Everybody 5963’s GIG

正式タイトル M’DRIVE PRESENTS 大黒摩季 LIVE Everybody 5963’s GIG 〜The Last Is The Start〜




日時2010年10月29日(金)19:00開演
場所東京都港区
赤坂BLITZ
背景 2010年8月25日、摩季ネェは病気療養を理由とした「無期限活動休止宣言」を発した。
 ダンエモンは三日後に大人解放クラブに参加したものの、ツアー最後となる9月11日の渋谷でのライブは経済的・時間的に参加出来ず、その月の後半に摩季ネェは地元・北海道の各所を巡った後に活動を休止した。

 次、いつ摩季ネェに会えるかの当てのない日の中で、当面摩季ネェに会うこともないと思っていた…………………………だったのだが、この日のライブを含め、二度摩季ネェと会うきっかけを得たのだった!!

 一度は10月中旬に行われた、『仮面ライダーOOO』の主題歌でもある摩季ネェの「Anything Goes!」のプロモーションビデオの撮影会であった。
 摩季ネェファンの上に、仮面ライダーファンでもある道場主(もう一つの分身、シルバータイタンが『特撮房』というサイトを作っている)にとって、摩季ネェが仮面ライダーの主題歌を歌っているだけでも大いなる喜びなのに、そのプロモーションビデオの撮影に参加出来る(運が良ければ映像に自分が移ることになる)きっかけにダンエモンが狂喜して抽選に応募し、当選直後に夜行バスを手配して東京に飛んだのがこのライブの2週間前の事であった。

 この撮影会の詳細はファンクラブや撮影所との約束で書く訳にはいかないのだが、次いつ会えるかわからない、と思っていた摩季ネェに思いがけなく早く会え、そのことは前回の大人解放クラブにて滂沱で見送ってしまったダンエモンが、心に一つの区切りを付け、今度こそ笑顔で見送れるいいきっかけとなってくれた。

 そしてこの日、「やっぱり最後はファンクラブの仲間と迎えたい。」という実に摩季ネェらしく、実にファンにとって涙ものの、摩季ネェの一大決心によってこの日の5963ライブは開催されたのである。
 当日早朝に夜行バスにて到着し、ネットカフェにて身嗜みを整え、在京時代の馴染みの飯屋で親父さんと駄弁って、薄寒い天候の中、午後4時近くに9年振りにやって来た赤坂BLITZにてライブTシャツを買いながらダンエモンの眼前に現れては去っていったMドラメンバーは10年間、あちらこちらの会場で何度も目にしてきた、人によっては全国何処の会場であろうと、どんな厳しい倍率の抽選をもくぐり向けて、当然のように参加していた、「錚々たるメンバー」が今日も現れ、そのうち何人かと挨拶を交わしながら、彼等・彼女等ともしばしの別れになる寂しさもまた痛切ながら、ともにこの日を迎えられたことの嬉しさの中にもいた。


 ここからは思い切り私事になるが、日がとっぷり暮れつつも、開場までまだ少しの時間がある中、日本酒を飲み、唐揚げを口にしながら、ダンエモンは10年来のファン仲間であるこばぴょんの兄貴と合流。
 実を言うと、赤坂BLITZこそは2000年に一年間の急速充電に入った摩季ネェが東京での復活ライブを行った場で、その復活にこばぴょんの兄貴もダンエモンも参加し、その時、その場にて私達は初めて直に顔を合せました(交流の始まりは旧大黒摩季プライベートホームページのBBS)。
 またこの日はダンエモンが初めて「ダンエモン」を名乗ってBBSに書き込みをした日から10年と1日が経過した日で、道場主が初恋に敗れて19年と1日が経過した日でもあったので、様々な記念日・記念場所としての想いで要素が強く、この日この場所が5963ライブに選ばれたことがどうしても偶然と思えなかった(たとえそれが独り善がりであったとしても)。

 そんな思い出話をこばぴょんの兄貴と駄弁りながら、微酔の内に迎えた開場時間に会場入りと同時にドリンクはウイスキーを購入。
 オールスタンディングの中確保した場所は余りいい場所とは言えなかった(悪い場所でもなかった)が、この時のダンエモン(そして多くの参加者)が気になっていたのは、「摩季ネェが参加者全員と握手してくれる」との事前情報が真実となるのか否かだった。
 そしてそれは開演に先立って主催者から注意事項の説明があり、握手が間違いなく行われることが告げられ、会場内はより一層ヒートアップしたのだった。


内容
1.Power Of Dream
簡易感想 バンドメンバーが出て来ただけで、決して強烈に大きな声が出た訳でもなかったが、程無く出てくるであろう摩季ネェへの期待のボルテージは間違いなく肌で感じられた。

 そしてこの「Power Of Dreams」の前奏が始まったときにダンエモンが感じたのは、3年9ヶ月振りにこの曲を聴く懐かしさと、初参加ライブとなった千葉マリンスタジアムでのLive Bomb Level.3で聴いた曲がまた聴ける嬉しさと、いよいよ摩季ネェが現れることへの高鳴りがない交ぜになった気分だった。

