熱くなれ

作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 葉山たけし


解説 摩季ネェ14枚目のシングルの曲にして、1996年アトランタオリンピックのテーマソングであり、ダンエモンにとっては初めて興味を引いた曲である。
 この曲が世に出た当時、道場主は社会人として初めての夏を向かえ,多忙な日々の中、もう8年ほど歌番組をみることも無く,CDも買わず、個人的に、二十歳のときから好きだったべーやん(堀内孝雄)・椎名恵さんの曲以外、殆ど耳にしていなかった。
 そんな道場主をコンビニエンスストアかパチンコ店(←仕事でしか行っていない)でたまに耳にするだけだったのに、気が付けば曲が流れるのを楽しみにし、曲が流れれば必ず最後まで聴いていたのだから、当時は「よほど性に合っているのだろう。」と考えていた。
 その冬、当時ウォークマンしか持っていなかった道場主はCDすら聴く術がなく、実家の妹に当時気に入っていた曲を何曲かダビングしたカセットを送ってもらった。
 その筆頭がこの「熱くなれ」であった。

 この曲に抱く印象を一言で云えば、題名通り「熱さ」である。将来や社会、恋愛に抱く不信や不安に負けず、心の底から湧き上がる感情と信念の「熱さ」をエネルギーに生きて行かんとする姿勢に、ファンならずとも共感するものも多いだろう。殊にダンエモンは「これこそはと信じられる何かを探していたけれど 正義が社会を救えないなら 愛しかないでしょう。」という一節には今でも聴く度に心振るわされる。

 信じられるものが皆無に近い現代社会だが、それでも何かを信じていたいのが人間であり、そしてそれを人間が最も信じたいもの=愛、とし、その信頼の証を「熱さ」とした摩季ネェらしさが冴える一曲と、ダンエモンは思うが実のところはどうだろうか?
 この「熱くなれ」は6thアルバム『POWER OF DREAMS』に収録された際にはアルバム・バージョンで収録され、エコーの効いたBGMで演奏されている。1999年8月5日・千葉マリンスタジアムでのライブではアルバム・バージョンで演奏されたが、ダンエモン個人としてはオリジナルバージョンの方が好きである。
 とまれ、この一曲はダンエモンの五感を摩季ネェに向けた曲であると共に、「ら・ら・ら」「あなただけ見つめてる」等の曲と並んで摩季ネェの代表曲の一曲となっているのは疑うべくもない。それは1990年代の摩季ネェライブの度にスポーツ新聞各紙が見出しに「〜万人『熱くなった』」と表現していたところにも表れていたと云えよう。

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令和四(2022)年六月五日 最終更新