ダンエモン参加ライブレポート(摩季の間版)

ＭＡＫＩＯＨＧＵＲＯＬｉｖｅＢｏｍｂ!!Ｌｅｖ "Ⅴ"

正式タイトル　ＭＡＫＩＯＨＧＵＲＯＬｉｖｅＢｏｍｂ!!Ｌｅｖ "Ⅴ"～デビュー１５周年記念前倒し企画・わりと津々浦々お客様大感謝ＴＯＵＲ　ダイブ見せますＭａｋｉＢｅｓｔ+～

日時 2006年11月10日(土)18：30開演
場所大阪府大阪市
大阪厚生年金会館大ホール
背景　タイトル通りにデビュー15周年を翌年に控えた大黒摩季さんの全国ツアーの一つ。
　前月に埼玉県越谷市で始まったのを皮切りに2月に東京で行われる千秋楽まで4ヶ月の長期に及び、その間には摩季さんの故郷北海道、東京・愛知・大阪・福岡と言った主要都市は勿論、タイトル通りに全国津々浦々が舞台となり、この日の前日は鳥取でライブを行っている。
　ダンエモンにとっては大阪厚生年金会館で迎える3度目のライブで、摩季ライブに限っても2度目となる。残念ながら今回も2回席でしかも一番端だった(苦笑)。見易い場所ではあったのだが、摩季さんと握手しまくっていた最前列には嫉妬しまくりであった(苦笑)。
　曲ごとの詳細は後述するが、衣装直し3回、アンコールを含めると２１曲に及ぶレパートリーは過去にダンエモンが参加したライブ中恐らく最多で、先々月に岡山は倉敷チボリ公園で参加したライブがシングル曲のみの構成だったのに対してニューアルバム・ニューシングルのリリースが前後していないだけに代表曲・アルバム収録曲・新曲もふんだんに含まれており、質量供に濃密なライブだったのが嬉しく、前倒しと言えども摩季さんの意気込みが多いに感じられた。
内容
１．STOP MOTION
簡易感想　摩季さんのデビュー曲であるこの曲をライブで聴いたのは以外にもこれが初めて。
　ホログラフを活かしたライブタイトルと、アルバム『POWER OF DREAMS』の画像に続いてステージの左右から現れた摩季さんを夜目の効く私は見逃さなかったが、他にも勘の鋭いファンは多いらしく、幾人かのファンが摩季さんの姿が露わになる前から歓声を挙げていた。
　前回ダンエモンが参加したチボリ公園では最初の曲のみ帽子をかぶっていた摩季さんだったが、今回はメンバー一同とともにシルバーのコートを羽織って登場した摩季さんは最初の曲のみサングラスをかけて熱唱。
　待ちに待ったライブの始まりに、高まる気持ちは「わかってても愛しさの鼓動　私にも止められない　だからもう一度　Here　is　last　my　wish，This　moment…yeah，yeah，…」の歌詞でより一層増幅された。
２．熱くなれ
簡易感想　第１曲目の「STOP MOTION」が演奏される前にこの「熱くなれ」を初めとする数曲のサビの部分が流れたので、てっきり最初に流れた「熱くなれ」がトップを担うと思われたが、実際には２曲目に歌われた。
　摩季ソングの定番にして摩季ライブの定番でもあり、説明の必要のない同曲だが、そのタイトルに呼応する様に冒頭で外されたサングラスに続いて曲の終りに脱がれたシルバーコートの下からはアルバム『RHYTHM BLACK』で摩季さんが来ていたような黒いスリップ型の衣装が現れた。それ以降も熱くなったのはいうまでもない(笑)。
３．チョット
簡易感想　デビュー曲３曲目が今回もまたライブでも３番手を務めた。２番が省略されていたのが些か残念。冒頭にしてサビでもある「チョット待ってよ　Good-Bye　優しい声で卑怯な逃げ方」の部分で観客にマイクを向けて歌わせたパフォーマンスは今回も健在。
４．DA・KA・RA
簡易感想　ライブの定番曲にして、摩季さんの初のミリオン達成曲にして、モグリのファンにデビュー曲と勘違いされる事の多い(苦笑)同曲だが、今回は「STOP MOTION」の存在感が強かった為に少し全体における存在感が薄れた。が、それも御愛嬌だろう。
　ま、この曲はダンエモンにとってライブ全てを通じて最初に聴いた曲で、生の摩季さんを初めて見た衝撃と共に受けた感銘を超えるのはなかなかに難しいのを理解はしているんだが。