 歓声と供に現れた摩季ネェは今回のライブTシャツに毛皮のようなチョッキを纏い、ジーンズ型の短パンに、腰は赤いチェックのシャツを巻き、笑顔を満面に湛えていたが、既に感無量だったらしく、歌い出しから涙に声を詰まらせ、「楽じゃないと分かった 頼ることも出来たけれど」の部分で早々と観衆にマイクが向けられた。
 勿論、会場に集まったお歴々は突然マイクを向けられたからと言って歌えない方々ではない(笑)。

 ダンエモンにとって、この曲をライブで聴くのはこれが三度目と言うのはよくよく考えれば意外である。「熱くなれ」や「風になれ」「あぁ」「ゲンキダシテ」「愛してたんだ」等の名曲中の名曲を数多く収録するアルバム『POWER OF DREAMS』のタイトル曲でもあるこの曲がライブで余り歌われないのは意外であり、残念でもあるが、名曲群を代表するアルバムのタイトル曲だから、ここぞという時に出て来たように思われてならなかった。

2.LOVIN’ YOU
簡易感想  出た…出た…出たよ出たんだよ記念すべきライブで記念すべきこの曲がぁ~!!!!!!!!!

 イントロ部分と言える「『I LOVE YOU…。』」の歌詞を摩季ネェが歌い終わらない内にダンエモンはキチ(ピー!)と化した。11年前の千葉マリンスタジアムでのLive Bomb Level.3の時と同様か、それ以上に、狂喜し、ガッツポーズで絶叫しながらその場でのたうち回るダンエモンに周囲の方々はドンビキしたことだろう。
 もう何度も摩季ネェがらみのBBSや、菜根道場BBSで書き込み、摩季ネェ本人にも直にこの「LOVIN’ YOU」が最も好きな曲であることを告げた程、この曲は今尚、ダンエモンにとってのベスト・オブ・ベスト摩季ソングなのである!
 その曲をこのような重要なライブで(もっとも、重要じゃない摩季ライブ等ありはしないが)、長い時を経て聞けた感動は筆舌では著し切れないものがあった…。

 普段以上に歌詞の一言一句を聴き逃すまいとして、「そうさ もっと もっと それはそれで もっと 前向きになりたいのになぁ」「でも やっぱ 自分らしい何か 発揮したかった ずっと ずっと…」「『I SEE YOU…。』、君のためにも 未来に向かって生きるよ」等の歌詞を歌う摩季ネェを凝視し、歌詞を凝聴し続けたが、何と言ってもコアは「『I LOVE YOU…。』、今は全てが 惨めな暗闇だったとしても 『I’LL GO MY WAY…。』、それがプロセスなら 無駄な努力なんて何一つない」である。

 はっきり言って、この一瞬だけでも、倦み疲れた日常も、タイトなスケジュールで大阪−東京間を往復する疲れも忘れ、何物にも立ち向かって行ける活力を得た想いで、耳をイカルス星人にして聴き入っていた。
 治療専念前の最後のライブを開催してくれた摩季ネェ並びに、この曲を選曲して下さったすべての方々に感謝したのは言うまでもない。

3.Just Start Again
簡易感想 素晴らしき選曲は続いた。  この日のライブに関する選曲はファンクラブサイト・Mドライブの「Maki LOG」にて募集されたものだが、ダンエモンは応募していなかった(応募しなかった理由は伏せさせて頂きます)。
 勿論応募していれば「LOVIN’ YOU」を推していた訳だから、他の選曲は他のファン達の手によるものとなり、ナンバー2以降の曲は自らの好みが反映されない可能性がある。
 それを覚悟していた所に、自分が好みとしながら、日常のライブでなかなか聴けない名曲が連発した喜びは一入であった。

 この「Just Start Again」はシングル「太陽の国へ行こうよすぐに~空飛ぶ夢に乗って~」のC/W曲であり、ライブでなかなか歌われないC/W曲が、ここ最近はファンの要望もあって、「Good-Luck Woman」「You are not mine」「birdcage」が歌われて来たから、この「Just Start Again」にも期待していたから尚更嬉しかった。

 この曲に出会った頃は故郷・大阪を離れ、関東で一人暮らしをしていた頃だったから、冒頭の「そうだ 帰ろう 懐かしいHome Town やるだけやったなら疲れた羽休めて」の歌詞を聴く度に、
 「俺はまだ何の成功も収めちゃいない!故郷に凱旋など出来やしない!」
 と念じながら生きていたから、結果として一人暮らしが立ち行かなくなって、無念の帰還に走ったことを今も恥じ、心苦しく思っているが、それでもこの曲もまた心の糧となる一曲であり続けたことに変わりは無い。

