作詞 Dean Pitchford 作曲 Eric Carmen
訳詞(by道場主)
夢とは他の誰かに属するものと思っていた。
何故なら、近づく度に、
バラバラになっていったから。
私は密かに心臓が鼓動するのを恐れ、
数々の夜を一人で向き合っていた。
ああ、どうして知り得ただろうか。
私の人生はただあなただけを必要としていたことを。
もうすぐ天国だ。
私たちは天国の扉をノックしている。
もうすぐ天国だ。
これ以上何を望めようか?
あなたの瞳の中に永遠が見えることを断言しよう。
天国だ!
愛を見つけるのが相当困難なのは確実のようだ。
私は殆ど諦めているかもしれない。
あなたは私の心を読んでいたに違いない。
そして雨の日のために蓄えていたこれらの夢すべては、
最後には真実となっていく。
私はそれらすべてをあなたと共有したい。
今は私達の手の内に未来があるから。
もうすぐ天国だ。
私たちは天国の扉をノックしている。
もうすぐ天国だ。
これ以上何を望めようか?
あなたの瞳の中に永遠が見えることを断言しよう。
天国だ!
そしてあなたの腕の中にあれば救済はそんな遠くのことではない。
毎日、日毎に近づいているのです。
もうすぐ天国だ。
私たちは天国の扉をノックしている。
もうすぐ天国だ。
これ以上何を望めようか?
あなたの瞳の中に永遠が見えることを断言しよう。
天国だ!
解説 大黒摩季さんの初のセルフカバー・アルバム『LUXURY 22-24pm』の初回限定版に付属されているDisc2の2曲目に収録。
アメリカのウィルソン姉妹をメインとするバンド・Heartのボーカル、アン・ウィルソンさんと、マイク・レノ氏のデュエットを中西啓三氏とのデュエットでカバーされたものである。
ダンエモンはHeartの曲は「Alone」しか知らないが、同曲を今回の『LUXURY 22-24pm』の収録曲にリクエストしていたから、「Alone」が選ばれなかったのは残念だが、Heartの一員が唄っている曲が選ばれていたのは嬉しくもあるが、全く知らない曲だったのが残念で少々複雑である。
通常、「ALMOST」という単語は、「ほとんど」と訳し、目指すべき「PARADISE」が「ほとんど」と言える程、すぐ近くまで近づいている喜びが力強く連呼されている訳だが、勿論「PARADISE」とは比喩で、ベタな表現をするなら、「愛する人の側にいるならどこでも天国!」といったところだろうか?
文字通りの「天国」に到達した訳ではないにしても、愛する人の瞳の中に、「forever」が見える、と言い切るのだから、かなりの熱愛振りである。孤独の内に生きてきたことが愛する人と出会い、共に歩めることを「salvation」=「救済」にすら例えている。
それは、さながら、最後の審判の日に人類が天国に迎えられる、とするキリスト教の教えに通じるものも色濃く感じるが、主人公にとって、愛する人と出会い、共に歩めるようになったことは神の審判に導かれる極楽への道に匹敵する訳だから、「凄い熱愛だ!」とも思うし、「それまでの人生って、そんなに孤独で不幸で祝福されないものだったのか?」とも思ってしまう。
愛する人の側にいられることが「PARADISE」なのは結構なことだが、逆に主人公にはその幸せをしっかり掴むことで地獄の日々に逆戻りしないようがんばって欲しいものである。
まあ、現在地獄にいるダンエモンはどうしたものやら……との疑問が残るのだが(苦笑)。
摩季の間へ戻る 平成二一(2009)年四月一二日 最終更新