５．別れましょう私から　消えましょうあなたから
簡易感想　開演に先立って撮影や録音を禁じるアナウンスがあるのはライブの常識だが、今回は摩季さん自身の声でそれが為された。
　その際に摩季さんは約束を守れない人とは二度と会うことがない、と告げ、続いて「別れましょう私から　消えましょうあなたから」と歌い、「続きは後ほど」とのたまっていたのだが、その続きがこの5曲目と言うわけである(笑)。
６．永遠の夢に向かって
簡易感想　イントロの比較的長いこの曲は今回も定番曲としての登場を再認識させてくれたのが嬉しい。
「何かが違う」という歌詞が含蓄深い同曲だが、今回はバカボンのパパばりの「これでいいのだ」の気持ちで楽しめたと思う。
７．白いGradation
簡易感想　ライブでこの曲を聴くのは初めて。摩季さん曰く、多くの代表的摩季ソングの中にあって存在感が薄い方でありながら、しっかりとコアなファンを掴んでいる曲とのこと。
　黒い衣装で歌う曲のタイトルが「白いGradation」であることに苦笑いを滲ませる摩季さんだったが、それも御愛嬌。
　逃げてばかり来た様々な苦難からもう逃げず、全てに立ち向かい、包括する意志の強さが織り成す魅力を再確認できたのはうれしい収穫だった。
８．空
簡易感想　アニメ『中華一番』の主題歌であるこの曲は、同じくアニメ主題歌に使われた「あなただけ見つめてる」に比してどうしてもその後塵を拝するが、摩季さんなりに思い入れが深いと聞いてはアニメを一度も見たことないのが少し残念に思われた(直接関係はないのだろうけれど)。
「海へ向かうバス」の歌詞を久々に聴いて、「あのバスに乗って」との対比をいつの日か行ってみたくなった。恐らく行き着く先は一緒なのだろうけれど。
９．あぁ
簡易感想　ライブ冒頭でアルバム『POWER OF DREAMS』の映像が出てきたのは、同アルバム収録曲が比較的多く歌われているからだろうか？と、ふとこの曲を聴いている途中に思った。
　先々月のチボリ公園で久々に聴けたことから、今回この曲を聴けるとは思っていなかったので余計に嬉しかった。
10．虹ヲコエテ
簡易感想　充電から復帰した摩季さんの復活曲第1曲目でありながら世間的には地味な存在である同曲だが、ファンの間ではもはやライブの定番曲にして、代表的摩季ソングとのしての低位置を同曲はGetしている(この際断言してやる)。
　今回も「ガンバッテ生きてるのは何故？それさえも　わからなくなってしまいそうな世の中で　明日は待っている　あなたのためにも　自分らしく　誇らしく　いたいね」の歌詞をその直前のラップ部より拳を握り締めて全身で聴いていた。
　今回はチボリ公園ではなされなかった「Everybody is special」のアレンジが行われていたを聴いて、「やっぱり、「虹ヲコエテ」はこうでなくっちゃね♪」等と改めて思ったりもした。
　歌を終えるとまだ余韻部分の演奏を残しながらも摩季さんは一時舞台を去り、バンドメンバーであり、LUNASEAのドラマーである真矢氏が激しくドラムを叩いた果てに両手にしたバチを派手に後方に放り投げ、衣装直しをする摩季さんの為の繋ぎ部分を派手に務めていた。
　個人的な意見としては、素人了見ながらミュージシャンにとって体の一部とも言える楽器を放り投げる行為は好きじゃないが、あらん限りの熱意を込めた余韻を敢えてバイオレンスを交えることで見せたことへの評価は摩季さんのライブでありながら客席のあちこちから「真矢！」の歓声が挙がった事実が如実に示していたと言えるだろう。
11．THE ROSE
簡易感想　バラードアルバム『weep』収録曲であり、洋楽カバーでもあるこの曲を聴けたのも今回の嬉しい意外性の一つ。
　また最初のお色直しを終えた摩季さんは修道女のような純白の衣装で、先程までの黒い衣装とは正反対の出で立ちで、初めて見た摩季さんのスタイルで、清楚な雰囲気もまた麗しにして荘厳だった。
12．River
簡易感想　意外性と言う意味においてはこの曲は聴けて最も嬉しかった曲かもしれない。概してアルバムのみの収録曲は「Rocks」等の例外を除けばなかなかライブでは歌われない。