 それゆえに初めてライブでこの曲を聴くにあたって、「荷を下ろしなさい 見つけなさい そして行きなさい 青い 大地が微笑んでいる」「いつまでも変わらない 夢 潤す瞬間よ 新しい風の中 翔びたつよ I Start Again」「愛の中で 愛を探して なぜ傷つけて失くすまで わからないのだろう」「光浴びてもう一度 羽ばたくよ Yes, Set Me Free」の歌詞一つ一つが懐かしさと自らの至らなさに対する悔悟とこのまま終わってならない奮起を与えてくれた。

 勿論心待ちにしていた歌詞は「人は皆 迷いながら 道を見つけて行く 私にしか出来ない行き方があるはずだから」であった。
 予期していなかった摩季ネェとの嬉しい再会も数時間を経ずして終わってしまい、夜が明けたらまた厳しい日常が待っている。ただ楽しいだけのライブなら一時の快楽に過ぎないが、例え夢や幻想でも心の中にある確かな望みに触れ、そこにどんな微力であっても本気を与えてくれる摩季ネェと摩季ソングと摩季ライブへの感謝は尽きない。
 この喜びの念が今度は摩季ネェが治療に臨む際の活力となって欲しいものである。

4.WILD FLOWER
簡易感想 イントロを聴く度に感動の連発だったが、これまた堪えられないものがあった……。
 この「WILD FLOWER」こそは最新アルバム『すっぴん』において、ダンエモンの中で「I’TS ALL RIGHT」と並んで最も好きな曲の二大双璧を為している曲だから、大人解放クラブで同アルバム収録曲が何曲か歌われる中にこの「WILD FLOWER」がなかったことに一抹の寂しさを覚えていたからこそ、最後の最後にこの曲を生で聴けた喜びもまた格別だった。

 ダンエモンは日常の生業においてこの曲の主人公のように「今は仕事がたのしくてたまらない」と思える日々を送れていないが、時折、高給・出世・成功・名誉の獲得に汲々とせず、自分らしい生き方だけに専念することに憧れるからこそ(もっとも、今の自分がそう実践したらとんでもないことになるが…)、「ただ咲くためだけに 懸命に生きてる 野生の花のように いつかは なりたい」の歌詞に共感もしたし、心に響き渡りもした。
 今は「振り子」が行き来するような仕事上の成功も、大切な人(親兄弟・親友を除く)もいないが、いずれは「振り子のような心」に悩む対象となる両者を獲得する所存で、弱くとも咲き誇る一輪の花となる一念を失わないことをこの曲に約束した一時だった。

5.TAKE OFF
簡易感想 今年に入ってから、大人解放クラブツアーで度々堪能しながら、その都度、歌詞が分かり切らない歯痒さを感じ続けていたので、完全に歌詞を理解した状態でこの曲を聴けたのが、嬉しくもあり、どこか恥ずかしくもあった(苦笑)。

 今回のライブでこの曲を聴いたのは、悪い言い方をすれば「皮肉」で、良い言い方をすれば「祈念」である。
 個人的に、歌詞的にこの「TAKE OFF」「BLUE CRISTMAS」と並んで、自分の素直な気持ちを直視して、本音に従って想い人を追い駆けて飛び立つ曲と思っているから、次にいつ会えるか分からない摩季ネェを前にして、「やっぱりあの人に逢いたい・・・」「TAKE OFF TAKE OFF さぁ 飛び立つの」の歌詞を聴くのは一面では辛くもあるが、一面ではそれこそが未来への糧とも思ったものである。

 実際、この文章を綴っている時点(¬2011年6月14日現在)¬¬でダンエモンは日常の様々な事柄(主に仕事関係)で打ちのめされていて、その原因となっている自分自身の内面を直視した時、「堪えたって 嘘ついたって いつの日か悔やむなら 最善じゃない 美談にもならない 浅いひとりよがり」という歌詞に身につまされる想いを感じている。
 その気持ちはライブ参加時にも存在していた。生来の臆病ゆえ、勝算も無しに、現状からの逃げかも知れない状態で「TAKE OFF」にはなかなか踏み切れないのだが、いずれはこの日のこの時間を糧に踏み切る所存である。

6.We’ll Be Together
簡易感想 かつてファンクラブイベントで一度だけ歌われた歌とのことで、無念にもダンエモンはいつのイベントの事なのか(つまりそれが、自分がファンクラブに入る前のものなのかどうか)さえ分からない。
 勿論、初めて聴く曲であり、歌詞を知らないことが引っ掛かった(苦笑)。

 タイトルの「We’ll Be Together」は日本語に訳すと、「私達は一緒になるだろう。」なのだが(←「そんな、英語の成績が優秀なら中学生でも分かる英文を得意気に語るな」by道場主)、聴いた瞬間にダンエモンが脳裏に想い浮かべたのはジョン・レノンの名曲・「IMAGINE」のラストである「You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one. I hope someday you’ll join us. And the world will be as one(貴方は私を夢想家と言うかも知れないが、私は一人ではない。私は貴方がいつの日か私達の中に加わることを希望する。そうして世界は一つになるだろう)の歌詞だった。

