君しかいないよ
解説 6thマキシシングル「いとしいひとへ〜Merry Christmas〜」のC/W曲である。A面同様男の立場で歌われているが、同じ男として、この曲の主人公には同調するものもあれば、反発するもの感じさせられる曲である。
はっきり言ってこの曲の主人公には「贅沢者!」と怒鳴りつけてやりたい(苦笑)。想い人に「意地を張れる」、「すぐバレる 嘘をつける」、「わがまま言える」、「イケてないジョークを笑ってくれる」、「傷つける」、「何度悔やんでも 信じてくれる」、「ぶつかり合える」、「ちっぽけな人生でも 見栄を張れる」と、はっきり言ってやりたい放題、甘え放題である。
確かにそんな人は「きみしかいない」だろう。そんな都合の言い人が世界に何人もいてたまるか、という気がする。そして非常に羨ましい。
誤解ない様付け加えるが、勿論このサイトは摩季ソングへの「解説」であって「愚痴」ではない。私も他だのエゴで「羨ましい」と前述したのではない。この曲の主人公が我がままといえるほど好き勝手で切るのは例えて言うならこが親に甘えるが如きものだろう。「君」に対して絶対の愛情と信頼があるからこそ、甘ったれることが出来るのだろう。中途半端な愛情、また相手から受ける愛情に少しの不信があってもそこに他人行儀な遠慮が生まれ、思う存分の振る舞いは不可能になる。そういう意味で私はこの主人公が羨ましい。
私事に触れるが、私が社会人になって依頼この時点で惚れた女性が存在しないのはこの曲の主人公の想いに関連するものがある。ダンエモンもまた想い人に母性を求めたがる傾向がある。私は想い人と添い遂げるならやはり家庭を持ちたいし、子供も欲しい。そうなると相手には母となることを求めることになる。自分と釣り合う年齢の女性、しかもまだ仲良くもなっていない女性にそこまでの母性を見出すのはかなり困難である。たとえ将来的には十分な資質を持っている人でも今現在それを見出すにはダンエモンには明らかに修業が足りない。自らの父性の修養も同様である。
そう言う意味では色々と自らの事も含めて考えさせられる曲である、この曲は。
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