　だからこそこの個人的に『PRESENTs』でも一押しであるこの「River」が歌われただけでも凄く嬉しかった。
　また同曲の「海へ帰ろう」の歌詞が、母なる海の如く、迷える子羊を迎えるような聖母かシスターの姿がオーバーラップしたような錯覚に陥ったのは仏教徒であるダンエモンが語るにはおかしな幻想だろうか？
　歌詞のコアとも言える「幻の泉を見てみたくて　急流を遡った　冷たさを増す水を掻き　岩礁にしがみついては　身を守ることに必死で　君を忘れた」は固唾を飲むように摩季さんに見入る自分に気付いた。
13．栄光の金バッジ
簡易感想　神官衣の如き白衣を脱いだ摩季さんの3着目の衣装は赤いチェックの上着に星条旗デザインのシャツに程よい破れ目が意匠されたジーンズで、タイトルであり、歌詞に度々出てくる「栄光の金バッジ」同様に摩季さんの胸元で一つのバッジが頭上のミラーボールと供に周囲の照明を反射して眼に痛いばかりの輝きを時に投げかけていた。
　摩季ソング解説者としてダンエモンの致命的な欠陥に耳が悪いという点がある(障害や病気というほどではなく、日常生活では全く困らないが)。初めて聞くこの歌も歌詞はなかなか聴き辛く、それ故に簡易感想の内容を著しく薄くしている(タイトルが判明したのは、この二ヶ月後に参加した神戸国際会館のライブでの事である)が、それでも愛する人のために何かをしてあげたいと思う気持ちはふんだんに溢れていた。
　摩季さんから行われた簡単な紹介を聞き取れ切れなかったのは(いずれ分かることにしても)些か残念だが、「栄光の金バッジ」という歌詞から、同じ歌詞を含む「Guts　My　Mind!!」といつか対比させるのが楽しみでもある。
14．愛してます
簡易感想　軽快なノリの中で久々にぐっとくる物を感じた。といっても少々ネガティブな意味だが……。
「だからいつも　目が合っても　なぜか笑われてしまう　真剣な話しになっても　またまたぁー　なんて　ジョークにされるけど」の歌詞に限らず、世の中には真剣な想いが理解されないことが多々ある。否、理解されないだけならまだいい。「ジョークにされ」たり、笑いの種にされたりするほど、辛くむごいことはない。道場主も何度となく自らの真剣な想いを真剣になればなるほど笑いの種にされた苦い思い出がある。だからこそ、そんな境遇に負けることなく、「愛してます」と歌い上げる摩季さんが魅力的で、CDでは堪能し切れない摩季ソングの味わいをまた新たにするのだった。
15．あなただけ見つめてる
簡易感想　この曲からしばらくライブの定番が続いた。「空」が歌われた時にアニメについての言及がなかったためか、今回は前回のように『SLUMDANK』との関連は語られなかった。
　ライブで何度も聴くとさすがに一回一回の印象をピックアップするのが困難だが(苦笑)、パンツルックの多い摩季さんのファッションの中でもボーイッシュな今回のファッションがサッカーボールを蹴るような振り付けを交えて歌う、「サッカーさえも好きになった」の歌詞にマッチングしていたのが印象的だった。
16．夏が来る
簡易感想　これまたライブの定番。「夏が来る、そして…」と続けて歌われた三年前の浜松でのライブが一番印象に残っているが、今回のライブアレンジはラストの「私の夏はきっと来る」が「みんなの夏はきっと来る」となっていた。
　過去のライブでは「優しいパパと　親友だけ」が「優しいパパと　やっぱみんなだけ」となったり、最愛のお父さんを亡くされた翌年のライブではその歌詞を歌いながら天上を仰いだりと、とかく「優しいパパ」が絡んでいたのだが、ライブアレンジの基本である「みんな」で締められていたのもまたよかった。
17．いちばん近くにいてね
簡易感想　今回の「いちんばん近くにいてね」では、ある趣向が交えられた。
　摩季さんの要請もあって詳細を書くのは極めてまずいのだが(苦笑)、時代劇で超有名な俳優の「マ〇〇〇サンバ」をアレンジした「マキちゃんサンバ」がマ〇〇〇に扮したダンサー達とともに歌われた。
