また会おうね また会えるよね
解説 サードアルバム『Smile』の9番目に収録されている。同アルバム収録曲の中ではダンエモンにとって「Will…未来へのプレゼント〜」、「ANNIVERSARRY」と並んで最も好きな曲である(どの曲が1位かはその時の気分次第)。特にこの「また会おうね また会えるよね」はアルバムでしか聴けない為、アルバム収録曲で見た際の存在感は大きくなる。
タイトルにもあるように再会の喜びと更なる再会の誓いをストーリーの核としているこの曲は『Smile』においてトリになっていても不思議ではないラストに相応しい曲であるのだが、真夜さんの「ANNIVERSARRY」へのこだわりと思い入れがそれを見送らせたとも思われるが些か惜しいものである。
ストーリーを追います。主人公が「君」や「みんなで過ごした この街」から離れがんばる日々の中で辛い思いから再会の念を募らせ、一年ぶりに故郷にて再会を果たす。再会を果たした主人公は海辺の街でただ会えた、話を「聞いてくれ」た、その何気ない嬉しさの中で感極まり、更なる再会を約束して思いを馳せるという内容である。
この曲の特色としてあげたいのに、対人関係のつかみ難さ、そして逆に様々な対人関係に取り得ることが魅力ともなっている点である。一人称が出てこず、ニ人称が「君」なのでどちらが男女とも取れれば、同性同士とも取れ、恋人同士にも取れれば親友・先輩後輩・師弟・親子兄弟にさえ取れなくもない。そしてこの曲においてはその特徴は決して「不鮮明」ではなく魅力ある「多様性」として取れることをダンエモンは断言できる。ただ「君の笑顔」は個人的に異性間のものと思いたい(笑)。
最後に挙げておきたいのが3点、一つはこの歌が同じ歌詞の繰り返しが多い様に見えて実は微妙に違う点、次が「聞いてくれて うれしかった」という様に世の中には例え解決の糸口を与えてくれなくても胸の内を吐露できるだけで有り難い存在があること(恋人に限らず)、最後にこの歌詞カードには書かれていないが、ラストに「I wll see you again soon」という台詞が聞いて取れる(本当はその前にもう一文あります、ダンエモンの聴覚のなさをお許し下さい)。タイトルともあいまってまた会いたい、との念を際立たせてくれる。真夜ソング全体における存在感からどうしてもライブのラストを「ANNIVERSARRY」に譲ってしまっているが個人的には「また会おうね また会えるよね」で終わるライブを一度は見てみたいものである。
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