スナック摩季

正式タイトル スナック摩季第2弾出前出張in大阪




日時2010年6月26日(土)16:00開演
場所大阪府大阪市北区
梅田AKASO
背景 2010年5月より始まった大人解放クラブライブがツアーで続けられていく中、前年2009年の好評を受けて行われた変則形式ライブ・スナック摩季
 ある意味大人解放の原点ともなったライブで、摩季ネェ、改め「摩季ママ」がスナックのママ、宜しく日々の日常に倦み疲れた大人を迎えてくれるものとなっている。

 勿論「摩季ママ」とは、大黒摩季さん本人であるが、付けボクロを付け、「大黒摩季の妹」という「設定」「別人」である(笑)。相方は、ライブの常連であるLUNA SEAの真矢氏が「兄」としてタキシード姿で扮した「シンニャ」である(笑)。

 ライブ会場となった梅田AKASOは普段はオールスタンディングで行う場所のようで、大量の椅子が持ち込まれ、照明や、バーを模した舞台上がライブの始まる前からスナックの雰囲気は昨年以上に整えられており、ただでさえライブ前から酒の入ることが珍しくないダンエモンが、会場内で売っている酒を飲まない筈はない(苦笑)。
 会場内では酒だけではなく、摩季ネェが支援している、難病を抱えた子供達の為の団体である、「MAKE A WISH JAPAN」の方々が様々なグッズを販売していて、販売員を務めていたお姉さんの話によると、摩季ネェはこの日も大量に購入したとのことで、ダンエモンもリストバンドを購入し、姫路城で行われた大奥On The Rockで購入したリストバンドと供に夏場は愛用している。

 開場からビールやカクテルを飲みながら見上げていた壇上のスクリーンには「IT’S ALL RIGHT」のプロモーション映像が流され、この時点でも代表的摩季ソングがこの曲であることをしみじみと感じ入っていた。

 着いた席は比較的前の方ではあるものの、然程美味しい場所ではなかったが、トイレが近いので、酒飲みには有難かった(笑)。そして前年の参加経験から、席位置よりも抽選運の方が大切なこともまた知っていた。結果から言えばそれには恵まれなかったのだが(泣笑)。

内容
1.カナダからの手紙
簡易感想 昨年と同じことが起きた。
 開演直前に酒の回ったダンエモンは指定席のすぐ横にあったトイレに行って、開演に間に合わすべく席に戻ったのだが、トイレ前には横道があって、摩季ママとシンニャは正にそこから、この曲を歌いながら現れたのである!

 前回同様不意を突いた登場で、前回はこの意外さ故に一番近くで摩季ママを見るきっかけを逃したのだが、今回はしっかり脳裏に焼き付けた(笑)。
 藤色の和服、アップにした髪を紫陽花をあしらった髪留めで結い、付けボクロを付けて、シンニャと供に登場した摩季ママ。二度目とはいえ、いまだ新鮮さを失っていなかったのが嬉しい。

 摩季ママとシンニャが歌う、この「カナダからの手紙」は、1978年にリリースされた平尾昌晃氏と畑中葉子さんのデュエット曲で、敬愛するアーティスト曲以外はかなりのヒット曲でも知らないことが珍しくないダンエモンでも、この曲の存在と、デュエット曲の定番であることは知っていた(苦笑)。しかしながら通して聴いたのはこれが初めてである(少なくとも意識して聴いたのは)。

 いつもとは違うライブの楽しみ方に興味深く聞く中で、興味を引いた歌詞は「息が止まるような口付けを」である。
 熱愛表現として耳に心地いい歌詞だが、考えてみればキスで窒息するだろうか?勿論、比喩としての歌詞であるぐらいわかるのだが、俺の場合、キスはいつもフレンチキスだから、空気の流入する隙間は充分である(←「いつも」という程数多くのキスを経験してない癖にエラソーに言うなby道場主)。
 まあ、そんなツッコミめいたことが気になった訳ではなく(笑)、「息が止まるような口付けを」という歌詞に対して、風見しんご氏の「涙のtake a chance」における「息がとまる程に」という歌詞や、サザンオールスターズの「エロティカ・セブン」における「奥歯も凍るようなキスをしたいだけさ」等が連想された。
 遠く離れた恋人同士だから、直接触れられない距離だから、一瞬の時間、それこそ呼吸する時間を惜しみ、口の持つすべての機能を接吻のみに費やしたい気持ちの表れ、との見方が間違いでないなら、かなり心に響く歌詞に思えた。