　真夜さんのライブでもそうなのだが、ちょっとした練習を歌の前に行っただけで結構みんな踊れる物である。もっとも、そのノリこそがライブの醍醐味であり、真骨頂なのだろう。
18．アイデンティティ
簡易感想　「虹ヲコエテ」と並んで、充電復帰後の摩季ソングの中ですっかりライブの定番として板についてきた同曲をライブで期待する気持ちは「熱くなれ」に匹敵するかもしれない。
　1999年8月に千葉マリンスタジアムで初めて摩季ライブに参加した時、解雇前の三流サラリーマンの身が空蝉で、大いなる夜空と一体化してこの世の全ての恐怖から解放された気分を味わったが、そう思えば「DREAMER」も「FIGHTER」も「LEADER」も「OUTSIDER」も囚われるべきでない空蝉にして、さりながら自らを立する重要な「アイデンティティ」でもあることを改めて気付かされた。
アンコール1．コレデイイノ？！
簡易感想　歌詞を聞き取る力の弱い自らの無能が呪わしい……。とにかく愛する人の為に何かがしたいという気持ちの溢れた深味のある曲だったとだけ紹介させて頂きます。尚、このアンコールより摩季さんは黒シャツに迷彩パンツルックでのアーミースタイルで登場した。
アンコール2．Go with the wind
簡易感想　「River」と並んで今回のライブで聴けて嬉しかった曲である。アルバム『MOTHER EARTH』収録曲で実質的なトリを担い、再会を誓って新たなる未来へ向かう決意に溢れた同曲をライブで改めて聴いてみて、この曲がライブの終盤に相応しく、しかしながらライブの大半で歌われない事を残念に思う。
　CDではなく、生身の摩季さんを愛でながら聴いた、「不安に揺れてる遠い季節は君だけじゃないよ　でも　持てるすべてを懸けられるのは　きっと今しかないと思うから」の歌詞には改めて人間が誰もが弱い存在であり、しかしながらそれを乗り越えて戦わねばならない時があることを思い出させてもらった。
アンコール3．ら・ら・ら
簡易感想　毎度の事ながらこれがライブのトリである(笑)。最近は従来のお約束である、「あなたしかいないし」が「みんなしかいないしねぇ～」のアレンジは為されず、昨今の定番である「大黒摩季老後の楽しみ」の為の「ら・ら・ら　ら・ら・ら　やっぱり　今日も明日もあなたに会いたい」の大合唱が今回も行われた(笑)。
　正直言って、ここまで来れば余計な感想は野暮だろう。締めに敢えていつも感じていることを添えると、一種の『サザエさん』現象(道場主的には『笑点』現象とも言える)を感じるという事が挙げられる。察しのいい人には説明は不要と思うが、週末の夜の楽しみは、その終りとともに労働の待つ日常へのスタートに繋がるという事が、ライブにも言える。「ら・ら・ら」を上回るライブのオーラスに相応しい曲が現れて欲しいようであり、現れて欲しくないようでもあるジレンマはこれからも続きそうだ(苦笑)
所感　思い出せば初めて参加した摩季ライブはアルバム『MOTHER EARTH』と『BEST OF BEST』リリースの中間期で、特定のアルバムリリースと重ならなかっただけに多くの曲が満遍なく歌われた。そして今回も同じような傾向が見られたと言える。
　ともあれ、新曲2曲、アルバムのみの収録曲2曲、と他のライブではなかなか味わえなかった曲を聴け、4着ものファッションの摩季さんの堪能できたのも昨今のライブでもかなり嬉しい部類に入った。
後日譚　これを書いているのはツアーの最中で、ダンエモンは何とか千秋楽に参加したいと画策中。質量ともに充実したライブゆえに数々の場で一つ一つのアレンジや試みが為されるであろう事が予測される。
　ライブの多くがその時々に出るアルバム収録曲とライブ定番曲が主体となる中で様々な曲を振り返れるこういうライブは嬉しい。15周年という節目の年の前年という、些か中途半端な定義付けだが、それを上手く利して、普段のライブで出来難いことにも挑めた好例として長く記憶に留めたい。

　

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平成一九(2007)年三月一七日　最終更新

