Cyber Love

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 NISHIHIRA AKIRA
解説 

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アルバム『RHYTHM BLACK』の4曲目に収録されているこの曲はダンエモンにとって「運命なんかクソクラエ―RUNAWAY BLOOD―」と共に同アルバム収録曲中の最高曲の二大双璧である。
 「Cyber Love」のタイトルが示す様に、コンピュータとは無縁でいられない現在人の社会を反映してか、「電子が集うChat Room」「美しい誤解のInterface」「そのココロに近いアドレス」「感情的なレス」「Clickひとつで消えるFictional World」「制御できるソフト」「恋のfile」などと言った表現で出てくる。
 歌詞の主旨としてはPC上の情報や0と1のデジタルの世界でしか構成されていない「Cyber」の世界・恋愛が非常に脆いものであり、それを批判している。ここでダンエモンが特に注目しているのが、その批判理由である。それは「本当の私」「君の頬に素肌に触れてみたい 欲張りな本能や情熱」「そんなありのままの私を 差し出す勇気ないけど」「このカラダを流れる血の熱さを 愛しくて震える唇を 感じずにはいられない」「君にとって不完全な君だとしても 出会ってみなくちゃわからないわ 恋のfileまだ閉じないで」、と言った歌詞に表れているわけだが、ダンエモン流の解釈を披露するとそこにはデジタルの世界では表しきれない人間の強さ、深さ、未知なる可能性が秘められている、と見ている。「欲張りな本能」「不完全な君」も一面を見ると欠点であり、至らなさなのだが、「Cyber」の世界ではエラーやバグでしかないものも人間の世界では大いなる可能性であり、チャレンジ精神の基にもなり得るのだ。

そう、人間はコンピューターより遥かに強いのである!!


 そしてそれを証明(?)するように主人公はタイトルにも用いている「Cyber Love」に否定的で、「It's a "Cyber Love"」で始まったのを、「でも… "Cyber Love"」「No More "Cyber Love"」と否定的な接続詞を用い、最後には「Stop The "Cyber Love"」とその中止を求めている。コンピュータに支配されつつある現代社会の中で忘れられそうな人間の無限の可能性が語られているのが心地よい。
 アルバム『RHYTHM BLACK』と共にこの曲が世にリリースされて約2ヶ月後にしてダンエモンは浜松での摩季ライブで生の摩季さんがこの歌を歌っているところを目にする事ができた(嬉々)。収録曲中1、2を争うお気に入りであると同時に曲・歌詞共に大黒摩季らしい力強さに溢れたこの曲はライブに相応しい曲とも目し、歌われるのを期待していたのでその時の歓喜はひとしおであった。
 最後に付け加えたいのはこの曲が男の立場で歌われていると思われるのが個人的に嬉しい、ということである。
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