晴れた日には愛が見える

         作詞 椎名恵 作曲 羽場仁志 編曲 勝又隆一
解説 何とも爽やか且つ心温まる歌である。パロマ湯沸し気CMのBGMに使われたこの曲はダンエモンもTV上で確認している。CDでは椎名恵さんの10thアルバム『蒼の時刻』の8曲目に収録されている。また道場主はベストセレクションアルバムで所持している。
 収録アルバムのタイトルにもなっている「蒼の時刻」と比べて非常に好対照である。何と言っても幸福感が溢れている。
 たった一日会えない寂しさに会えて触れつつ、「あなたに会えない今日が 思っていたよりずっと 寂しいから昨日よりも 好きになってる」と歌う歌詞には羨ましさは感じつつも妬ましさは微塵も感じられない。世の中こんなカップルばかりならダンエモンも少しは嫉妬深い男でいられずに済むだろうと思われる(←勿論人のせいにしてはいけないのは認識している)。見ていてこっちまで嬉しくなる。
 「辛い事には 私が代わりに 涙こぼしてあげるけど 楽しい事なら 必ず二人微笑合っていたいよね」の歌詞は愛し合う者同志が辛い事は半分に軽減でき、楽しい事は倍に感じられるという一般論を椎名流に歌ったものと思われるが、「私が代わりに 涙こぼしてあげる」の歌詞には椎名さんの自らを犠牲にしてでも愛する人に強くあって欲しいとの願いが裏打ちされている様で、流石、と思ってしまう。「C'est la vie」が彷彿とさせられた。
 そして一番の魅力は「大切にしたい男性が あなたでよかった そんな気持ちになる 自分を今 誇りに思う」であろう。二人して楽しく過ごせるのも大切だが、愛する相手と愛する事に誇りを持てるのが恋する幸せの根幹であることを見事にこの歌詞は表現してくれている。そしてだからこそ会えない一日を寂しがりつつラストは「すぐそばに居なくても」と締めることができるのだろう。秀逸である。


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