日時	2006年11月10日(土)18：30開演
場所	大阪府大阪市
	大阪厚生年金会館大ホール
背景	タイトル通りにデビュー15周年を翌年に控えた大黒摩季さんの全国ツアーの一つ。　前月に埼玉県越谷市で始まったのを皮切りに2月に東京で行われる千秋楽まで4ヶ月の長期に及び、その間には摩季さんの故郷北海道、東京・愛知・大阪・福岡と言った主要都市は勿論、タイトル通りに全国津々浦々が舞台となり、この日の前日は鳥取でライブを行っている。　ダンエモンにとっては大阪厚生年金会館で迎える3度目のライブで、摩季ライブに限っても2度目となる。残念ながら今回も2回席でしかも一番端だった(苦笑)。見易い場所ではあったのだが、摩季さんと握手しまくっていた最前列には嫉妬しまくりであった(苦笑)。　曲ごとの詳細は後述するが、衣装直し3回、アンコールを含めると２１曲に及ぶレパートリーは過去にダンエモンが参加したライブ中恐らく最多で、先々月に岡山は倉敷チボリ公園で参加したライブがシングル曲のみの構成だったのに対してニューアルバム・ニューシングルのリリースが前後していないだけに代表曲・アルバム収録曲・新曲もふんだんに含まれており、質量供に濃密なライブだったのが嬉しく、前倒しと言えども摩季さんの意気込みが多いに感じられた。
内容
１．STOP MOTION
簡易感想	摩季さんのデビュー曲であるこの曲をライブで聴いたのは以外にもこれが初めて。　ホログラフを活かしたライブタイトルと、アルバム『POWER OF DREAMS』の画像に続いてステージの左右から現れた摩季さんを夜目の効く私は見逃さなかったが、他にも勘の鋭いファンは多いらしく、幾人かのファンが摩季さんの姿が露わになる前から歓声を挙げていた。　前回ダンエモンが参加したチボリ公園では最初の曲のみ帽子をかぶっていた摩季さんだったが、今回はメンバー一同とともにシルバーのコートを羽織って登場した摩季さんは最初の曲のみサングラスをかけて熱唱。　待ちに待ったライブの始まりに、高まる気持ちは「わかってても愛しさの鼓動　私にも止められない　だからもう一度　Here　is　last　my　wish，This　moment…yeah，yeah，…」の歌詞でより一層増幅された。
２．熱くなれ
簡易感想	第１曲目の「STOP MOTION」が演奏される前にこの「熱くなれ」を初めとする数曲のサビの部分が流れたので、てっきり最初に流れた「熱くなれ」がトップを担うと思われたが、実際には２曲目に歌われた。　摩季ソングの定番にして摩季ライブの定番でもあり、説明の必要のない同曲だが、そのタイトルに呼応する様に冒頭で外されたサングラスに続いて曲の終りに脱がれたシルバーコートの下からはアルバム『RHYTHM BLACK』で摩季さんが来ていたような黒いスリップ型の衣装が現れた。それ以降も熱くなったのはいうまでもない(笑)。
３．チョット
簡易感想	デビュー曲３曲目が今回もまたライブでも３番手を務めた。２番が省略されていたのが些か残念。冒頭にしてサビでもある「チョット待ってよ　Good-Bye　優しい声で卑怯な逃げ方」の部分で観客にマイクを向けて歌わせたパフォーマンスは今回も健在。
４．DA・KA・RA
簡易感想	ライブの定番曲にして、摩季さんの初のミリオン達成曲にして、モグリのファンにデビュー曲と勘違いされる事の多い(苦笑)同曲だが、今回は「STOP MOTION」の存在感が強かった為に少し全体における存在感が薄れた。が、それも御愛嬌だろう。　ま、この曲はダンエモンにとってライブ全てを通じて最初に聴いた曲で、生の摩季さんを初めて見た衝撃と共に受けた感銘を超えるのはなかなかに難しいのを理解はしているんだが。
５．別れましょう私から　消えましょうあなたから
簡易感想	開演に先立って撮影や録音を禁じるアナウンスがあるのはライブの常識だが、今回は摩季さん自身の声でそれが為された。　その際に摩季さんは約束を守れない人とは二度と会うことがない、と告げ、続いて「別れましょう私から　消えましょうあなたから」と歌い、「続きは後ほど」とのたまっていたのだが、その続きがこの5曲目と言うわけである(笑)。
