フレンズ

         作詞 NOKKO 作曲 土橋安騎夫 編曲 大黒摩季とフレンズ
解説 大黒摩季さんがボーカル、建部聡志氏がキーボード、真矢氏(LUNA SEA)がドラムス、恩田快人氏がバス、土谷公平氏がギター担当のバンド−大黒摩季とフレンズのアルバム『COPY BAND GENERATION VOL.1』のトップバッター。七曲あるカバー曲の中で一番手にエントリーされているのは、バンド名とタイトルの「フレンズ」が一致していることと無関係ではあるまい
 原曲の歌い手はREBECCA。はっきり言って、ダンエモンはREBECCAが何人チームなのかさえ知らず、この曲についても嘉門達夫氏が「替え歌メドレー」に使用して出てきたところぐらいしか知らない始末である(苦笑)。TVでは「ミュージックフェア」にて摩季さんが工藤静香さんとデュエットしていたのを観た。
    歌詞の解説だが、自らの曲では大人っぽい曲の多い摩季さんのイメージで聴くとどうしても子供っぽい描写が第一印象となる。「口づけをかわした日は ママの顔さえも見れなかった」という歌詞などは、純情さと小僧の分際での憎たらしさ(←勿論ダンエモンの嫉妬)を同時に感じさせる。
 それ以外にも「ポケットのコイン あつめて ひとつずつ 夢を数えた」「2人のかくれが」「指をつないだら oh フレンズ 時がとまる 気がした」といった歌詞にもその傾向が見られる。
 そして歌詞全体としては幼馴染的な友情で過ごしてきた少年少女の日々から時を経て、その頃の二人を懐かしみつつ、その頃の二人に戻れない現状を悔やんでもいる。特に「セピアに染まるメロディー」という歌詞が、レトロな雰囲気とともに帰らざる過去への思いを際立たせている。
 摩季ソングにも「遠い空できっと」「GLORIA」のように幼さと若さの中間に視点を置いた曲があるが、「2度と 戻れない oh フレンズ 他人よりも 遠く見えて」の様に一線を越えた故に友達と言う関係に戻れなくなる意の歌詞との併存が切なさを深めると同時に同じ意の歌詞を含む「Return To My Love」「風に吹かれて」といった曲も彷彿とさせる。
   ダンエモンはREBECCAの事をよく知らない故にこの曲に関する適切な解説を行えている自信はない。しかし普段の摩季ソングの傾向と重ね合わせることで際立つものを感じる事ができる趣きの深さは自信をもって断言できる。
 これは『COPY BAND GENERATION VOL.1』に収録されている他の六曲に関しても同じ事が言えるだろう。

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