アレ・コレ考えたって

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 葉山たけし
解説 アルバム『U.Be Love』の3曲目に収録されるこの曲はどこか「スキなんだもんしょうがないジャン」と似通っている。それまでの失敗に対して、乱暴な言い方をすると開き直って、逆にそれをバネに奮起しようとしているところが似通っている。
 この曲は男性の立場で歌われている数少ない曲の一つである。更に地方からヒーローの看板を背負って出て来ながら都会という大海の中で井の中の蛙だったことを思い知らされるという設定もこの曲独特のもので、静かな歌詞ながらも興味深い。ダンエモンも中学時代のクラス一位が高校最初のテストでクラスドンベタに叩き落されたことがあるのでなんとなくその気持ちはわかる(苦笑)。そこでこの主人公は明日への奮起を色気と食い気を糧としているところもまた面白い。自棄食いで太った男ダンエモンにはこれまたよくわかる心境である。
 何かさっきから馬鹿な意味でばかりこの曲に共感しているような気が…(苦笑)。
 こんな状況にありながらしっかり彼女を作っているこの主人公が羨ましかったりする。ふう…やっと境遇が一致しなかった、悪い意味でだが(泣)。真面目な話、辛いときだからこそ、本能的なものに癒しを求めるのはよくあることである。食も性も。そしてこの主人公は最終的に自暴自棄ではなく、仕事とプライベートにケジメをつけて、仕事が辛いからと言って溺れるのではなく心底楽しむ為の彼女との付き合いを志している。逆境の中にある恋愛かくありたし……といったところであろうか?

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