Higher↗↗Higher↗↗〜Salsa ver.〜feat.オルケスタ・デ・ラ・ルス

作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 オルケスタ・デ・ラ・ルス

解説 摩季ネェの14thアルバム『MUSIC MUCSLE』Disc2「RESTING MUSCLE」の5番目に収録されている。
 「曲よりも歌詞に惚れる男」を自称しているダンエモンとして、一つ悔しいことがある。それはダンエモンにスペイン語の知識が殆んどないことである……………。
 まあ自分の学の無さを愚痴っても、自慢にも良い訳にもならないから(苦笑)、楽曲解説に移るが、この曲は謂わば、同アルバムのDisc1「FIGHTING MUSCLE」に収録されいる同名曲のサルサバージョンにして、歴代摩季ソングのタイトルを盛り込んだ歌詞が得も云えぬ雰囲気を醸している。

 摩季ネェともにサルサバージョンを盛り上げているのはオルケスタ・デ・ラ・ルスの皆さんで、「¡;Baila¡;Baila¡;Baila」で編曲を担ったサルサグループで、正直、Wikipedhiaに記載されいることでしか語れないので詳細には触れないが、スペイン語で「光の楽団」を意味する。
 昭和59(1984)年の結成で、平成9(1997)年に一度解散しているが、平成14(2002)年に再結成しており、メンバーが次々入れ替わりつつも40年近い歴を有している。

 肝心の歌詞だが、誤解を恐れず解説するなら、若き日に抱きながら忘れかけていた情熱を取り戻さんとし、その為にはある意味恥も照れも忘れて体を動かさんとの躍動感に溢れ、それに並行して、若き日に抱いた情熱に歴代摩季ソングのタイトルを重ねている。

 それゆえ、歌詞に登場するスペイン語は能動的なものが多い。上述した様にダンエモンはスペイン語に関しては無知に等しいから、ネットの翻訳機能を用いて調べた結果、歌詞中のスペイン語は意味するところは下記のようになっている(間違っていたら御容赦下さい(苦笑))。

「Mueve la cintura」=「腰を動かす」
「Pa’alla Pa’alla」=……検索できませんでした(泣)。
「Con la salsa buena」=「美味しいソースと一緒に」
「Voy a calentar」=「ウォーミングアップするよ」
「¡;Vamos!」=「来て!」
「¡;Pa ′bailar ¡;Pa ′gozar!」=「踊る!楽しむ!」
「Bailen conmigo」=「私と一緒にダンス」
「Vengan aqi」=「ここに来て」
「SUBE SUBE SUBE MAS 」=「アップアップアップもっと」
「¡;Ahora si. Yo me voy!」=「はい!私は行きます!」

 あくまで直訳が正しいとしてだが(苦笑)、行く、来る、一緒にと云った動詞が目立つ。実際、冒頭にある「“夏が来る”と歌った あの頃の私達 恋や結婚に憧れていたよね 酸いも甘いも噛み分けて めくるめく〜を諦めた 悟りの平和じゃ所詮“アンバランス”“DA・KA・RA”」とあるのを、打破するかの如く、「Con la salsa buena染みついている羞恥心のスーツ 脱ぎましょう」や「理性が解けるまで ¡;Pa ′bailar ¡;Pa ′gozar!」「快楽は “ハ・ジ・メ・テ✧”の先にある」とあるように、世間体や恥じらいをかなぐり捨てて動きたいように動かんとする躍動感が心地良い。

 同時に、過去の情熱的な気持ちを思い出さんとしているのを反映したものか、歌詞中に登場する歴代ソングも、「夏が来る」「アンバランス」「DA・KA・RA」「熱くなれ」と云ったように、摩季ソングの中でもライブにて頻繁に歌われている代表的摩季ソングにして、躍動感に溢れたものが多い。その辺りは恐らくサルサとの兼ね合いもあるのだろう。

 原曲からして、タイトル通り何処までも高く登って行かんとの意欲に溢れ、その為には羞恥心や常識やしょーもないプライドもかなぐり捨てて我が道を行かんとの意志を歌ったもので、この曲もその原点は1ミリもブレてはいない。
 摩季ソングを長年愛好されている方にそんな方はいないと思うが、羞恥心や常識をかなぐり捨ててやりたいようにやると云うことは、世間のルール(法律・良識)や人の迷惑を顧みず好き勝手をやることではない。あくまで己の情熱に歯止めを掛けてきた諦観を打ち破る為に自縄自縛を為している概念を打ち破ることで、その為にまずは行動しなければ始まらないことを躍動感あふれるサルサのダンシングや、過去に自らに誓う様に歌っていた歴代ソングを重ねているのだろう。

 勿論それは容易なことではない。今まで為せなかったことを為すには、歯止めとなっていた何かを乗り越えなければならない訳で、容易に出来るのならとっくにやっているだろう。
 だが、だからこそ、それが為せた暁に待っているものは、「快楽は “ハ・ジ・メ・テ✧”の先にある」もので、未知なる喜びに溢れたものなのだろう。

 誰だって思いのまま情熱的に生きたい筈である。
 だが、能力・社会的な立場・対人関係・世間体・今有るものを守らなければならない想いからなかなか思い切った行動に出られないのは人生の常だろう。
 簡単に出来ることではない。しかし、全くの不可能ではない。勿論軽挙妄動や、周囲の迷惑を考えない暴走は慎まねばならない(結果のすべてに責任を負う覚悟があるなら話は別かも知れないが)。だが、せめてその基なる情熱は忘れたくないことをこの曲は教えてくれる気がする。




どうでもいい参考
ダンエモンの語学力
言語レベル
日本語ネイティブスピーカー(←当たり前だ!)
英語文部省英語検定2級。一応仕事でも英会話を交わした経験は何度かある。
ドイツ語大学で二年間勉強
ロシア語 NHKEテレで独学。ほんの少し分かるレベル
ハングル
フランス語「愛してます」と「ありがとう」は云える。
イタリア語
スペイン語
中国語
落語素人レベル
 誰も興味ないだろうな、こんなこと。「だからどうした?」と云われても困りますが(苦笑)。


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令和五(2023)年九月二七日 最終更新