2.悩み相談
簡易感想 昨年同様、5人の人間が抽選で選ばれ、壇上にて飲み物をと摩季ネェを前にして悩み相談が展開された。

 自分が当選しなかった段階でテンションダウンしているのだが(苦笑)、ここは簡単にだけ綴らせて頂きます。といいますのも、さすがにプラバシーに触れる話を当人の許可も得ずに掲載できませんので、核心には触れません。
 一応、妊婦さんが当選して色々な励ましを受けていたことと、昨年東京で当選した人が再度当選して、(ダンエモンを含む)多くの人々がねたみのブーイング(苦笑)を送ったことだけ触れておきます。

3.来客
簡易感想 これまた昨年同様、特別ゲストが迎えられ、スナックにおける摩季ママとの対談が行われた。
 来客は摩季ネェが「妹分」としているLOVEさん。
 例によって芸能界音痴であるダンエモンはこの日初めてその存在を知った(LOVEさん、ごめんなさい……)。

 LOVE(本名:中村蕗子)さんは御当地・大阪は高槻市の出身のシンガーソングライターで、 3人組音楽ユニット・CORE OF SOULの元ボーカルで、バンド時代はFukkoの名前で活躍されていた。
 ラジオなどでも活躍されていることや、語学に堪能なことが紹介され、若く高いキーを持ちながらもそこに深みも兼ね備えた声が何とも将来性が窺われ、摩季ネェが妹分とするのも分かるような気がしたが、さすがに余り知らない方をこれ以上中途半端に解説するのも何なので、この辺りで締めさせて頂きます。

4.チャリティー
簡易感想 冒頭でも触れたMAKE A WISH JAPANの方々が今回のスナック摩季に特別参加。
 MAKE A WISH JAPANの方々に見えたのはMaki Ohguro Live Bomb! Level.6 15th Anniversary Final Tour以来で、我々にとって一時的に見たものでも、摩季ネェが絶えることなく支援し続け、多くの喜びを与えているのが嬉しくあるとともに、世に苦しい思いをしている方々に対して献血ぐらいしかしていない自分の無力さ、怠慢ぶりが情けなくもあった。

 チャリティーは摩季ネェが寄贈したグッズを集団ジャンケンに勝利した人が買い取る形式で行われ、摩季ネェの衣装や身の回りの品々が1,000円〜10,000円で5点準備された。
 予算によってはジャンケン参加を見送った方々もいらっしゃったが、ダンエモンはすべてに参加し、すべてに敗れた(泣笑)。

 まあ、ダンエモンが敗れても、ジャンケンに勝ち残った誰かが勝ち残り、チャリティー自体は間違いなく行われたから、単に摩季ママの間近に迫るきっかけを一つ喪失したことを勝手に悔しがっていただけだが(苦笑)。

 ちなみに前述したが、ダンエモンはこのチャリティーではMAKE A WISH JAPANに協力できなかったが(苦笑)、ライブ終了後にリストバンド購入と些少な額の募金寄付で協力はさせて頂いた。


5.激写
簡易感想 早い話、摩季ママの撮影会が行われたのである。そう、参加者が摩季ママを撮影することが許可されたのである!

 これは、極めて異例なことで、通常、ライブでは、一般参加者によるカメラ・ビデオカメラ・レコーダーによる撮影・録音は禁止されており、会場時に入り口にて荷物チェックが行われることも多い(はっきり言って激甘チェックだが…)。
 実際、ダンエモンも何度かデジカメを受け付けに預けたことがあるのだが、さすがにカメラ機能が付いているからといって携帯電話までが一時預かりになることは皆無で、勢い、撮影は携帯カメラによって(一部にはデジカメによって)行われた。

 といっても大袈裟なものではなく、摩季ママが会場内を一通り練り歩き、参加者は摩季ママが最接近した所をチャンスとばかりに掲げた携帯がフラッシュするのだが………失礼を承知で申し上げれば、丸で獲物に群がる軍隊蟻の様だった(苦笑)。勿論、ダンエモンもその一人なんですけどね(一緒に参加された皆様、ごめんなさい(土下座))。