 拙い聴力と、歌詞聞き取り能力を総動員して聞く限りでは、ある程度の幸せを掴んだ女性が、大切な人に対して、その幸せに合流する(=together)よう呼び掛けているようでもあったが、それ以上の事は自信が無いので、いつかCDにて入手する日の楽しみとしたい。

7.Stay with me baby
簡易感想 ここでイントロクイズが行われた。答えはこの「Stay with me baby」だったのだが、思えば、この曲も数々の要所要所となるライブで幅を利かせて来た一曲である。
 この曲が一番印象に残っているのは、摩季ネェが二人の先輩をコーラスに招いて披露した15周年記念パーティーだが、今回の喜びはそれに次ぐものになりそうである。

 何度となく触れたが、この5963ライブは治療専念を前にした最後の時間を摩季ネェがファンクラブの仲間と供に迎えることを望み、そこにファン達は摩季ネェに精一杯の激励を込めて参加したものである。
 それでも、それでも、この曲を聴いている時だけは、本来摩季ネェに癒しの一助を為さなければならない自分が「疲れた心慰めてくれる 優しさに甘えていたい」気分だった。

 聴けて嬉しかったこの曲に一言だけ否定するなら「もう二度と会えなくなるのに」である。「言わなきゃ伝わらない」ことは沢山あるが、その日は決して遠くないことを信じる故に前回と違い、今回のライブは終始笑顔でいれたことを誇りに思う。

8.夢の続き
簡易感想 この曲をライブで聴くのは2回目で、大奥On The Rock以来である。
 以前のライブレポートでも触れたが、この曲は歴史が長い割にはあまり登場しない曲である。
 聴き惚れながら、かつてロッテのコマーシャルのBGMであったことや、千葉マリンスタジアムでのLive Bomb Level.3の終了後に流れていたことを思い出していたが、思えばこの曲がライブで初めて歌われたのは、1999年大晦日のカウントダウンライブで、この日を境に摩季ネェが1年間の充電に入った際も歌われたことを想うと、歴史が繰り返された様でもあり、よりパワーアップして戻ってくる摩季ネェへの確信が深められたようでもあった。

 その意味では「今日より明日の夕陽が 美しくなりますように 幸せでありますように」の歌詞は、この日のライブにあって当意即妙だったと言えよう。
 歌に込められた「明日」がいつになるか分からないが、間違いなくやって来る時間であり、より良き拡大をもってやって来る時間であることへの確信を深め、「あなた(=摩季ネェ)を静かに想う」日々が決してネガティブにならない、との念を新たにした時間だった。

9.LEARN TO DANCE
簡易感想 今年に入って大人解放クラブにて「TAKE OFF」と並んで度々歌われたこの曲がこのライブにても歌われたのは嬉しかったが、比較の上で言えば最新アルバム『すっぴん』収録曲においては他の曲も持って歌って欲しかった気がした。
 ま、「WILD FLOWER」が聴けたから、一番の望みは果たされていたんだけどね(笑)。

 幾度か「1・2・3・4・5&6 7・8 IT’S LIKE I LEARN TO DANCE」を歌いながら右手を振り、振り回してきたことを思い起こしながら、今更ながらに皆で参加してこそのライブであり、ライブ=このようなノリともしばしの別れとなることに一抹の寂しさを募らせた瞬間でもあった。

10.サ☆イ★ン
簡易感想 思えば、ライブでこの曲を聴くのは(記憶に間違いがなければ)初めてのことで、摩季ソングの中で摩季ネェらしい確かな存在感を持つ割には、前面に出てくることの少ない存在でもある。

 この日、アルバム『MOTHER EARTH』収録曲はこの曲を含め、2曲披露されたのだが、両曲とも摩季ネェらしさを堪能させてくれたことが嬉しかった。
 この「サ☆イ★ン」では「あー あなたも違うなんて 待っていても 探していても 王子様は来ないから」と諦観を匂わせた直後に、「決心したの 自分の手で 王子様を育てましょ」という解決策(?)を打ち出しているのが摩季ネェらしいのだが、聴きながら、この歌詞に出てくる「あなた」だけではなく、ダンエモンもまた、周囲の人間が出している様々な「サ☆イ★ン」に気付かなかったり、見ようとしなかったりして来たことを反省させられた(←「その反省は生きているのか?」by道場主)。

 まあ、摩季ネェの事だから、治療専念していてもMドライブや会報誌や、その他にも友人・知人アーティストを通じて復帰への「サ☆イ★ン」を送り続けてくれるのは確信出来るから、いつでもそれを受信出来るように努めるべきだろう(笑)。

11.POSITIVE SPIRAL
簡易感想 時は静かに、それでも確実に流れ、ダンエモンはこの日、夜行バスで帰阪しなければならない事情から、ライブの時間が少しでも長く続くことを願う一方で、ライブ終了後の握手に二千人が参加することから終了時間も気にする、という矛盾した気持ちを抱えていた。
 そんな中、そんな気持ちに呼応するかのように、静かでも力強い選曲は連なり、この「POSITIVE SPIRAL」「舞い上がれ 風よ吹け 空よ晴れ渡れ 悲しみよ 微笑みになれ」「湧き上がれ 迸れ 光よ降り注げ その涙 プリズムになれ」と言った歌詞が大地を踏み締めるかのような気力の充実を与えてくれた。

