恋路

作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 西垣哲二&岡本真夜

解説 岡本真夜さんの8thアルバム『Soul Love』の7曲目に収録。ほのぼのとした雰囲気が漂う曲だが、主人公と呼びかけている相手の関係が掴み難い曲でもある。
 乏しいダンエモンの恋愛経験ではシチュエーションが特定し辛いのだが、強引に考えるなら主人公が「またね またね 明日ね。」と呼び掛ける相手は過去において恋愛関係にあり、今は別れながら何らかの形で(毎日顔を合わすほど)身近にいる人ではないかと推測される。

 上記の仮定が外れていれば、以下の解説は丸で意味のない物となる恐怖に怯えながら筆を進めるが(苦笑)、主人公が「今 好きな人は いますか?」「ずっとこのままじゃないよね」「あなたの横で いつの日か 特別に 笑う人は誰ですか?」といった問いかけには自分こそその人にならんとする主人公の静かながらも強い意志が感じられ、心の中で「大切な恋があります今目の前に」と断言しながら、「近すぎて 聞けなくて」という心境にあるのがもどかしくすらある。

 今一歩が踏みこめない主人公だが、そのもどかしさは曲を聴く聞き手よりも、「秋が過ぎ 冬になり 縮まない二人の距離 いつしか ときめきは 切なさに」という歌詞によく表れている。そんな主人公がどこか自らが叶わないと考えているのは「忘れられない人」ではないだろうか?
 だが「今 好きな人は いますか?」と追いかけ、「遠すぎて 知りたくて」と想像している様には主人公は相手の過去には全くといっていい程踏み入っておらず、そんな人がいるのかどうかさえはっきりしていない。ならばダンエモンから主人公に送る言葉は期待ったも同然である。
 「あなたの心は決まっている!ならばアタックせよ!!」


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平成二三(2011)年三月八日 最終更新