 口惜しきは暗い場所での携帯による撮影に慣れていなかったことから、余り綺麗に撮れなかったこと……いえ、勿論、摩季ママは綺麗でしたよ!!単にダンエモンの撮影技術の無さから画像の質が悪かっただけで、摩季ママは綺麗に撮れましたよ……(あたふた×2)。
 コホン…まあ、撮影した画像は残念ながら肖像権や著作権の問題からここに掲載出来ないのをお許し願いたいが、摩季ママ画像が乱用されないことを祈る次第である。

 ま、撮影は余り上手くいかなかったけど、結構距離があるにもかかわらず、摩季ママが手を伸ばして握手してくれたので、よしとしよう(ニヤニヤ)。

6.あなただけ見つめてる
簡易感想 ライブでの定番曲ではあるのだが、単に歌われた訳ではなく、抽選に当選した方が、壇上に上がって摩季ママとデュエットすることが出来たのである!
 さすがに二年前のバックステージ当選(詳しくはMaki Ohguro Live Bomb! Level.6のライブレポート参照)で運を使い果たしたのか、ファンクラブ会員番号で発表された当選番号にかすりもせず、左目でいつも以上に大人っぽい摩季ママを羨望と憧憬の目で見つめ、右目で壇上の挑戦者を羨望と嫉妬の目で見つめていた(苦笑)。
 うん、タイトル通りに「あなただけ見つめてる」とは行かなかったな(再度苦笑)。

 バックスクリーンには壇上に上がった人への気遣いか、歌詞がカラオケの如く表示され、それを見たダンエモンには、11年前に千葉マリンスタジアムで参加したMaki Ohguro Live Bomb! Level.3が思い出された。
 勿論、ファンクラブ限定ライブに参加し、重要な抽選に当選する程、摩季ネェとの縁の深い方が「あなただけ見つめてる」を歌えない筈がなく、羨ましい中にもアーティストとファンがここまで近づいてデュエットするという稀有さに存在した独特のノリは本職の歌手ではない壇上の当選者までアーティストのように見せてくれたから不思議だった。

7.夏が来る
簡易感想 これまたライブの定番曲で、ここでもまた抽選が行われたが、これまた落選(涙)。

 殆ど先の「あなただけ見つめてる」と同じ形式で行われたのだが、この2曲の当選者は夫婦・カップルで参加していて、摩季ママの計らいで、壇上に上がることが許された。連れの方はかなり照れ臭そうにしていたが、そんなものなのかな?
 まあ、過去にカップルでライブ(摩季ライブではない)に参加した時は恋人同士であることを周囲に隠して参加したから、状況は異なるが。

8.来客
簡易感想 先のLOVEさんに続いて、ゲストを無明けてのトークショー。今度のゲストは松浦基悦(まつうらもとよし)さんだった。

 松浦氏は山口県下関市出身のミュージシャンで、摩季ライブには何度もキーボード担当で参加しており、ダンエモンから見れば真矢氏と同様の存在で、余りゲストという気はしなかった(笑)。
 キーボード・プレイヤー&コーラスとして、松浦氏の活躍は多岐に渡り、摩季ネェのみならず、BoA、コブクロ、平井堅氏、Def Tech、光永亮太氏、Lyrico、ジャングル・スマイル、Peabo Bryson、故本田美奈子さん、倖田來未さん、平原綾香さん、小柳ゆきさん、Kさん、hiroさん、杏里さん、辛島美登里さん、他数多くのアーティストのレコーディングやライブに参加されている。
 芸能界音痴のダンエモンだって、羨ましく想う方々が何人か含まれている(勿論、存在さえ知らない方々も含まれている)。

 「基悦(もとよし)」という名前だと、通常は「基(もと)」をもじった通称になることが多いのだが、松浦氏の場合は、下の「悦(よし)」の方をもじった「よっしー」となっている。
 対談では松浦氏の洋楽への造詣深さが語られ、そのまま松浦氏による弾き語りに入った。

9.悲しい色やね〜OSAKA BAYBLUSE
簡易感想 上田正樹氏の名曲を松浦基悦氏が朗々とした声で弾き語られた。
 何度も繰り返して恐縮だが、芸能界音痴のダンエモンはこの曲をタイトルと、「泣いたらあかん」「Hold me tight」の歌詞だけ聞き覚えがあった(苦笑)。