 思えばこの曲をタイトル曲としたアルバム『POSITIVE SPIRAL』収録曲をメインとしたLive Bomb Level.6から僅か2年である。
 Live Bomb Level.6でも札幌でツアーのラストが終わったと思った直後に急遽横浜にてスーパーファイナルが行われた思い出があり、それは今回の5963ライブが摩季ネェの故郷である北海道での Dream Live をもって終了したと思われた直後に行われた喜びと似たものがある。

 特に心に響いたのは「すべてが無駄に思えて 無償に寂しくてふと空っぽになる そんな時いつもあなたは 何も言わずに 髪を撫でてくれたね 救い一つで人は立ち上がれる」の歌詞である。
 残念ながら摩季ネェの「髪を撫で」る訳にはいかないが(苦笑)、僅か一ヶ月前に大阪で参加したライブが今回と同じく、「次いつ摩季ネェに会えるか分からない」状態で参加したライブでありながら、前回は涙が浮かび、今回は笑顔でいられたことに、「救い一つ」という違いがあったように思われてならない。

 その「救い」となったのは何と言っても、摩季ネェのファンへの想いだろう。14年も体に抱えて来た病の事情からも、摩季ネェがこの度の治療専念に入ることは、恐らくは何ヶ月か前からは視野に入っていた筈である。
 それでもぎりぎりまでファンを想って、そんな苦しみをおくびにも出さず、その時を迎えるにあたって、故郷の道民には北海道を何箇所も回る Dream Live を、TV上では1年間は主題歌として堪能できる『仮面ライダーOOO』の主題歌「Anything Goes!」を残し、突然の活動休止に泡を食っていた想いに休止直前の最高の喜びである5963ライブを挙行してくれたのである。
 ファンとしての欲目もあるだろうけれど、ここまでファンを想ってくれるアーティストはそうざらには存在しないように思われてならないし、摩季ネェがファンにしてくれていることに比べて、ダンエモンはどれほどの事を摩季ネェに対して出来ていることだろうか?

 そう、独り善がりでは「POSITVE SPIRAL」は成せない。摩季ネェあってのファンであり、ファンあっての摩季ネェだからこそ、今後もともに「POSITVE SPIRAL」を成したいものである。

12.虹ヲコエテ
簡易感想 1999年12月31日(正確には2000年1月1日)を持って一年間の充電期間に入った摩季ネェが活動再開にあたってリリースした最初の曲で、爾来幾つかの例外を除けば、常にライブの定番であり続けたこの曲が二度目の活動休止を迎えるにあたって歌われることに得も言えぬものがあった。

 いつの間にやらライブでは聴けるのが当たり前になっていたこの「虹ヲコエテ」が、しばしの別れを前にして歌われる訳で、聴けるだけで嬉しい曲も今日は一味違う気がした。
 いつもいつも、ライブの度に、この曲を聴く度に楽しみにし、このライブレポートでもくどいぐらいに繰り返し触れて来た、「ガンバッテ生きてるのは何故?それさえも わからなくなってしまいそうな世の中で 明日は待っている あなたのためにも 自分らしく 誇らしく いたいね」の歌詞も、「明日は待っている あなたのためにも」の部分が特に響き、次にいつ会えるか分からないからこそ、いつでも復帰の時を迎えられるように、「自分らしく 誇らしく い」ることを自分に言い聞かせ続けなくては、と思われた。

13.風になれ
簡易感想 多くのファン仲間の選曲には真剣に感謝した。  この曲をライブで聴くのは15周年記念パーティー以来だが、アルバム『POWER OF DREAMS』収録曲の中で最も好きな曲の一つなので、静かな曲調に在りながら腹の底から熱い想いが沸き起こる歌詞の素晴らしさは、ライブの背景も相俟って、得も言えぬ感覚だった。

 心待ちにしていた歌詞は勿論、「あなたに伝えたいことたくさんたくさんあるのに 言葉や常識に邪魔をされて 上手く言えないから」で、凄く嬉しかったとともに、相変わらず独善で飾った「言葉」、手前勝手な「常識」を振りかざして生きているダンエモンにはグサッとくるものもあった(苦笑)。

 この後に無期限の別れが待っていると思えば、摩季ネェに会いたい気持ちに対して「風になれ」、想いが「風に」なって、「時を追い越して、摩季ネェの元へ「まっすぐに飛んで行け」というのはその場にいたファン全員の想いだった(この際断言してやる(笑))。
 ま、それまでは「余計なことは言わず」「悲しくても笑っ」て生きていくのも一興だろうか?

