作詞 大黒摩季 作曲 吉川晃司 編曲 菅原弘明
解説 摩季ネェと吉川晃司氏が組んだユニット「DaiKichi〜大吉〜」のマキシシングルで、映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』の主題歌である。ユニット名は「大黒摩季」の「大」と「吉川晃司」の「吉」」を取って「大吉」…………なんて解説せんでも分かるわな(苦笑)。取り敢えず、ローマ字表記で「DaiKichi」と大文字が2か所あるのにご注目下さい。
このユニットおよび楽曲が誕生したのは『仮面ライダーW』と『仮面ライダーOOO』という特撮番組の存在があったればこそである。
吉川氏は『仮面ライダーW』にて主人公の一人左翔太郎(桐山漣)の亡き師匠である私立探偵・鳴海荘吉=仮面ライダースカルを演じ、同映画にも登場し、挿入歌も歌っている。
そして摩季ネェは『仮面ライダーOOO』の主題歌「Anything Goes!」を歌っており、この縁で両者のユニットが成立した。『仮面ライダーOOO』が放映開始される直前に摩季ネェは無期限活動休止に入り、事実上この曲が平成26(2014)年四月一三日現在、摩季ネェの最新曲となる(厳密には「Anything Goes!��BALLAD�燹�のリリースがあるが、「Anything Goes!」と歌詞が同じなので、純粋な新曲とは言い難い)。
歌詞の解説に入るが、感動や成功を得たいのであれば、リスクを恐れず飛び出す、飛び込む「BREAKER」であるべきであることを勢いよく訴えつつも、なかなかそう勢いだけでは運べない事や、簡単に上手くいけば苦労しない事から目を逸らさず、最終的には「HEART」次第であることを歌い上げているのが秀逸である。
考えたり、夢想したりするだけなら誰でも出来る。だが行動に移らずして夢が叶うことは無い。「HEART」と「BREAKER」の間に「∞」(無限大)が挟まっているのもなるほど、と思わされる。
「BREAKER」となることを阻む要素として、「リスキー」・「傷」・「迷う」・「負ける」というネガティブ・ワードが満載しているが、そうあっても結局は進む道を選ぶ素となるポジティブ・ワードとして「感動」・「癒える」・「正しい道を知る」・「負けない術」と言った言葉がそれぞれのネガティブ・ワードに添付されていることが見逃せない。
リスクを恐れて尻込みすることは決して少なくなく、意を決して挑んだ結果敗れることがあるのも人生なのは周知の通りだが、考えてみれば人間は誰しも程度の違いはあれどリスクに飛び込む存在でもあるとダンエモンは見ている。
結局は分の悪い賭けでも、望む物を手にせんとの意欲がリスクを恐れる気持ちに勝れば行動に出るし、恐れる気持ちに打ち勝って飛び出すことに憧れも持っている。それを端的に示す歌詞が「ロジカルな匍匐前進より 無茶でも突っ走る勇気 眩しく見える」だろう。
この歌の素晴らしい所は、理想と現実のプラス面もマイナス面も網羅している所である。プラス面だけ見てマイナスを見ずに突き進むしか知らないのは「恐れ知らず」に見えて「無知」なだけだし、マイナス面だけ見てプラスから目を逸らすのは「臆病」以前に自身さえ偽る「大嘘吐き」に過ぎない。そのどちらも嫌だから人は人生に苦しむ訳だが、そこに「DON’T WORRY 傷ならば癒える STAND UP TO GROW」の歌詞が勇気を与えてくれている、とダンエモンは見ている。
勿論再起不能に陥りかねないダメージは避けたいところだ。だが、自慢にはならないがダンエモンの人生は数々の失敗(敗北・不合格・不採用・解雇・借金・失恋・訣別・etc)に塗れているからこそ「傷ならば癒える」という人間の持つ力を信じることが出来る。
そして傷つきながらも、「幸せか? 夢はもう見つけられたか? そこに愛はあるか?」や「待っていられないなら 今を 変えるしかない」と言ったことは日々夢想する事でもある。同時になかなか行動に移れない事も、ではあるが(苦笑)。
ただでさえ理屈人間で、理想や正論に実行道が丸で伴わないダンエモンは「正義も理想も 出来もしないような約束も 聞き飽きただろう?」と言われればグサリと来る。だが理想や望みを探究する心が失せたことは無い。だから「完璧な人など どこにもいない」から日々の精進が大切であることを念じ、「迷うから正しい道を知る 負けるから負けない術を探す」ことを今後も続けようと思う次第である。
最後に、この「HEART∞BREAKER」と「Anything Goes!」を経て些か残念に思うのは『仮面ライダーOOO』の本編や映画に摩季ネェの出演が無かったことである。前作に当たる『仮面ライダーW』にて吉川氏だけではなく、主題歌を歌った上木彩矢氏とTAKUYA氏と客演した実例からも体調が万全であれば摩季ネェが客演した可能性が充分見込まれたと思うと一日も早い摩季ネェの完治が待たれてならない。
摩季の間へ戻る 平成二六(2014)年四月一三日 最終更新