MANHATTAN BEACH

         作詞 大黒摩季 作曲 葉山たけし 編曲 葉山たけし
解説 アルバム『DA・DA・DA』の収録曲9番目。このアルバムにしか収録されたいない上にアルバムの順序からして「CRAZY WOLF」「MAGY'92」という激しいリズムの曲が続く後なのでこの曲の存在感は薄い。
 この歌の曲感はのんびりとしている。状況としては付き合い出したばかりの恋人同士が初めての旅行を楽しんでいる様に見える。題名にも使われている「MANHATTAN BEACH」にいる二人はゴールイン直前の焦らされた雰囲気の中で何を考えているのだろうか?どうも男の決定的な台詞を待っているようでもある。やはりスタートを切り出すのは男の義務だろうか?「大事な台詞 勇気になるように」とも言っているし(笑)。
 とにかくこの歌は曲と言い、歌詞と言い「甘ったるい」の一言に尽きる。風景の描写も豊富で、ゆっくり流れる様で、本当にアルバムに収録された前二曲と対照的である。
 更に数ある摩季ソング全体としても甘ったるく、幸せを眼前に控えている状況は珍しい方である。ダンエモンもそうだが、摩季の逆境に負けまいとする力強さや、どこまでを夢を貫かんとする姿勢に惚れこむ人にとっては印象は薄いかもしれない。
 歌詞によると主人公は何度かの恋をしているようにも見える、苦労した後はうかがえないが、幸多かれと祈りたくなる歌詞である。ハネムーンか、安住の地かはわからないが、「MANHATTAN BEACH」が二人の祝福の場となって欲しいものである。

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