14.質問
簡易感想 ここで摩季ネェから本ライブのここまで披露された曲で特に嬉しかった曲が何だったか、観客に対して質問が為された。  ファン達は挙手して、摩季ネェに指された人が答えるのだが、この時、会場はある意味の戦場と化した。

 皆、摩季ネェへの想いと感謝に応えたくて、数多くの手が挙がった。そしてその挙手は一人一人が摩季ネェに差されて答える度に少なくなっていった。
 勿論、最も「好きな曲」は誰かがその曲を答えれば、同じ曲を想っていた人は答えられなくなる。故にダンエモンは自分より先に指された人が「LOVIN’ YOU」の名を先に叫びはしないか、戦々恐々としていた(苦笑)。
 そして、4人目に遂に摩季ネェはダンエモンを指してくれた!!
 勿論、口にした曲名は「LOVIN’ YOU」である(笑)。  その時、割と距離のある位置にいたダンエモンに対して、摩季ネェが言ったのが、「リストバンドのお兄さん!」だった。
 ↓その時着けていたのがこれである。↓
 

 一つは大奥On The Rockライブで、もう一つはスナック摩季で購入したものである。
 しばしの別れを前にして、迎えた最後の時間だからこそ、ダンエモンは身に極力多くの摩季グッズを身に着けて挑んだが、それがこんな形で功を奏するとは思わなかった(笑)。
 ダンエモンだけじゃなく、挙手し、答えること出来た方にとって、残念ながら答えることが出来なかった方にとっても、摩季ネェへの感謝を伝えられた、或いは伝えるその機会への期待を持てた貴重な時間だった。
15.この闇を突き抜ける
簡易感想 絶大な人気を誇り、曲調的にもライブ向けでありながら、何故かあまりライブで歌われないことが多いのがこの曲である。
 5月の大人解放クラブで11年振りに聴いているから、その時程の感動や衝撃には至らなかったが、それでも嬉しいのには間違いない♪
 これまたナイスな選曲である。

 この曲に対する個人的な想いは房内の「この闇を突き抜ける」の解説に譲るが、この曲は冒頭で紹介したこばぴょんの兄貴にとって非常に思い出深い曲で、少し離れた位置に立っていた兄貴は、「LOVIN’ YOU」に再会した時のダンエモンと同じか、それ以上の喜びの中にいただろう。

 摩季ネェとのしばしの別れは、云わば「闇」に入るようなものであるが、いつの日か「突き抜ける」べき「闇」である。
 そんな想いが反映されているような気がしたからこそ、好きな部分である「愛があれば 夢さえあれば 私は何度でも立ち上がる」がいつも以上に胸に深く響いたし、、「GOIN' GO MY WAY 今その瞬間に GETTING' GET MY SELF 懸けてみる DOIN' DO MY BEST 閉ざされた扉 解き放つのよ」「BREAKIN' BREAKE THE WORLD まだ見ぬ恋にFIGHTIN' FIGHT MY DAYS 傷ついても SETTIN' SET MY SOUL この涙をすべてチカラに変えて」に対しても、何かせずにいられない感覚に駆られた。

16.Anything Goes!
簡易感想 2週間前にたった一日の間に生で何度も聴き、毎週『仮面ライダーOOO』を観る度に聴いているが、それでも嬉しかった。
 何と言ってもライブで観たのはこれが最初なのだ。ちなみに2週間前はプロモーションDVDの撮影会で、「ライブ形式」ではあっても「ライブ」ではなかった。

 撮影会に参加したファン仲間に聞いたが、9月11日に渋谷で行われた最後の大人解放クラブではこの「Anything Goes!」も披露され、その場には仮面ライダーOOOもゲスト参加(笑)したとのことだったので、渋谷に参加出来なかったことを残念に思っていた。
 勿論展開から、今日この曲が披露されることは充分に予想していたので、「やっぱりね♪」の想いもあれば、「来てくれたか!」の想いもあった。

 このライブの時点では「Anything Goes!」のCDはまだ発売されていなかったので、やはり2番が聴けるのが嬉しい(笑)。
 また最後のサビに入る直前の「1からのスタート そこから 足し算を飛ばして かけ算で駆け上がっていって Anything goes! Go on…」の部分には嵐の前の静けさから一気に爆発するような快感があった。

 ただ二つ、バズーカによる紙ふぶきの乱舞が無かったのと、仮面ライダーOOOのゲスト出演が無かったのが残念だった(苦笑)。
 とまれ、この曲は2011年の9月までは活動休止中の摩季ネェの声を世に流し続ける大事な役割を果たす大切な曲として、脳裏に刻みつけさせて頂いた。

17.ROCKs
簡易感想 一時はライブから遠ざかっていた曲だが、ここ一番に書かされないのが嬉しい。
 最初の「Power Of Dreams」では感極まって声にならなくてマイクを観客に向けた摩季ネェだったが、ここまで来ると余裕なのか、要所要所のいいタイミングで観客にマイクを向け出した。

