FOREVER

作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 小川知司


解説 岡本真夜シングルのセカンド版で、アルバムでは同じくセカンド・アルバムの『Pureness』の2番目、ベスト版アルバム『RISEⅠ』の2番目、と2番目尽くしである。丸で「ANNIVERSARRY」がトリ尽くしであるかの如しである(笑)。
 TBSのTV東映配給作品『お日柄もよくご愁傷さま』の主題歌だが、ダンエモンがファンになる以前の話で、この目で見たことはない。

 率直な感想をまず述べると、他からかに宣言するが如き歌詞とそれを歌い上げるさまが何とも心地いい。比較的初期な曲ながらライブでこの曲を聴くことが出来たのは幸運だった。ライブに最もよく合う曲の一つである。
 歌詞を追って行くと、愛するもの同士が側にいることの心強さを感じさせてくれるところに注目したい。
 冒頭の「いつもそばで 勇気づけて 見つめていて I NEED YOU 泣きたい時 負けそうな時 強く 強く 抱きしめてて」に始まり、同じ音階で歌われる、「ずっとそばで 勇気づけて 見つめていて I NEED YOU 泣きたい時 負けそうな時 強く 強く 抱きしめてて」「つないでいる このぬくもり 離さないで I LOVE YOU 寂しい時 うれしい時 どんな時も そばにいてね」にも当然共通するのだが、良くも悪くも感極まる時にこそ愛する人が側にいて欲しいという素朴な感情が聴いて取れるのに気づかされる。

 行動として追って行くと、ごく在り来たりな休日、という雰囲気である。
 「海が見える 丘の上で」というのが背景を表す唯一の記述だが、それが「元気がないと いつも 連れだしてくれる 私の気持ち どうして わかってしまうの」と続くところを見ると、二人にとって日常的であり、それでいて感慨深い場であることがわかる。
 つまるところ、二人が求めるのは大切な時間を側にいて過ごす事であり、大切な時間だからこそ、永遠−「FOREVER」であって欲しいと考えるのだろう。「二人寄り添えば 時は立ち止まり そして永遠になる」の歌詞がタイトルとあいまって素晴らしいものとなっていることを論述して締めにしたい。


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令和五(2023)年九月一五日 最終更新