Get The Groove

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 HONMA AKIMITSU
解説 アルバム『RHYTHM BLACK』の8番目に収録されているこの曲は何かThe Beatlsの名曲のタイトルを大黒摩季風に集大成したような歌である。その為にどうしても歌詞の意味よりもビートルズ(面倒くさいのでカタカナ表記にします−苦笑)の歌のタイトルに共通する歌詞に耳が行ってしまう(苦笑)。
 ざっとダンエモンが知る限りのタイトル・歌詞を歌詞から拾い挙げると、「A Hard Days Night」 (副題:『ビートルズがやってきた』)、「Can't Buy Me Love」「From Me To You」「Don't Let Me Down」 (by『Hey Jude』)、「Help!」「I Feel Fine」「悲しみをブっ飛ばせ」「I Wanna Hold Your Hand」 (副題:『抱きしめたい!』)、「Let It Be」、と確信が持てるだけでもこんなにある。この内ダンエモンはカラオケで8曲を歌える(笑)。勿論洋楽音痴のダンエモンのこと、ビートルズ関連の歌詞はもっとあるだろう。
 ひとまずビートルズはここまでにして、純粋に歌詞を追ってみたいが、歌詞全体からは時代・年齢・日常・境遇を無視して、赤裸々な心で楽しい夜を思いっきり楽しもう、との雰囲気が感じられる。
タイトルにある「Groove」という単語を辞書で引くと「n. (木・金属に彫った)細いみぞ; (レコードの)針みぞ; わだち; 常道, きまり, 慣習; 適任; 絶好調.」とあるが、この歌の場合は「絶好調」だろう。恐らくは同じ単語をタイトルに使っている「Everybody Groove」も同様の意味だろう。
とにかく、ノリノリの状態を欲する歌詞に上手くビートルズソングのタイトル・名台詞をブレンドさせているのが絶妙である。ビートルズ関連がここまで多いとどうしてもその単語に耳が行ってしまうが、ここはそれに惑わされることなく前後の歌詞との対句ぶりを楽しみたいところである。
大黒摩季らしさとビートルズソングのブレンド曲と(勝手に)定義付けている曲だが、歌詞として最もそれが如実なのは「時代よDon't Let Me Down 怯えっぱなしのIn My Life Help! "回り道"も"寄り道"と 思えばI Will 楽しむ為にI Me Mine生きているのよI Feel Fine 悲しみをブっ飛ばせ」ではないかと思われる。
歌は何の為に歌われるのか?歌に託される人々の思いとは?その点で大黒摩季とビートルズに共通するものがこの曲には集約されている気がする、との所感を記して解説を終わりたい。
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