Mercy　Mercy　Me

　　　　　　　　作詞　MARVIN　GAYE　作曲　MARVIN　GAYE　編曲　中村゛キタロウ"幸司

解説　アルバム『Royal Straight SoulⅢVol.2』の三曲目に収録。これまたこの一曲の為に購入したCDで、さすがにここまで来ると一曲の為にアルバムを買うことに対して開き直った(笑)。
　マーヴィン・ゲイの曲をカバーしたこの「Mercy Mercy Me」だが、この曲の作詞・作曲も行ったマーヴィン・ゲイはアレサ・フランクリン、ダイアナ・ロスと並んで大黒摩季の敬愛する海外アーティストとのことである(アルバム『永遠の夢に向かって』の付録参照)。　勿論ダンエモンはマーヴィン・ゲイ氏のことを全く知らないし、自慢にもならない(苦笑)。では歌詞の解説に移ろう。
　さて、比較的ストレートな英語で書かれているので何とか理解できた(笑)が、要は環境破壊を嘆く歌である。「Mercy」という言葉は「容赦、寛容」を意味する言葉で、動詞としての意味が見られないので訳し辛かったが、タイトルを意訳すると「私に安らぎを」といったところだろうか？
　確かに歌詞の中には「all　the　blue　skies　go(全ての青空は去った)」、「Poison　in　the　wind(風の中にある毒素)」、「Oil　wasted　on　the　oceans　and(upon)　our　seas　Fish　full　of　mercury(石油が海を汚して、魚が危機に瀕している)」、「Radiation　underground　and　in　the　sky　　Animals　and　birds　who　live　nearby　are　dying(地下と空の放射能のために近隣の動物達と鳥達が死にかけている)」等と人類によってもたらされた自然の破壊とその危機が歌われており、主人公ならずとも「Mercy」を求めたくなる。
　そして注目すべきは世界は以前の世界とは様変わりしてしまったこととそんな世界には人間もまた生きてはいけないことを訴えている。環境問題を常に考えている人達にはごく一般的な理論だが、確かに歌として聴いたことはなかった。反戦歌手に対して、反環境破壊歌手というべきか？
　前述した様にダンエモンは洋楽に疎く、マーヴィン・ゲイを全く知らない。大黒摩季が彼女を敬愛する理由も知らないが、ダンエモンとしては自然に目を向けた歌を作っているところに魅力を感じる。

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