 度々、ダンエモンはこの「ROCKs」について触れる度に、「女もビンビン立つぐらい」「女もガンガン固くなって」の歌詞に対してイケナイ妄想を浮かべて来たが(苦笑)、摩季ネェに「はい!SEXYな顔して!!」等と言われては………(再度苦笑)。

 ともあれ、要所要所で歌われ続けて来たこの曲に対しては、改めて感謝を感じるとともに、再始動の折にはきっと歌われてくれるであろう、との確信を抱かせてくれた。

18.いちばん近くにいてね
簡易感想 名立たる名曲達の前に在っては、ライブ定番曲と言えどもこの「いちばん近くにいてね」もさすがにその影を薄くせざるを得なかった、少なくともダンエモンの中では(苦笑)。

 ライブにおいて摩季ネェは歌詞内容を演じる為にバンドメンバーを利用することがある。つまりは歌詞に登場する恋人役を振って、寸劇を演じる為にしなだれかかったりする訳で、その都度軽いジェラシーを覚える嫉妬の塊男・ダンエモンだが(苦笑)、今回は「前の人一緒にい過ぎて」の部分で「前の人」役に真矢氏が振られたのだが(笑)、お決まりの軽度の嫉妬を抱きつつも、この寸劇ともしばしお別れになることへの感情もないまぜとなった奇妙な感覚を味わっていた。
 当時ファンではなかったダンエモンには参加するべくもなかったLeve.l Bombはこの曲で始まったことを知識としては知っているが、それが別れを前にして歌われている…………「心配しないで 会いたい時は飛んで行くわ」本当に「飛んで行」きたいよ、摩季ネェ!!

19.アイデンティティ
簡易感想 嬉しく、楽しく、感動的で、充実したライブも遂に最後を迎えた(えっ?アンコールがある?それを云っちゃあ、おしめぇよ(苦笑))。
 すっかりライブの定番曲と化し、時には冒頭で、時には中核で、時にはアンコールで歌われたこの「アイデンティティ」だが、いつどこで歌われてもおかしくない所からして、題名通りに「アイデンティティ」を発揮している(笑)。

 事ここに至ってはさすがに余計なコメントは控えたい。
 この時、この場にあったのは参加者全員が「アイデンティティ」を共有した喜びだった。

アンコール1.あぁ
簡易感想 このような前例なきライブのアンコールに一体何が歌われるのか?
 全く予想が着かなかった…まあ、程なく「ら・ら・ら」が歌われるのは予想を通り越して鉄板だが(笑)。

 個人的な思い出だが、道場主がかつて勤めた会社の最後の出張で福島県原町市に行った折に居酒屋カラオケで歌ったのがこの「あぁ」だった。
 今となってはその会社を諭旨退職し、その時同行した同僚も既に退職しているので、同じ場所に同じ面子で歌う可能性は皆無に近いのだが、その時のことを思い出さずにはいられなかった。

 「あぁ 君のように 貫いてみたい」……摩季ネェは長年抱えた病気を、本人曰く、「騙し騙し付き合って」ここまで奮闘して来た。しかし事ここに至って子宮疾患は周りの内臓を圧迫し始め、子宮全摘出の危機を迎え、摩季ネェは完治を目指して無期限活動休止を決意した。根底にあるのは御亭主の為に子供を産みたい、との一念である。
 14年も病身を欺いてまでアーティスト活動を続けて来たのも一種の「貫」きなら、その時間を止めてまで伴侶への願いを優先したのも摩季ネェなりの「貫」きと言えよう。
 改めて摩季ネェから「貫いて」いくことの大切さ−まさしく「どんなに遠回りしても 迷わない」ことの大切さを教えられたようだった。

 摩季ネェ復帰という「胸の奥の夢」「抱きしめて」、大黒摩季ファンとしてのダンエモンはしばしの「眠」りに入る訳だが、その目覚めは強く、大きく、素晴らしいものになってくれそうである。

アンコール2.ら・ら・ら
簡易感想 定番の中の定番、トリの中のトリが当然のように歌われた。勿論いつもの「ら・ら・ら」であって、いつもの「ら・ら・ら」ではない。

 感傷や感情、背景からしていつもと同じになりえないのはどの曲一緒だが、ここまで来ると格も違ってくるし、定番の「大黒摩季老後の楽しみ」である「ら・ら・ら〜 やっぱり 今日も明日もあなたに逢いたい」の大合唱も、普段は「男性のみ」、「女性のみ」、「○○代(年齢層)」、「●階席」に分けられて、合唱が行われるのだが、この日は地域別で合唱が振られた。
 関東に始まり、摩季ネェの故郷・北海道、関西、中部、九州、東北、四国、沖縄、からも多くの声が合唱に応じたが、海外から来た人までいたことが驚きであり、最後のギリギリまで中国地方が忘れられていたのが悲惨だった(←広島、岡山、山口、島根、鳥取にお住まいの皆さん、ダンエモンを許してやって下さいby道場主)。

