星空の散歩道
作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 十川知司
解説 6thシングル「サヨナラ」のC/W曲で、アルバムではアカペラ版アルバム『Crystal Scenery』の2曲目に収録。岡本真夜のシングルCDのC/W曲はこの「星空の散歩道」と「もっと笑ってよ」を除いてすべてがA面曲が収録されるアルバムに供に収録されている。そういう意味ではアカペラアルバムにしか収録されていないこの曲は例外的存在と云えよう(マキシシングルになってからはアルバム未収録のC/W曲もあります)。
歌詞の流れはがれは真夜ソングによくある日常の幸せをほのぼの感で歌ったものである。言葉よりも遊びよりもただ側にいることの温かさが冬を示す描写−「風に吹かれて思う」や「あったかい缶コーヒー 飲みながら」等がうまい対比となっている。真夜さん自身、この曲を『Crystal Scenery』に選ぶのに「あったかくてほくほく」をその理由にしている。
ダンエモンの好きな下りはサビの部分に繰り返し出てくる「つらい事も くじけそうな事さえも 寄り添えばほら風になる」である。
この「風になる」とは恐らくは「風化してしまう」また「流れ去ってしまう」という意味合いかと推測している。歌詞中に「たわいのない話しよう」とあるように何気ない日常の持つ幸せの大きさと、苦難の時も愛する人との時間があればただ単に耐えれるだけでなく、幸せを際立たせることが出来ることも教えられる。
取り立てて特徴を見出すのが難しい曲だが、そんな曲だからこそ考えさせられることも多い。人間はないものねだりをする生き物で、恵まれているものはそれを当然と考え(否、考えることすらないかもしれない)、その有難味を感じることは少ない。しかし実際に頑張れることの基はそんな気付きもしない日常にあることをこの曲と供に考えてみたいものである。
真夜の間へ戻る 最終更新 令和九年五月九日