６．永遠の夢に向かって
簡易感想	イントロの比較的長いこの曲は今回も定番曲としての登場を再認識させてくれたのが嬉しい。「何かが違う」という歌詞が含蓄深い同曲だが、今回はバカボンのパパばりの「これでいいのだ」の気持ちで楽しめたと思う。
７．白いGradation
簡易感想	ライブでこの曲を聴くのは初めて。摩季さん曰く、多くの代表的摩季ソングの中にあって存在感が薄い方でありながら、しっかりとコアなファンを掴んでいる曲とのこと。　黒い衣装で歌う曲のタイトルが「白いGradation」であることに苦笑いを滲ませる摩季さんだったが、それも御愛嬌。　逃げてばかり来た様々な苦難からもう逃げず、全てに立ち向かい、包括する意志の強さが織り成す魅力を再確認できたのはうれしい収穫だった。
８．空
簡易感想	アニメ『中華一番』の主題歌であるこの曲は、同じくアニメ主題歌に使われた「あなただけ見つめてる」に比してどうしてもその後塵を拝するが、摩季さんなりに思い入れが深いと聞いてはアニメを一度も見たことないのが少し残念に思われた(直接関係はないのだろうけれど)。「海へ向かうバス」の歌詞を久々に聴いて、「あのバスに乗って」との対比をいつの日か行ってみたくなった。恐らく行き着く先は一緒なのだろうけれど。
９．あぁ
簡易感想	ライブ冒頭でアルバム『POWER OF DREAMS』の映像が出てきたのは、同アルバム収録曲が比較的多く歌われているからだろうか？と、ふとこの曲を聴いている途中に思った。　先々月のチボリ公園で久々に聴けたことから、今回この曲を聴けるとは思っていなかったので余計に嬉しかった。
10．虹ヲコエテ
簡易感想	充電から復帰した摩季さんの復活曲第1曲目でありながら世間的には地味な存在である同曲だが、ファンの間ではもはやライブの定番曲にして、代表的摩季ソングとのしての低位置を同曲はGetしている(この際断言してやる)。　今回も「ガンバッテ生きてるのは何故？それさえも　わからなくなってしまいそうな世の中で　明日は待っている　あなたのためにも　自分らしく　誇らしく　いたいね」の歌詞をその直前のラップ部より拳を握り締めて全身で聴いていた。　今回はチボリ公園ではなされなかった「Everybody is special」のアレンジが行われていたを聴いて、「やっぱり、「虹ヲコエテ」はこうでなくっちゃね♪」等と改めて思ったりもした。　歌を終えるとまだ余韻部分の演奏を残しながらも摩季さんは一時舞台を去り、バンドメンバーであり、LUNASEAのドラマーである真矢氏が激しくドラムを叩いた果てに両手にしたバチを派手に後方に放り投げ、衣装直しをする摩季さんの為の繋ぎ部分を派手に務めていた。　個人的な意見としては、素人了見ながらミュージシャンにとって体の一部とも言える楽器を放り投げる行為は好きじゃないが、あらん限りの熱意を込めた余韻を敢えてバイオレンスを交えることで見せたことへの評価は摩季さんのライブでありながら客席のあちこちから「真矢！」の歓声が挙がった事実が如実に示していたと言えるだろう。
11．THE ROSE
簡易感想	バラードアルバム『weep』収録曲であり、洋楽カバーでもあるこの曲を聴けたのも今回の嬉しい意外性の一つ。　また最初のお色直しを終えた摩季さんは修道女のような純白の衣装で、先程までの黒い衣装とは正反対の出で立ちで、初めて見た摩季さんのスタイルで、清楚な雰囲気もまた麗しにして荘厳だった。
12．River
簡易感想	意外性と言う意味においてはこの曲は聴けて最も嬉しかった曲かもしれない。概してアルバムのみの収録曲は「Rocks」等の例外を除けばなかなかライブでは歌われない。　だからこそこの個人的に『PRESENTs』でも一押しであるこの「River」が歌われただけでも凄く嬉しかった。　また同曲の「海へ帰ろう」の歌詞が、母なる海の如く、迷える子羊を迎えるような聖母かシスターの姿がオーバーラップしたような錯覚に陥ったのは仏教徒であるダンエモンが語るにはおかしな幻想だろうか？　歌詞のコアとも言える「幻の泉を見てみたくて　急流を遡った　冷たさを増す水を掻き　岩礁にしがみついては　身を守ることに必死で　君を忘れた」は固唾を飲むように摩季さんに見入る自分に気付いた。
