Forever Rose 〜Present for UNO KANDA〜

作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 河野圭

解説 アルバム『POSITIVE SPIRAL』の初回特典DVDに同アルバムの15曲目、またマキシシングル「IT'S ALL RIGHT」のC/W曲に収録。
 アルバム『POSITIVE SPIRAL』ではこの曲以降がボーナストラックであることを考えるとこの曲がトリと言えなくもない(厳密に最後の曲は「言えなかった「ありがとう」」)。

 摩季さんが親友の神田うのさんの結婚に際して贈った曲で、「セルフライナーノーツインタビュー」によると結婚式当日の朝に完成し、式にて、錚々たる芸能界のメンバーを前にしてお祝いに歌ったとのことで、うのさんにとても喜ばれたことが摩季さんにとっても喜ばしいことだった。
 実際、『Music Lovers』という番組での摩季さん、普段とは異なる笑顔を見せるうのさんを見れば大変喜ばれたというのも自然と納得がいく。

 歌詞の内容は友情の元に互いを育てるが如く生きて来た主人公(=摩季さん)と、「あなた」(=うのさん)を「純白の薔薇」「Pinkの薔薇」になぞらえ、「Pinkの薔薇」「すべて託」せる「彼」と出逢ったことで「いつまでも咲き誇れる」ような「Forever Rose」となることを祝い、その後の結婚生活を激励するものである。

 「ねぇ 覚えてる? お互いの好きなところ別々に聞いたね まるで違う二人なのに驚くほど一つだったわ」の歌詞は実際に摩季さんがうのさんと御亭主に個別に聞き出したことからきていて、勿論それが如何なる内容であるかまでは不明だが、それ程までに同一の心が「すべてに懸命な強さ 痛いほどの純粋さ いつまでも変わらぬように支えて行く」と誓ったのならば、世にこれ程強く美しい愛もなかなかに見られるものではないだろう。

 これ以上はうのさんと御亭主並びに摩季さんに対して野暮だから個人的な感想は省くことにする。
 ちなみにDVDの映像では童話の挿絵のようなタッチで描かれた摩季さんとうのさんの絵(描写は少女で、予備知識がなくいきなり見たら、おそらく二人であることに気付くのは困難(苦笑))が薔薇を育て、笑いながら草原を走り(←幼き日の楽しい思い出の黄金パターンですな(笑))、友情と思い出を振り返りつつ、新しい薔薇の花を愛で、未来を誓う様が投影されている。歌詞とは裏腹に御亭主が全く出て来ないが、イラストのタッチからすると結婚前の友情の日々に徹して正解の気がする。

 ともあれ、これ程強い信念と深い情でもって結ばれ、静かに、しかし、熱く祝福された愛が永遠ならん事を祈り、摩季さんの美しき想いに追随したい次第である。


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平成二三(2011)年三月五日 最終更新