Come to my home

         作詞 椎名恵 作曲 椎名恵 編曲 見良津健雄
解説 椎名恵さんの13thアルバム『GAMBARE』のトリである10曲目に収録。
 ほのぼのした雰囲気溢れるこの曲はクリスマスの夜に愛する人の帰りを待ちわびる気持ちを歌ったものである。舞台が「home」で、タイトルに「Come to my home」とあると言うことは二人は同棲一歩手前の関係にうかがえる。夫婦だったり同棲だったろしてたら「our home」になるだろうから(笑)。
 まず注目したいのは「騒がしい街並み抜けて ここへおいでよ 抱えてる荷物も置いて 心溶いて」である。主人公が愛する人に癒しを与えたい気持ちがほの温かくて聞き手にも心地いい。
 次に対比して注目したいのが、「特別な記念日にしたいから」と訴えていた主人公が望んでいるのが「あなただけそばに居てくれるなら」「そのほかの約束はむすばない」、という風に基本且つ重要な事にささやかな願いを抱いているところが何とも言えない。
   舞台となっている「Christmas night」に何が起こるか?主人公の「二人には初めての夜になる」という想いに期待が高まっている様がうかがえる。だが主人公が望んでいるのは一緒にいたいというささやかなものである。歌詞の短さと内容のストレートさに数ある椎名ソングの仲では印象の薄い曲だが、何が大切か、そしてその大切な事がささやかなものである、という恋心の本質をしっかりと掴んでいる所は見落としたくない。
 

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