あいつにSAY
あいつにSAY
解説 ファースト・アルバム『STOP MOTION』の第一曲目に位置する記念すべき曲である。
いきなり身も蓋もないことを論ずるが、記念すべき曲ながらダンエモンにとってこの「あいつにSAY」は摩季ソングの中では好きじゃない曲に入る。理由は簡単、この曲に出てくる「あいつ」とそんな「あいつ」に逆らえない女達が気に食わないのである。随分羨ましいじゃねぇか……というのは悪い冗談で、やりたい放題やっている男が結局の所イイ思いするだけして、主人公を始めとする女達は対して抵抗もせず、なすがままで何の報いも受けていない姿は、勧善懲悪を望むダンエモンの立場としては非常に不満なものがある。
個人的な愚痴は置いておいて、歌詞が語るストーリーとしては主人公の相手の男に対する態度が理性と野性で正反対の反応を示すことに対する葛藤が中核となっている(……断言していいのだろうか?)
キスをした相手(恐らくはいきなりだったのだろう)に対して、その愛のないプレイボーイ振りを知る主人公は噛み付くという反応をしたわけだが、理屈の上でプレイボーイぶりを信用できないものとしつつも、「忘れられない あの日あいつがマジに言ったこと 「一緒に暮らそう…。」」としている。恐らくはその愛が彼女だけに捧げられるものなら(またはそう確信できるのなら)彼女は喜んでそれを迎えたいのだろう。プレイボーイであること以外は「あいつ」に対する言及は見られないが、プレイボーイであると同時に主人公に一体ここまで惚れられるこの男はどんな男なのだろうか?
うっきいぃぃぃぃぃ!!!!愚痴や妬みであることは百も承知だが、やはりこの歌はプレイボーイに対する気に食わなさが先立ってしまう!主人公には噛み付くだけでなく、股間にどぎつい一撃を食らわしてほしかったものである、だって、「女の弱みを握って」好き放題やっている「存在許せない」ような奴なんでしょう?段々文章がみっともなくなってきたのでここらで切り上げたいが、最後にこの歌に出てくるプレイボーイのような男どもに一言言いたい、
「てめぇらのような奴等に愛の尊さがわかってたまるかー!最後に勝つのはこの俺だ馬鹿野郎―!!」
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