恋のTIME MACHINE
解説 アルバム『DA・DA・DA』の二曲目に収録されている曲である。子供の頃に「ドラえもん」を初めとした漫画で知ったタイムマシーンの存在を切望したことのある人は多いのではないかと思うが、テーマがとなるとタイムマシーンを何に使うだろうか?興味の尽きないところである。
この歌の主人公は恋の履歴をタイムマシーンで見るが如く、振り返って、現在の自分と絶妙な比較を見せている。本来ならタイトルを「恋のアルバム」、「恋の履歴書」としてもいい所だが、タイムマシーンというレンズを用いているところが一味加えてくれている。
この歌の主人公の恋について興味深いのは、かつての恋が物凄く安易な気持ちで行われていた,という背景にある。「洋服着替えるように 色んな恋していたけど」とは羨ましくも気の毒である。ダンエモンには理解不能であり、実行は更に不可能である(苦笑)。
しかし必ずしもそれが幸せだったわけではない。それは歌詞の各地に見え隠れしている。「傷付いて悩んで覚えたもの 損得・・楽な別れ方」という歌詞を見れば、苦難があったことやそれから逃げようとしていた姿勢が見え、気楽とは言い難い。
この歌に限らず、摩季ソングには突っ張ったり、見栄を張って生きても素直な心が隠しようがないことがうかがえる。この歌では楽な方へ楽な方へ恋してきたことの後悔が「バンバン BACK TO THE KID」という歌詞に表れている。
結局素直な心が語るところは昔から変わっていなかったのである。これが興味深い。そしてもう一つ興味深いのは今の彼を心から愛して、本当の自分の姿で接していたがっているという事であろう。
だからこそ、一挙手一投足に「KINCHO」や「ZETSUBOU」したりするのだろう。本気で恋している証拠である。
結論として、この歌の主人公は何故に今タイムマシーンに乗りたがるのだろうか?過去の楽を選んで本音を隠した恋を繰り返さない為の教訓を求めている、とダンエモンは考える。
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