万感

作詞 椎名恵 作曲 椎名恵 編曲 戸塚修
解説 収録時間2分9秒!!……椎名ソングに限らず、この楽曲房で扱われている楽曲で、詞のない曲を別にすれば間違いなく最も短い歌である。
 収録は椎名さんの9thアルバム『ガラスの月』のトリである10曲目。「万感」というタイトルからして、トリに相応しく、余計な修飾語を一切排したストレートな歌詞が心地いい。
 一言で言うなら理想の愛に出逢えた喜びの曲である。背景的に想像できるのはこの「愛」が多くの困難を経て回り逢ったものであること。「少しの傷と いたわり連れながら」とある事からその「傷」には大きな意義が伴うのだろう、辛い目に遭う事で得るものがある様に。
 上記以外にも「苦しんだこと 間違いじゃない」という歌詞にもそれが伺え、幸せに至った今後も傷みや苦労はやって来るもので、そしてそれらが避けられないといって嘆くものではなく、昇華して人生と更なる幸福への糧とすべきものである事を主人公は熟知している様が秀逸である。
 そしてそんな人生の戦いに赴く「あなたのため」に主人公が心がけている事が、「この胸を 暖めている いつでも静かに 眠れるように」である………「週末には彼がいる」と同様に、変な意味抜きで、椎名さんの胸で眠りたいと言いたくなる一曲である。
 まさに「万感」に相応しい名曲、と言えよう。


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