 御当地・大阪にて、大阪を舞台とした歌が歌われた訳だが、想い人が弱音を漏らす様を時に励まし、時に叱咤し、別れを前にした抱擁に唯一つの愛だったことを宣言している訳だが、そんな悲しみを吹き飛ばすような歌い振りが、歌詞内容と相反していて、より一層曲を惹き立てていた気がした。

 ちなみに道場主は小学生の頃、週刊少年ジャンプに掲載されていた「シェイプアップ乱」で金原進之助が先輩部員のいじめに耐える寿乱子を草陰から見守り(除き?)ながら、この歌の「泣いたらあかん」の部分を歌っていたのだが、道場主に撮って、この歌詞が何の歌だったのか約四半世紀間謎だったのだが、何度かどこかで耳にし、この日のスナック摩季に参加し、後日調べたことによって、遂に「泣いたらあかん」「Hold me tight」「悲しい色やね〜OSAKA BAY BLUSE」のラインが判明し、積年の謎が解けたのであった。
 ありがとう!松浦さん!!(笑)

10.胡蝶の夢
簡易感想 ライブでこの曲を聞くのも久々である。
 バラードとして、2005年12月31日から2006年1月1日にかけてのカウントダウンライブ、そしてリリース直後に行われたUNIVERSAL STUDIOS JAPAN 5th ANNIVERSARRY LIVE SPARK以来、実に4年振りにライブの場で聴いた訳だが、「教えて どれほど泣けば 傷ついたなら あなたのもとへたどり着くの」「教えて どんな犠牲を 差し出したなら 自由の羽 授かるのでしょう」の歌詞が絞り出すように歌うのを眼前で行われると、圧倒されるものを感じたのをこの日のライブで思い出した。

 距離的にも前二回聴いた時よりも近かったこともあって、全身が耳になった気がした。改めて、大勢で飛び跳ねたり、拳を振り回したり、絶叫したりしながら参加するだけがライブじゃないことを教えられたようでもあった。
 正直、この「胡蝶の夢」はライブの度に頻々と歌われる程のメジャーさは持ち合わせていない。しかし、だからこそ、忘れかけていた慰みと励ましを教えてくれる大人の癒しを、折に触れて味わってみたいものである。

11.You are not mine
簡易感想 今回のライブの雰囲気に一番合いそうにない曲でありながら、今回のライブで一番聴けて嬉しかった曲である。
 シングル「ゲンキダシテ」のC/W曲で、「ゲンキダシテ」自体、初めて参加した摩季ライブであるMaki Ohguro Live Bomb! Level.3以来、ライブで耳にしておらず、ましてやC/W曲がなかなか歌われない中、昨今のマイナー曲復活の趣旨の下、少数意見を重んじる形でこの曲がエントリーされた訳だが、C/W曲の中でもダンエモンは特にこの曲が好きなので、本当に嬉しかった。
 何せ、道場主は若き日に横恋慕ばかりしていたから、「You are not mine」の連呼と叫びに思い切り共感…痛テテテテテテテテテテ(←道場主に右腕を背中で後ろ手に捩じり上げられている)。

 痛テテテ、改めて思うのだが、この曲の歌詞は一見平和である。主人公は「あなた」のことが「ずっと好きだった」訳だから、長くそれを秘していたが、「あなた」が自分のものでないことを意識すればする程、近くて遠い距離に切歯扼腕する………横恋慕男・ダンエモン(←一応、自分の名誉の為に言っておくが、横恋慕そのものを頭から望んでいる訳ではない)は歌詞の内容に丸ごと共感するが、対象は違えど、近くて遠い距離に歯痒い思いをして日常に倦んでいる人は多いのではなかろうか?

