君よ、永遠にあれ

作詞 しいな恵 作曲 羽場仁志

解説 椎名恵改め、しいな恵さんの同名のファースト・ミニアルバム『君よ、永遠にあれ』の第1曲目にしてエントリーされている。STVラジオチャリティーミュージックソン2006のテーマソングでもある。

 唐突だが、曲を聴く前にこのタイトルを耳にした時、ダンエモンは椎名さんがオープニングで「悲しみは続かない」を歌ったドラマ「この子誰の子?」の最終回のサブタイトルが「愛する人よ強くあれ」であった事を思い出した。語感が似ているだけ、と言われればそれまでだが、チョット気になった。ちなみに道場主はそのドラマを再放送を含めて4度も見ながら何故か最終回だけ見ていない。

 無関係な回想は置いといて(苦笑)、この曲の歌詞中で指されている「君」が恋人なのかどうか断定し辛いところをまずは挙げなければならないだろう。
 取り様にもよるが、この曲は何かに旅立つ息子を母親が見送るにも相応しい。特に「小さな肩 ふるわせていた時 そっと抱きしめて 負けないでと願った」「もしも 一人歩きに疲れたときは いつでも この手 差し出そう」の歌詞がその最たるものだが、主人公と「君」が恋人同士にしても主人公の方が年齢的にも精神的にもかなり年上っぽく取れる。

 「好きになればなるほど 不安な気持ちになる 愛を知ったために 苦しみも厳しさも知る」の歌詞からは男女の中も連想できるが、これも人生の先輩でもある母親が恋を知ってそれに伴う痛みも知った息子に同情しつつ、何かを諭している様にも取れる。
 もっとも、周囲に友人・知人に聞く限りでは親に恋のアドバイスを求めるという話は殆ど聞かない(結婚後に夫婦仲についてアドバイスを求める例は比較的見られるが)。道場主は過去にある意見の食い違いから両親に恋愛の全てを隠してきたのでアドバイスを求める可能性が皆無なのでこの曲の歌詞で語る所の「旅だち」が恋愛なのかどうか、もしそうだとして母親としてどう在ろうとしているのかは肝心な所で掴めないでいる。

 シチュエーションはさて置き、言葉としてダンエモンが注目するのはやはりタイトルにも用いられている「永遠にあれ」である。シルバータイタンなら即座に悪の組織の大幹部が死に際の組織並びに首領を礼賛する断末魔の叫びと捉える所だが(笑)、やはりこれは「心優しい君と 手を取りここまできたよ」とあるように、「君」「旅だち」に至る日まで生き、積み重ねてきた長所・美徳・人として歩んできた過程をひっくるめた素晴らしさに対して、未来永劫失うことない様にとの願いを込めて「永遠にあれ」としているのだろう。

 「流す涙よりも 得意なその笑顔で きっと幸せに なれることを信じて」「愛だけは すべて超える」 (←「LOVE IS ALL〜愛を聴かせて〜」が自然と連想されるのが嬉しい歌詞である−笑)と「君」を信じ激励する一方で、全力を尽くしても夢叶わぬ立ち尽くすような時には、「もしも 一人歩きに疲れたときは いつでも この手 差し出そう」と温かく抱いて迎えるような歌詞にはシチュエーションを超えた母性愛を感じずにいられず、ダンエモンは何度恋に敗れてもやはり女性を愛していたいな、と思う次第である。


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平成一九(2007)年一月五日 最終更新