あなたを想う
解説 大好きである!!9thアルバム『ガラスの月』3曲目に収録されている。道場主はアーティストコレクションシリーズに収録されているのも所持しているが、この曲を数多い椎名ソングの中でも最も愛好する曲の一つと定めたのは本格的なファンになって間もない頃のことである。
とにかくこの曲は短い歌詞の中に温かさが満ちている。そこには言葉にも思い出にも「飾り」にも依存することなく、ただ「ぬくもりあればいい」のである。
何故に「ぬくもり」がそれほど頼り甲斐ある存在足り得るのか?それは長い時間を経てようやく到達した「遠かった愛」であり、「苦しみ」さえもが「分け合う」ことのできる愛であり、「もう過ぎた思い出に 迷わず生きてゆく」事のできるものだからである。
こうして歌詞を追ってみるとそこが見えない程の深みがある。恐らく主人公は様々な苦難や多くの挫折、そして長い時間の果てに何物にも替え難い無上の愛をつかんだのだろうと感じさせられる。歌詞が短いだけに濃縮された温かさはこの曲に出会って十年以上の経つのに聴く度に熱くさせられる。
「あなた」と同じ男として恋人に「あなたと歩いてゆきたい もう何も言わないで ぬくもりあればいいの」といわれる男でありたいとダンエモンは改めて思わさせられている。
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