 後先考えず、ガキの様にその場の感情だけを優先して、想いのままの行動だけで生きられたら、さぞかし爽快だろう。しかし、感情だけで多くを壊して手に入れたものは、容易く崩壊する。恋も然りである。
 それゆえに松浦氏も加わった合唱で、「光 浴びながら そよぐ花のように 美しすぎて そして触れられなくて こんなに近くにいるのに」の歌詞には何度聞いても胸を塞がれる。
 だが、摩季ママを前にして、最後に悲しげでありながら、誇らしく「You are not mine」と叫んだを見て、改めて、人間には孤独に耐え、立ち向かう勇気があることを思い知らされた(この際断言してやる)。

12.STAY
簡易感想 軽快な曲調の中に悲しみと強さを内包した「You are not mine」の余韻が残る中、アコースティックギターを備えたLOVEさんが再登場。
 実際にはタイミング的に勇み足でLOVEさんが一度出てきたので、「ああ、また出て来るんだな。」というのは分かっていたので、些か妙なものがあったが、それも編集の効かないライブならではの御愛嬌(笑)。

 リリースされたばかりの新曲で、このスナック摩季の2週間前のリリースで、勿論ダンエモンは初めてこの曲を―というかLOVEさんの曲自体初めて―聴いたもので、その一回で歌詞を記憶できるほど頭良くないが、「STAY」=「留まって」という命令形・願望の声の中に、単純に側に居続けるだけでなく、「素顔のまま」で、つまりはそのままの「あなた」で居て欲しくて、「あなたのいない未来は要らない」との想いの元、一瞬に対するこだわりが、摩季ソングにもよく見られる傾向や、摩季ネェの同名の曲との比較も相俟って、絵も言えぬノリを味わえた。

 ライブ終了後、LOVEさん本人によるこの曲のCD販売があり、ダンエモンは購入し、握手を交わし、「ダンエモン」名義でのサインを頂戴した。
 摩季ネェが「妹分」とするLOVEさんを今後ダンエモンがどう見ていくか?果たして「LOVEの間」が作られることがあるのか(笑)?は何とも言えないが、いつの日か何らかの形でLOVEさんに見えるのを楽しみにしているのは間違いない。


13.ら・ら・ら
簡易感想  例によって最後はこの曲である。この時行われていた大人解放クラブでは「IT’S ALL RIGHT」にトリの座を譲ることが多かったが、それでもこの「ら・ら・ら」がライブの末尾を飾る曲として全摩季ソングの中で重鎮としての立場を持っていることは些かも揺らいでいないことが証明された様だった。

 勿論、LOVEさん、よっしー(←馴れ馴れし過ぎないか?by道場主)も参加し、「老後の楽しみ」が行われたのもいつもの如しだった。
 定番過ぎる定番であり、スナック摩季の独特の雰囲気を損ねない為にも、今回ばかりはこのラストに対する簡易感想は敢えて控えたい。

所感 会場に来ていた多くの摩季ネェファンが、このライブの前日に同じ大阪のなんばHatchで行われたスナック摩季に参加していたことだろう。実際、ダンエモンも参加していた。
 しかし、仕事との関係でダンエモンは前日のライブにて、アンコールの二曲しか参加できなかったのだった!

 それ故に時間通りに会場入りし、普通に待たされ、のんびり楽しむという当たり前のことが如何に有難いか思い知らされた(苦笑)。


 実際、ライブの趣旨からも倦み疲れた日常からの癒しを求めていたが、歌と酒といつもと違うスタイルを見せた「摩季ママ」に酔い、快楽と活力とを獲得させて頂いた訳だが、やはり特筆しておきたいのは「多面性」だろう。

 「来客」も「悩み相談」も「チャリティー」も「激写」も普段のライブでは行い得ないことで、摩季ネェが本当に多くの仲間とともに活動・活躍し、多くの人々にエネルギーを与えつつも、多くの人々からエネルギーを得ていることも改めて実感させられた。

 このスナック摩季の翌日、ダンエモンは会社にて大人解放クラブの為に偽りの理由で休みを取ろうとしたことの詰問を受けた。詰問自体は何とかかわしたが、しばし大手を振ってライブに参加するのがまずい立場となった。
 しどろもどろになりそうなのを抑えて釈明していた時には気付かなかったが、ダンエモンは一年前の東京でのスナック摩季参加の時の方がもっとひどい休み方をしていた。
 スナックにおける解放は一時のことで、また倦み疲れる日常が待っている訳だが、それらに勝てずとも、負けないだけのものは既に自分は得ていることを普段から忘れぬ様にして、日々を頑張ることで、次のスナック摩季は何の遠慮も、後ろめたさも無しに酒と歌と摩季ネェの酔いに身を委ねたいものである。


 

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平成二三(2011)年三月一六日 最終更新