C'est la vie
解説 椎名恵さんの10thシングル曲で、同名のアルバム『C'est la vie』の9曲目に収録。タイトルの「C'est la vie」はフランス語で英語にすると「It's my life」で、フランス語の文としては比較的知られた言葉らしく、道場主は大学時代の英語の授業で耳にし、「パタリロ!」という漫画でもパタリロが口走っていたのを見たことがある(日本語訳はなかったが)。そして主人公が自らの人生としているのが「あなた」であることは一目瞭然である。
とにかくこの歌の歌詞は「あなた」に出会えた喜びと「あなた」と供に生きる決意の強さが溢れていて、明るい曲調ではないものの芯の強さを感じさせる点が心地よい。
まず「あなたに会えてよかったわ やっと本当の自分になる」が心にぐっと来る。大黒摩季さんの「そして」や岡本真夜さんの「DREAM」の様に恋人との出会いの喜びを歌った名曲は多いが、「本当の自分になる」はそれらの曲に決してひけを取らない存在感がある。
またタイトルにも使われている「C'est la vie」に伴う歌詞である、「そうよ女は愛するために 歩き続ける」や「つまずいても無くしたくない 男性が見えている限り」や「そうよ女は愛のためなら 強くなれるわ」や「あなたの傷み例え自分の 痛みに替えたとしても」は愛とはこんなにも素晴らしい強さを持つものなのかと感嘆させられた。
また主人公が愛の為にこんなにも強くなれるのも「あなた」が「孤独で生きてきた 今までの寂しさの罪」を「暖かく 受け止め」れる人物であるゆえにそれまで弱い人間だった主人公に「別離の怖さより 信じる勇気もちたい」と感じさせる男であることに同じ男として正直憧れを覚える。
願わくは「C'est la vie」のタイトルの如く、主人公の人生に常に「あなた」があることを望みたいものである。
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