若葉のころ First Of May
作詞 Barry Gibb&Robin Gibb&Maurice Gibb 作曲 Barry Gibb&Robin Gibb&Maurice Gibb 日本語詞 椎名恵
解説 椎名恵さんの14thアルバム『TOY BOX』の9番目に収録。バリー、ロビン、モールスのギブ三兄弟で構成されたビー・シーズが1969年にヒットさせたナンバー。椎名さんは同アルバムの歌詞カードに「シンプルで流れるようなメロディ・ラインと美しいヴォーカル。ディスコ・サウンドに走る前のビー・ジーズの方が、私は好きです」とコメントしているが、道場主は他にビー・シーズの「ビ」の時も知らないので何とも言えない。自身の洋楽の疎さを恨むばかりである(苦笑)。
タイトルに反して「若葉のころ」も「May」も歌詞には出てこない。それどころか季語(?)は「Christmas tree」である。もっとも、クリスマスの飾り付けをしているのは子供の頃の回想の様で、純真な「ずるさやあきらめなら」を知らない年頃を新たな命の芽吹きである「若葉のころ」と重ね合わせているのではあるまいか?
この歌の歌詞には「愛する気持ちだけは 大事にしようね」や「二人は流されても この手は離さずに」とある様に幼き日に秘めた純粋な気持ちを失うまいと呼びかけている、どうも一緒にクリスマスツリーの飾り付けをしていたような幼馴染みがそのまま恋人同士になった様である。それゆえに同心の如き純粋さを失うまい、との気持ちがひとしおなのだろう。その象徴がタイトルでは「若葉」であり歌詞では「Christmas tree」である、と言うのは季節的にもなかなかの好対照で秀逸である。
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