Rainy Days
解説 アルバム『永遠の夢に向かって』の10曲目に収録。「Tender Rain」、「I can't stop the rain」とともに「雨」をテーマにした名曲の一つである。
摩季ソングで雨をテーマにした曲は寂しさ漂う曲である。これらの曲を聴いていて思うのだが、本当に摩季は雨と言う天気が嫌いらしい。それでいてそれをテーマに名曲を作れるのだから、凄いものである。或いはよほど雨に対する思い出に深いものがあるかである。
寂しさ漂う曲と歌詞の中にあって、この歌の主人公が置かれた状況はさほど悲観的なものではない。彼氏は厳しくも優しい人で、前向きな人物である。同じ男として摩季にここまで思われるとは羨ましい限りであり、見習うべき姿である。
主人公も寂しさの原因が、甘えすぎたり、相手への思いやりが少なくてわがままだった自分が心を遠ざけていることを悟り、それを戒めようとしているのであるから。ふられてばかりで、その根本的原因を悟りきれていないダンエモンよりはよほど可能性の高い立場にある(苦笑)。
「あなたに抱き締められて 近付きたくて 子供のように走ってた 素直な私の笑顔 一番好き たったそれだけのこと Good Bye Rainy Days」―そう、解決策は最も根本的なところにあり、二人が愛し合うのもまたその「素直」さの中にあるのである。別れたらバチが当たると言ってやりたくなる。是非とも「Rainy Days」に「Good Bye」してほしいものである。
この曲がライブで歌われたのはビデオ『LIVE BEATs』に見ることができ、寂しい曲・歌詞とは裏腹に歌い終えた直後の凄く晴々した摩季の表情が印象的である。「Rainy Days」に「Good Bye」できたことが表情に表れているのだろうか?
摩季の間へ戻る