作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 明石昌夫
解説 摩季ネェの記念すべきデビュー曲である。シングルは勿論アルバムもその第一弾の名はこの『STOP MOTION』である。
同名のアルバムでは2曲目だが、ベストアルバムである『BACK BAETs#1』と『BEST OF BET』ではともに1曲目に収録されている。
また『Greatest Hits 1991-2016 〜All Singles +〜』ではDisc1の2曲目に収録されている。
摩季ネェの原点はこの歌にあり、である。またこの歌がデビュー曲となった背景も有名である。
プロのシンガーを目指し、コーラスなどで腕を磨きつつ、曲を作っては没にされる日々を繰り返していた摩季ネェが突然の渡米の前に事務所に提出されたのがこの曲であり、この時点では摩季ネェもよもやこの曲が最初のCDになるとは思いもよらなかったと云う話である。
歌詞の解説に移ろう。
この曲の歌詞に書かれているのは「止めたい」=「STOP」の気持ちである。その対象は時であり、感情であり、行動でもある。状況としては、今正に終わらんとしている恋の中で、最後の最後まで諦めきれない気持ちを胸に抱えている女性の姿が浮かぶ。
なるほど、終焉が時間の問題となれば時を止めたくもなるだろう。「Here is last my wish」に込められている想いは大きい。
「Here」と「last」に「STOP」させたい気持ち、これがこの曲のエッセンスだろう。
目立たないが、この歌には互いに決して冷たくなって別れるのではない、という事も歌詞の中に秘められている。彼氏には「理由を言わない優しさ」があり、主人公には「微笑んで手を振れたら」との気持ちもある。いっそ互いに冷めて別れればこれほど苦しまないだろうに、と云う気持ちになる(←それじゃあ歌にならんだろうが)。
主人公にかける言葉があるなら、たとえ未練がましくとも「せめてもう一度…」の願いが叶えば、である。
令和四(2022)年六月二二日現在 最終更新