Harmony feat.徳永暁人 from doa

作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 徳永暁人

解説 摩季ネェの14thアルバム『MUSIC MUCSLE』Disc2「RESTING MUSCLE」の8番目に収録されている。
 曲調は爽やかだが、歌詞内容は失った恋、取り分け抱けなかった「Harmony」=調和・「Synpathy」=共感を惜しむ内容で、曲調とは対照的に暗い内容である。

 デュエット及び編曲を務めるdoaの徳永暁人氏は…………申し訳ない、全然知りません………(泣)。摩季ネェの全国ツアーに参加されたこともあるので、見たことはある。

 ともあれ、本題である歌詞解説だが、冒頭で男役である徳永氏がヴォーカルを務め、次いで女役である摩季ネェが対照的な歌詞を担った。
前者では「触れたかった君から 遠く 遠く」と距離を置きたがる気持ちを、後者では「許したかった貴方を」と、突き放してしまった後悔を歌い、「それなら もっともっと 長く 抱き合えばいいのに」「言葉 溢れる前に 濡れたKissして」「傷ついて学んで 饒舌になった心 熱も愛も 感じ取れなくしていたの 言葉を置いて」と云った歌詞で現状を悔い、「熱も愛も」といった過去を惜しんでいる。

 想像するに、「君」「あなた」は能力や社会的地位や趣味などはほぼ無関係に肌や波長が合うような感覚で愛し合い始めたのだろう。だが、「傷ついて学んで 饒舌になった心」とあるように、性格の不一致的な面が見え出し、言葉や理屈で取り繕うような関係に双方が耐えられなくなったのだろう。
 だが、相手のことを嫌いになった訳ではなく、よりを戻したい気持ちもあるから、「出会った頃」に感じた「Harmony Synpathy」を求め、何処かで心待ちにしているのだろう。

 酷な見方をすれば、ただただ出会いの時に抱いた快感を懐かしみボヤいているだけの歌詞に見えなくもない。何せただただ「Harmony Synpathy」を求めるだけで、行動も努力も何ら見られないので。
 ただ、逆の見方をすれば、理屈も打算もなく、初めに感じた純粋な想いをひたすら信じているとも取れる。
 摩季ネェがこの曲に徳永氏を誘った動機は、「あの声とハモりたい。」という想いだったとのことで、当初はコーラス程度の参加予定だったのが、デュエットになったと云うから、タイトル通りに「Harmony」が重要だったのだろう(笑)。

 正直、うちの道場主は理屈人間なので、想いやフィーリングだけで行動に出ることは稀なのだが、それでも過去に女性を好きになった時のことを想えば分からないでもない。確かに誰かを好きになるときって、理屈じゃないもんなぁ………相手にも「Harmony Synpathy」があればよかったのだが(泣笑)。


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令和五(2023)年一〇月二日 最終更新