Life
作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 島田昌典
解説 岡本真夜さんのサード・マキシシングル曲で、JAバンクのCMに使用された曲である。また、ライブでも盛んに歌われながら、アルバムに収録されたのはベストアルバム『My Favorites』が最初で、7曲目に収録されている。
他にはベストアルバム『All Album Selection Best My Favorites』の7曲目、デビュー20周年記念アルバム『Mayo Okamoto 20th anniversary ALL TIME BEST〜みんなの頑張るを応援する』の8曲目にも収録。
真夜ソングらしい地道でも一生懸命生きる事の尊さとそれが生む力を歌ってくれるのが嬉しい。
まず冒頭とサビの「信じる力ほど 強いものはなくて 頑張っている人に 天使は舞い降りる」がいかにも真夜ソングらしくて胸に耳に心地いい。
ダンエモンはこの楽曲房や日常生活でも常々、「疑う事なんて何時でも出来るが、疑う事はパワーは生まない。信じることは辛い故にパワーを生む。」と力説している。上記の歌詞は有り触れている、一見、利いた風な話の大切さを再認識させてくれる。
人間のパワーを生む原点であるからこそ「信じる力ほど 強いものはなくて」」と云えるのだろう。この概念は真夜さんに限らず、摩季ネェ、椎名さんにも共通し、今更ながら私が好きな歌手は偶然好きになったのではなく、必然的に好きになった事を思い知らされた。
さて、「信じる力」」が人間の原点、といったが、これは別の云い方をすれば人間のすべてーそれこそ人生を意味する「Life」に関わるものであることが伺え、この曲のタイトルに使われている事が妙に納得出来る。
それは歌詞で云えば「迷いながら もがきながら 耐え抜くこと それもlifeなんだろう」」に現れている訳だが、この歌詞には生きる為の戦い、と云う意味において、全く異なる雰囲気の曲でありながら「この街は止まらない」が彷彿とさせられた。それはやはり曲の心底に流れているものに真夜ソングの原点と云う共通項があるからではないだろうか?
原点と云えば、すべての真夜ソングの原点である「TOMORROW」をファンでなくても思い起こされる「どんな風吹いても アスファルトには花が咲いてる」」の歌詞の存在がなんとも嬉しい。
勿論直前の歌詞は「どんなに強い風が吹いてても」に通じるものがあり、これも嬉しさに拍車をかけてくれている。
2番のサビで、締めでもある「きっとこの先も 自信をなくしたり 愛する人さえ失うこともある 負けない気持ちを 描いて行こう」」の歌詞は真夜さんが平成12(2000)年11月に産んだ長男がこの曲のリリースの平成15(2003)年1月22日には2歳チョットと云う可愛い盛りで、親子三人幸せの絶頂にあることを考えると、敢えて「愛する人さえ失うこともある」」という縁起でもない仮定に触れている事には驚きと共に、真夜さんの唱える強さが決して根拠なき強がり出ない事が伺える。深読みかもしれないが(苦笑)。
最後に触れたいのはサビの繰り返しによる締めの直前の「たとえ今が くじけそうでも 奇跡は起こる きっと 勇気ひとつで変われる」で、「もっと笑ってよ」や「DREAM」にも似た表現がある。
とかくこれほど真夜ソングらしさにあふれ、他の真夜ソングを彷彿とさせる曲も珍しい。
真夜ファンになって日の浅い人は遠くない将来、真夜ソングを知れば知るほどこの「Life」の持つ魅力を今以上に実感するだろう。その目覚めの時を残している人がチョット羨ましい気がする(笑)。
真夜の間へ戻る 令和六(2024)年五月一一日 最終更新