 ライブ終了後にはメンバーの紹介があり、キーボード・松浦基悦氏、バス・斎藤光隆氏、ギター・原田喧太氏、ドラムス・真矢氏が紹介された。
 更には2004年のアテネオリンピック以来摩季ネェが応援し続けていた女子ホッケーチームからDFとGKの選手二人が挨拶に駆け付け、花束を贈呈し、壇上の面々は次々に摩季ネェとハグを交わし続けた。
 これにて終了、後は握手を待つのみ、と思われたのだが……。

アンコール3.START LINE
簡易感想 この曲が本当の最後だった。  ライブで聴くのは Level.6 Bombスーパーファイナル以来だったが、壇上からすべての関係者が去り、「お疲れチャンの大ジャンプ」でも行われるのかな?と思われたが、更なる一曲は嬉しくもあり、ますます後ろ髪引かれる様でもあった。

 この「START LINE」は再生を誓う曲でもあるので、よくよく考えれば大トリにこれほど相応しい曲は無かったと言える。
 何度も触れたが、別れは辛い。

 それは我々ファンだけではなく、摩季ネェ本人も同じだっただろう。

 だから14年もの長きに渡って、持病を「騙し騙し付きあって来た」のだろう。

 だが、どこかで決意しなければ何も変わらない。

 仏教徒でありながら執着の塊男であるダンエモンは捨てることや壊すことが苦手な男であるが、一方で破壊があって再生があることも理解している(もっともそれを言い訳にした戦争肯定論・テロリズム肯定論は絶対に許さないが)。  その一方でそれが物凄く勇気がいることも理解しているし、摩季ネェも同じ気持ちだから「騙し騙し付き合って来た」期間は14年の長きに及んだのだろう。
 「立ち止まることが 怖かった 流れから外れる勇気 無かった」……この時、ダンエモンの気持ちを掴んで離さなかった歌詞だが、14年の摩季ネェの時間の根底にあったのもこの想いではなかろうか?

 この5963ライブのタイトルには「〜The Last Is The Start〜」(終わりは始まり)という英文が含まれている。それだけに「START LINE  やり直せる 何度でも今 今日からでも」の歌詞が普段以上に濃密なものに感じられた。
とうとうラストを迎えたが、改めて思う。終わりを迎えたのも間違いないが、新たな「START LINE」に立ったことも確かであることを。

 俺も新たな「START LINE」にてぼーっと立ち続けるのではなく、準備運動をしておかないとな。来るべき日に摩季ネェと供に走り出す為に…。

所感 夢のような時間はあっという間に過ぎ、とうとう摩季ネェといつ会えるか分からない、それでもいつか必ず訪れる時を待つ時間に突入した。

 最後の最後に待っていたお楽しみは、冒頭で前述したように、参加者全員との握手で、帰りの夜行バスの時間に対する心配から何人もの参加者の方々に道を譲って頂いた。その時の方々このライブレポートを観ている可能性は低いと思うが、それでもこの場を借りて感謝したい。
 事前に握手する人数と時間の関係から、「一人2秒まで、余り強く握らないで下さい」との勧告があったので(苦笑)、その時は「パンダ初来日時の上野動物園みたいだな…。」と思ったものである(苦笑)。

 そしていよいよダンエモンが摩季ネェと握手する出番が回って来た。
 「POSITIVE SPIRAL」を歌う時にチョッキを脱いだ以外には御色直しもなく、握手の場にも同じいでたちのままに摩季ネェは待っていた。
 摩季ネェの前に立ち、握手を交わし、一礼をして去るまで数秒の時間しかなく、「ありがとうございました、待っています!」と言う月並みな言葉を言う以外に気の効いた言葉が浮かばなかったが、それでも滂沱に暮れた8月の大人解放クラブとは打って変わって満面の笑顔で、両手で握手を交わすことが出来たのは生涯の喜びだった。
 摩季ネェと握手するのはこれで4度目だったが、オールスタンディングをいいことに周囲の人々を押しのけてかなり強引に握手したことが多かったので(苦笑)、満を持して行えた握手を喜ぶとともに、想像していた以上に摩季ネェの手が柔らかいこと物凄く驚かされた。
 今まで本当にせつな的な握手ばかりしていたんだな、俺様…(恥)。

 握手を終え、こばぴょんの兄貴を含む数名のファン仲間と挨拶を交わして夜行バスが来る東京駅へ向かったが、程なく冬を迎えようとしている季節もこの時ばかりは暖かかった。
 この文章を書いている時点(2011年6月17日)ではまだ摩季ネェの復帰は見えていない(本人は2012年5月のデビュー20周年までに復帰することを志している)。しかし赤坂BLITZに充満していたエネルギーはあの場にいた万人、残念ながら参加は叶わずとも摩季ネェ復帰を待ち続けているファン達の励み、パワーとなったことは間違いなかろう。

 後は摩季ネェの完治と、復帰を信じて待つのみである。
 このライブに関する感想はここらでキーを止めるのが妥当であろう。

 摩季ネェ!待っています!!


 

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平成二三(2011)年六月一七日 最終更新