星の囁き

         作詞 椎名恵 作曲 佐々木真理 編曲 見良津健雄
解説 椎名恵さんの13thアルバム『GAMBARE』の2曲目に収録されている何とも聞いていて照れ臭い歌である。
 この曲一言で形容するのは難しい。恋の始まりというにはその急転回性にはそれまでの主人公と「彼」がただの知り愛だったとは考えにくい。「好きで切ないほどの そう、彼が立ってた」という歌詞からして主人公の「彼」への愛情は疑い様はない。それどころか「いきなりのkissをした」上に「そっと触れた口唇を 離したくなくて 夢なら覚めないでと 今、心で叫ぶ」と長時間の接吻に及ぶわけだから気合いが入っている(笑)。
 こう書くと些か男尊女卑的だが、互いが恋人同志と認識していない段階で性的接触を持つことすらダンエモンは否定的なのに、女性の方からの強引なキスにはさすがに違和感を覚える。「冬の星を眺めてた」というロマンティックなシチュエーションの中で「夜空を飾る星が囁く 願いは届けてあげたと」という歌詞からどうも星に祈りを捧げていたらしい主人公だが、その後の積極的な行動や更なる願望の強さは対照的勝つ印象的である。
 偶然に出会ったからこそ叶った願い、及びその後の展開に期するものが大きいのだろう。「出逢いがこれからの すべて変えるなら 嫌いな夜さえ待てそうで」の歌詞にその意が集約されている。ただでさえ、男女交際の経験がないために急展開についていけない拙い解説に無念を覚えるダンエモン31歳の春だった(苦笑)。
 

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