Power　Of　Dream

解説　同名のタイトルを持つアルバム『POWER OF DREAMS』の収録曲で、五番目に名を連ねている。夢を貫く姿勢を力強く歌う「DREAM」という名を冠する摩季の曲には珍しく、さほど激しさはない。青春の回想録的な歌詞に日常的な願望から人生の夢まで、淡々と語り、穏やかながらも壮大な意志を感じさせてくれる歌詞がこの歌の特徴と見ている。
　同じアルバムに収録されている他の曲と比べても激しさが余り感じられるわけでもなく、『STOP MOTION』、『LA・LA・LA』の様にシングル曲に使われている曲でもないこの曲が「熱くなれ」や「あぁ」、「ゲンキダシテ」といったパワフルな曲を抑えてアルバムタイトルに使われているのはチョット見た目には不思議に感じられる。タイトルに使われるにはもっと相応しい曲があるのではないか？と。
　だが、前述の曲もこの曲も根底に「夢」という要素を持つ曲が大半を占めるアルバムであることや、青春から日常までの大きな対象を持つ曲であることを考えると、この曲がタイトル名に使われているのにも納得が行く。
　ダンエモンはこの曲をライブ(1999年8月5日、千葉マリンスタジアムにて)で聴いたことがあるのだが、そのときは「あなたにも出来るはずだから」という歌詞が、「皆にも出来るはずだから」とアレンジされて歌われていた。「あなた」や「私達」を「皆」にかえて歌うパターンはライブ・ヴァージョンの恒例だが、さすがにこのアレンジには激しさが欲しいところで、他のライブ・ヴァージョン曲の後塵を拝しているのが惜しまれるところである。