Afternoon Cafe

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 葉山たけし

解説 アルバム『POWER OF DREAMS』に8番目に収録。恋愛経験の薄いダンエモンにはいささか断言するのに自信がないが、倦怠期を歌ったものではないかと思われる。題名通りに午後の喫茶店で退屈な時間を持て余している女性が楽しかった思い出に思いを馳せつつ、恋人を待ちわびている様である。歌詞の中に相手が登場することはなく、結局の所、主人公の想いの吐露に終わるのだが、それでいて静かな熱さが感じられる。歌詞で言えば、「あなた似の影にさえ せつなくなった」「冷めた愛を暖めてみよう 熱いKissで 熟れた瞳で 早く来てくれなきゃ 忘れちゃうから」といった歌詞に表れている。
 同じアルバムである『POWER OF DREAMS』の中にあって他の収録曲に比べてイマイチこの歌は影が薄い(とダンエモンは感じる)。本当は熱さに溢れる歌詞でありながら、シチュエーションと曲感がそう思わせるのだろうか?しかしながらライブでも歌われないこの曲がある偶然で、一つのささやかな思い出をダンエモンの心に残している。それは1997年のある秋の日、京王井の頭線西永福駅前のマクドナルドでダンエモンが少し遅い昼食を取っていたときのことである。たまたま店内に流れたのがこの曲だった。この二週間ほど前に『POWER OF DREAMS』を聴いていたダンエモンはすぐにこの曲が「Afternoon Cafe」であることに気付いたが、まだ歌詞はそれほど詳しく覚えてはいなかった。それでもシングル曲でもない、TVでもあまり流れない摩季ソングに対して、「摩季だ!」と即座に思えた自分に嬉しくなったものである。
 さて、この曲に、「本気で迷った Strawberry Daikiri」という歌詞が出てくる。摩季ソングにはパーティーや飲酒が描かれることがちょくちょくあるが、具体的な酒の種類が出てくるのはこのストロベリーダイキリだけである(「El amor es ciego~恋は盲目~」にもこの酒名が出てくる)。このストロベリーダイキリが摩季の好きなカクテルなのか?それとも何か特別な思い入れのあるカクテルなのか?是非一度摩季さん自身にお尋ねしたいところである(ちなみにダンエモンは日本酒「一の蔵」、「美少年」が、シルバータイタンはロゼワイン、カクテル「シンガポールスリング」が、薩摩守はキリンビール、サッポロビール、黒ビールが好きで、その正体である道場主はこれらの酒全部が好きである)。

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