13．栄光の金バッジ
簡易感想	神官衣の如き白衣を脱いだ摩季さんの3着目の衣装は赤いチェックの上着に星条旗デザインのシャツに程よい破れ目が意匠されたジーンズで、タイトルであり、歌詞に度々出てくる「栄光の金バッジ」同様に摩季さんの胸元で一つのバッジが頭上のミラーボールと供に周囲の照明を反射して眼に痛いばかりの輝きを時に投げかけていた。　摩季ソング解説者としてダンエモンの致命的な欠陥に耳が悪いという点がある(障害や病気というほどではなく、日常生活では全く困らないが)。初めて聞くこの歌も歌詞はなかなか聴き辛く、それ故に簡易感想の内容を著しく薄くしている(タイトルが判明したのは、この二ヶ月後に参加した神戸国際会館のライブでの事である)が、それでも愛する人のために何かをしてあげたいと思う気持ちはふんだんに溢れていた。　摩季さんから行われた簡単な紹介を聞き取れ切れなかったのは(いずれ分かることにしても)些か残念だが、「栄光の金バッジ」という歌詞から、同じ歌詞を含む「Guts　My　Mind!!」といつか対比させるのが楽しみでもある。
14．愛してます
簡易感想	軽快なノリの中で久々にぐっとくる物を感じた。といっても少々ネガティブな意味だが……。「だからいつも　目が合っても　なぜか笑われてしまう　真剣な話しになっても　またまたぁー　なんて　ジョークにされるけど」の歌詞に限らず、世の中には真剣な想いが理解されないことが多々ある。否、理解されないだけならまだいい。「ジョークにされ」たり、笑いの種にされたりするほど、辛くむごいことはない。道場主も何度となく自らの真剣な想いを真剣になればなるほど笑いの種にされた苦い思い出がある。だからこそ、そんな境遇に負けることなく、「愛してます」と歌い上げる摩季さんが魅力的で、CDでは堪能し切れない摩季ソングの味わいをまた新たにするのだった。
15．あなただけ見つめてる
簡易感想	この曲からしばらくライブの定番が続いた。「空」が歌われた時にアニメについての言及がなかったためか、今回は前回のように『SLUMDANK』との関連は語られなかった。　ライブで何度も聴くとさすがに一回一回の印象をピックアップするのが困難だが(苦笑)、パンツルックの多い摩季さんのファッションの中でもボーイッシュな今回のファッションがサッカーボールを蹴るような振り付けを交えて歌う、「サッカーさえも好きになった」の歌詞にマッチングしていたのが印象的だった。
16．夏が来る
簡易感想	これまたライブの定番。「夏が来る、そして…」と続けて歌われた三年前の浜松でのライブが一番印象に残っているが、今回のライブアレンジはラストの「私の夏はきっと来る」が「みんなの夏はきっと来る」となっていた。　過去のライブでは「優しいパパと　親友だけ」が「優しいパパと　やっぱみんなだけ」となったり、最愛のお父さんを亡くされた翌年のライブではその歌詞を歌いながら天上を仰いだりと、とかく「優しいパパ」が絡んでいたのだが、ライブアレンジの基本である「みんな」で締められていたのもまたよかった。
17．いちばん近くにいてね
簡易感想	今回の「いちんばん近くにいてね」では、ある趣向が交えられた。　摩季さんの要請もあって詳細を書くのは極めてまずいのだが(苦笑)、時代劇で超有名な俳優の「マ〇〇〇サンバ」をアレンジした「マキちゃんサンバ」がマ〇〇〇に扮したダンサー達とともに歌われた。　真夜さんのライブでもそうなのだが、ちょっとした練習を歌の前に行っただけで結構みんな踊れる物である。もっとも、そのノリこそがライブの醍醐味であり、真骨頂なのだろう。
18．アイデンティティ
