U.Be Love

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 葉山たけし
解説 この曲と同名であるアルバム『U.Be Love』の二曲目に収録されている。タイトルに用いられるだけあって力強く、熱さに溢れている。
 何と言ってもこの歌詞の核となっているのは冷めつつある恋を再び燃え上がらそうとする姿勢である。スピードこそあるもののただ走っているだけのドライブに始まり、強がりを捨て、互いの赤裸々な心に戻らんとする、体当たりの意志が感じられる。
別の言い方をするとエロくすらある。ダンエモンが助平なせいもあるのだろうが、「一瞬だけのVIBRATION もっともっと感じたい」「夜明けのKISSに酔い痴れて もっともっとトケちゃいたい」「濡れた身体焦げ付くまで もっともっと愛し合って」、の同じ音で綴られる歌詞は明らかに男女の房事、早い話がセックスを連想させる(あぁ、責めないで下さい…)。
 赤裸々な心に帰る為に、理性をかなぐり捨てて野性に戻ろうとしているものを感じる。ある意味体で繋がっても心が繋がっていないと歌う「別れましょう私から消えましょうあなたから」に対して、体のぶつかり合いから本音のぶつかり合いを図るこの曲は対称的である。
 この曲の歌詞で盛り上がるのはやはり取りの部分だが、それは取りも直さず、「孤独の波をいくつも乗り越えて 抑えられる恋だから 素直になれる 昨日ふと気が付いたの」の部分に曲的にも、歌詞的にも盛り上げられているところが大きいだろう。アルバム『U.Be Love』収録の7曲にあって、この曲がタイトルに選ばれるのも納得させられるものがある。

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