本当の気持ち

         作詞 椎名恵 作曲 Mike Kent 編曲 大友博輝
解説 椎名恵さんの19thシングル「Hello! good time」のC/W曲であり、16thアルバム『Tell me』の2曲目の収録曲でもあるこの曲は妙高パインバレーのCMのBGMに使用されていた。道場主は大学生のとき、椎名さんにはまりだし手間もない頃にTBSの「水戸黄門」にもはまりだし、毎週月曜日にドラマと供にこのCMで椎名さんの声を聞くのを楽しみにしていた(笑)。
 椎名ソングによくある愛する人との出会いを喜ぶ曲である。主人公と「あなた」の仲は些か不鮮明であるが、少なくとも主人公に迷いはない。「最高の恋に心が目覚めた 今は私が太陽になるよ 大きな声で叫んでみたっていいよね 素直な本当の気持ち あなたが、あなたが好き」とあることから、主人公の方が「あなた」に惚れていて、与えられた喜びを返したいという気持ちに溢れているが、告白はまだ、と推測される。
 「今は私が太陽になるよ」という歌詞は「愛を教えて」を思い出させてくれる。「早咲きのひまわり」「気の早い半袖」といった歌詞に初夏の熱さ本番前に太陽の季節を控えている所が強調されている様でなかなかに見事な背景描写である。
 冒頭の「スニーカーしまいこんで ハイヒールを履いた」という描写にはあなたに会う前の主人公が半ば女を捨てていたことがうかがえる(若干誇張表現あり)。恐らくは「退屈だった恋のゲーム もう、するつもりはないわ」とあることからそれまでの恋はたいして燃える事が出来なかったのだろう。更には主人公が「何度でも聞きたい 私を呼ぶ声を」と求めていることから。単純でもささやかでも思い合う声をかけ続けることの重要性がうかがえる。経験上実感は無いが(苦笑)。
 このシングルのジャケットにはデビュー当初の椎名さんには見られなかった満面の笑顔が見られる。愛する人への「本当の気持ち」が現れている様に見えるのは、ダンエモンがそう思いたいからだろうか?「本当の気持ち」がこんな笑顔で向けられたら愛しくてたまらないのだけは断言できる。


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