どんなに強い風が吹いてても

         作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 Tetsuji Nishigaki&岡本真夜
解説 岡本真夜にとって結婚・出産後初にして6thアルバム『Dear…』の11曲目に収録。一言で言い表すなら「感謝」の曲である。
 主人公の性別及び「君」との関係が不鮮明なのが難だが、逆に同性異性、はてまた学生同士社会人同士、と想定し得る範囲は広い。個人によって賛否両論あるとは思うが、ダンエモンは「賛」としたい。ともかく、主人公が「君」という存在に(恐らくは精神的に)支えられ、それに感謝しつつ、強く生きていこうと言うのが歌詞の主旨である。
 肝心の感謝を表す様としては「昨日 君に会えてなかったら きっと 今日も泣いてた」「見失ってる心 いつも 気づかせてくれるんだ ありがとう 何回言っても 足りないくらい 感謝してるよ」「いつだって 顔を上げて 君がいると思うだけで 心はこんなに 強くなれる」といった歌詞に現れている。どうも言葉で励ますタイプらしい「君」は。
 また背景に迫ると、主人公が悲しみの中にいたのは「「もし今 ここであきらめてしまったら あの時 なくした恋の意味も なくなってしまうよ」と」という歌詞から失恋の痛手とそれを克服する為に努力している何かの中途のつまづきのためと推測される。
 そしてそういった過程を踏まえ、その励ましに対する答えが「どんなに強い風が吹いてても」と言うタイトル・歌詞となっているのが心地いい。さぞかし「君」も満足してくれるであろう。
 最後に余談に近くなるが、個人的に好きな歌詞について触れたい。それは「"元気になったよ"と 電話じゃ恥ずかしいから メールをするよね」である。何とも恥じらいの姿が可愛げで、年増好みのダンエモンには珍しい傾向だ、と我ながら驚いている(笑)。


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