LOVING’ YOU

作詞 Richard Rudolph and Minnie Riperton 作曲 Richard Rudolph and Minnie Riperton

訳詞(by道場主)

 愛することは容易い、あなたが美しいから
 あなたと愛を育むことが私の望むすべてです
 あなたを愛することは夢が叶う以上のことなのです
 そして私が為すすべてはあなたを愛することから生まれます

 ららら…

 他の誰も感じさせてはくれない
 あなたのもたらす色を
 年を経ながら共にいて
 春の季節を毎日一緒に過ごすでしょう

 あなたを愛しているから私の日常はより美しくなっていく
 そして日常があなたへの愛に溢れている
 あなたを愛しているからあなたの太陽が光輝き通すのが分かる
 そしていつも私達は、ああ、
 あなたをより愛します

 ららら…

 他の誰も感じさせてはくれない
 あなたのもたらす色を
 年を経ながら共にいて
 春の季節を毎日一緒に過ごすでしょう

 あなたを愛しているから私の日常はより美しくなっていく
 そして日常があなたへの愛に溢れている
 あなたを愛しているからあなたの太陽が光輝き通すのが分かる
 そしていつも私達は、ああ、
 あなたをより愛します

 ららら…



解説 大黒摩季さんの初のセルフカバー・アルバム『LUXURY 22-24pm』の初回限定版に付属されているDisc2のトリにして7曲目に収録。
 同アルバム収録曲の中で、唯一、ダンエモンがアルバムを聴く前から聴き覚えを持っていた曲で、数年前に大手化粧品メーカー・ノエビア社のCMでアン・ルイスさんがカバーして唄っていたのを覚えていたが、タイトルを見てダンエモンが真っ先に連想したのはアルバム『LA.LA.LA』に収録されている、「LOVIN’ YOU」であることは言うまでもない(笑)。


 スティービー・ワンダー氏のバックコーラス出身で、31歳の若さで夭折したミニー・リパートンさんの名曲で、既に前述のアン・ルイスさん以外にも平井堅氏、今井美樹さん、本田美奈子さん、といった錚々たるミュージシャンがカバーを行っている。
 極めて平易な英文で歌詞は構成されている為、カバーに当たっては各々の技量が大きく物を言い、感情も込め易いのだろう。


 ダンエモンが注目の歌詞は「beautiful」である。冒頭の「Loving you is easy ‘cause you’re beautiful」を直訳すると「あなたが綺麗だから愛するのは簡単」となり、相手の容姿に惚れているだけ、との誤解をしかねないのだが、「beautiful」が指す「美しさ」は単純に容姿だけを指すのではなく、愛する人と共に過ごす日常の、愛に溢れた様を「beautiful」としていることを含め、幅広い意味を持つものと見られる。


 もう1つ注目する歌詞は「spring time」である。愛する相手と共にいる日常に(単身赴任や遠洋漁業のようなケースを除けば)春夏秋冬もないのだが、恐らくは陽光に溢れる美しさを、厳冬を終えて射し込む春の陽射しに似た温かみを見ているのだろう。
 広義で語れば、主人公なりに想い人を愛することの意義を語っている訳だが、愛が人生で、人生が愛、とも言える単純明快な図式はいやらしさを感じさせない。
 温かみをもたらす太陽のように穏やかで、眩しく、暖かい愛を注ぐことが、更なる愛を育てる―この正の循環こそが人生を喜びに満ちあるれたものにしてくれることを重視した愛を育みたいものである。


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平成二一(2009)年五月六日 最終更新