Change my life

解説　岡本真夜にとって結婚・出産後初にして６ｔｈアルバム『Dear…』の９曲目に収録。恋を失った主人公が新たな人生のスタートを切るために過去を切り捨てて強く歩んでいこうとの意志を漲らせた歌詞になっている。
　まず注目したいのは主人公がなくした恋を惜しみ、その思い出に依存したい気持ちを表しつつ、それではダメだ、否定している様である。歌詞では「どうして　いつも悲しい時　昔　愛したあなたのこと　思い出す…？」や「もし　あなたを頼ったなら　いつまでも　あたしは　強くはなれない」や「こんな時　あなたがいたなら…　なんて思っちゃ　ダメだよね」がそれに相当する。
　そして寂しさに打ちひしがれている主人公が「夜のセンター街」や「誰か」や「優しさがほしいだけの　場所」等に癒しを求めたい気持ちを示しつつもそれぞれに「あたしはどんな風に映ってる？」や「こんなに弱い自分を　知られるのがこわくて」や「たとえ寂しさ埋まっても　そこに本当の優しさなんてない」としてそれらが解決にならないことを彼女自身がよく知っていることに歌っているのにも注目したい。
　つまるところ主人公は自分の弱さも元彼に依存したい気持ちも、そして現在自分の周囲にあるものに寂しさを埋める能力がないことも全て理解しているのである。解決の手段が「強く」なって「まだ見えない明日　探す」ことであることも。全てを知りつつ、それでも現時点での揺れ動く気持ちを歌に托したい気持ちに触れる意味、それは個々人の受け止め方次第だが、自らが未来に挑む上の参考にもなるのではないか？と述べて解説を占めたい。


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