簡易感想	「虹ヲコエテ」と並んで、充電復帰後の摩季ソングの中ですっかりライブの定番として板についてきた同曲をライブで期待する気持ちは「熱くなれ」に匹敵するかもしれない。　1999年8月に千葉マリンスタジアムで初めて摩季ライブに参加した時、解雇前の三流サラリーマンの身が空蝉で、大いなる夜空と一体化してこの世の全ての恐怖から解放された気分を味わったが、そう思えば「DREAMER」も「FIGHTER」も「LEADER」も「OUTSIDER」も囚われるべきでない空蝉にして、さりながら自らを立する重要な「アイデンティティ」でもあることを改めて気付かされた。
アンコール1．コレデイイノ？！
簡易感想	歌詞を聞き取る力の弱い自らの無能が呪わしい……。とにかく愛する人の為に何かがしたいという気持ちの溢れた深味のある曲だったとだけ紹介させて頂きます。尚、このアンコールより摩季さんは黒シャツに迷彩パンツルックでのアーミースタイルで登場した。
アンコール2．Go with the wind
簡易感想	「River」と並んで今回のライブで聴けて嬉しかった曲である。アルバム『MOTHER EARTH』収録曲で実質的なトリを担い、再会を誓って新たなる未来へ向かう決意に溢れた同曲をライブで改めて聴いてみて、この曲がライブの終盤に相応しく、しかしながらライブの大半で歌われない事を残念に思う。　CDではなく、生身の摩季さんを愛でながら聴いた、「不安に揺れてる遠い季節は君だけじゃないよ　でも　持てるすべてを懸けられるのは　きっと今しかないと思うから」の歌詞には改めて人間が誰もが弱い存在であり、しかしながらそれを乗り越えて戦わねばならない時があることを思い出させてもらった。
アンコール3．ら・ら・ら
簡易感想	毎度の事ながらこれがライブのトリである(笑)。最近は従来のお約束である、「あなたしかいないし」が「みんなしかいないしねぇ～」のアレンジは為されず、昨今の定番である「大黒摩季老後の楽しみ」の為の「ら・ら・ら　ら・ら・ら　やっぱり　今日も明日もあなたに会いたい」の大合唱が今回も行われた(笑)。　正直言って、ここまで来れば余計な感想は野暮だろう。締めに敢えていつも感じていることを添えると、一種の『サザエさん』現象(道場主的には『笑点』現象とも言える)を感じるという事が挙げられる。察しのいい人には説明は不要と思うが、週末の夜の楽しみは、その終りとともに労働の待つ日常へのスタートに繋がるという事が、ライブにも言える。「ら・ら・ら」を上回るライブのオーラスに相応しい曲が現れて欲しいようであり、現れて欲しくないようでもあるジレンマはこれからも続きそうだ(苦笑)
所感	思い出せば初めて参加した摩季ライブはアルバム『MOTHER EARTH』と『BEST OF BEST』リリースの中間期で、特定のアルバムリリースと重ならなかっただけに多くの曲が満遍なく歌われた。そして今回も同じような傾向が見られたと言える。　ともあれ、新曲2曲、アルバムのみの収録曲2曲、と他のライブではなかなか味わえなかった曲を聴け、4着ものファッションの摩季さんの堪能できたのも昨今のライブでもかなり嬉しい部類に入った。
後日譚	これを書いているのはツアーの最中で、ダンエモンは何とか千秋楽に参加したいと画策中。質量ともに充実したライブゆえに数々の場で一つ一つのアレンジや試みが為されるであろう事が予測される。　ライブの多くがその時々に出るアルバム収録曲とライブ定番曲が主体となる中で様々な曲を振り返れるこういうライブは嬉しい。15周年という節目の年の前年という、些か中途半端な定義付けだが、それを上手く利して、普段のライブで出来難いことにも挑めた好例として長く記憶に留めたい。

ＭＡＫＩ ＯＨＧＵＲＯ Ｌｉｖｅ Ｂｏｍｂ!!Ｌｅｖ "Ⅴ"

正式タイトル ＭＡＫＩ ＯＨＧＵＲＯ Ｌｉｖｅ Ｂｏｍｂ!!Ｌｅｖ "Ⅴ"～デビュー１５周年記念前倒し企画・わりと津々浦々お客様大感謝ＴＯＵＲ ダイブ見せますＭａｋｉ Ｂｅｓｔ+～

ＭＡＫＩＯＨＧＵＲＯＬｉｖｅＢｏｍｂ!!Ｌｅｖ "Ⅴ"

正式タイトル　ＭＡＫＩＯＨＧＵＲＯＬｉｖｅＢｏｍｂ!!Ｌｅｖ "Ⅴ"～デビュー１５周年記念前倒し企画・わりと津々浦々お客様大感謝ＴＯＵＲ　ダイブ見せますＭａｋｉＢｅｓｔ+～