日時 2006年6月2日(金)20:00開演 場所 東京都 渋谷道玄坂 7thFloor 特別ゲスト 仁井山征弘・多苗恵 椎名さんの衣装 白い半袖Tシャツ・薄いオレンジにグリーンとブラウンが入ったラメ入りのシフォンのロングスカート・メタルの入ったブラウンの飾りベルト・白いブーツ 背景 渋谷道玄坂7thFloorにて2005年末に続いて行われたアコースティックライブ。同じ6月でも月末に行われた2005年のJZ-Bratライブではジューンブライド期の終焉を苦笑混じりに皮肉っていたが、月初の為か今回それは無し(苦笑)。
恒例のライブにあって、ゲストが多彩(詳細後述)で、北海道新聞社の記者も来賓。新調したギターや、新たな試み(これも詳細後述)も注目点で、相当ベテラン歌手でもこうは行かない。
難を言えば数々の試み故に椎名さんオリジナルの曲目数を減らした面が否めないが、それも今後何度も行われ、それに比例して幾つも出てくる試みへの布石とみたいところである。内容 1. 風をつかまえて 簡易感想 アルバム『Cherish』収録曲が今回のトップバッターで、ダンエモンはライブでは初めて拝聴。
梅雨入り前から雨の多い今年(ライブ当日の東京は曇天で、翌日は小雨がぱらついた)故にそんな雨雲を吹き飛ばさんとする「Wind is blowing」が尚更耳に心地良く、今回のライブに相応しいスタートだったと言える。2. We do again 簡易感想 道場主が本格的に椎名ファンになるきっかけとなった曲は恩曲とも言えるPlease don't you cryだが、道場主に「動」の意味で勇気を与えたのがPlease don't you cryなら、「静」の意味で勇気を与えてくれた恩曲はこの We do again である(奇しくもこの曲は同じシングルに収録されている)。
「純粋な心 あなたならきっと 失くしてはいないはずだから」の歌詞を聴く度に心に響く様が色褪せるどころか益々強まる心地良さを椎名さん本人を目の前にして聴きながら改めて強く感じた。3. 愛を教えて 簡易感想 ライブで既に何度か聴いたこの曲だが、またまた聴けるのは間違いなく嬉しい一方で、「今こうしてあなたと居ると 太陽みたいな暖かさと 強さ感じる」の歌詞を聴くにつけ、まだまだ男として、人として精進が足りない事を感じずには居られない(苦笑)。 〜仁井山征弘さんの曲〜 ジンギスカン 簡易感想 椎名さんが、「息子と行ってもいい年齢差ですが、意地でも『弟分』と呼びます!」と宣言する(笑)、落語とラップのコラボレーションに挑み続ける気鋭のラッパー・仁井山征弘(にいやまゆきひろ)氏がゲスト出演。
以前にも椎名さんのライブに参加した事のある仁井山氏が今回は椎名さんがプロデュースとコーラスを勤めたセカンド・シングル曲「ジンギスカン」を披露。
椎名さんと同じく北海道出身である仁井山氏の同曲は地元・北海道で1位の人気を誇り、仁井山氏の説明をもとに椎名さんが観客とともにヒューマンビートボックスに挑戦(これが今回初の試みの一つ)。
仁井山氏が「ドコドコティッシュ(何処何処?ティッシュ)」発音で行えば上手く行くことを説明し、会場全体のテレと不慣れに対して椎名さんは「新しい発見よ!プライドを捨てて!羞恥心を捨てて!」と大喝(笑)。
北海道代表料理であるジンギスカンが如何に同地にて親しまれているかがユーモアとノリと新鮮な感覚を伴なって迫って来た一時だった。4. It's to late(キャロル・キング) 簡易感想 椎名さんがヤマコシユウイチ・ヨシユキケイイチロウ両氏と供に新ユニットを組み、両氏の頭文字と「恵」のから命名したアコースティックバンド「Y2 Meggy」(これも今回の初試みである)が紹介され、バンドで歌っているキャロル・キングのカバー曲。
今後月一の割合でライブが行われるそうだが、それほど頻繁だと逆に全てに参加する事が実質不可能になるのが残念だが、それ以上に洋楽音痴故に歌詞の魅力を殆ど理解できなかったのが残念(苦笑)。5. You're so vain 邦題:「うつろな愛」(カーリー・サイモン) 簡易感想 前曲に続く「Y2 Meggy」で歌われるカバー曲。
このサイトを見た椎名さんファンの方に教えられて、タイトルと歌手名が分かった(←有り難いことです)が、それ以外は原曲について丸で分からないが、椎名さんの言によると「70年代、80年代、アメリカンポップスとオリジナルを歌っていく」との事で、様々なカバー曲でデビューした椎名さんの原点がここにも反映されている様でそれもまた嬉しい。
ちなみにこの時、新ユニットでの椎名さんの名である「Meggy」の名を皆で呼び掛けたが、その聴衆の中に「Meggy」を「ネギー(葱)」と呼んだ不埒者がいたようである。心当たりある方は道場主に名乗り出なさい、決して怒らないから(ニッコリ)(と微笑みつつ、背に隠した右手で握り拳)。6. 黄昏のビギン(English version) 簡易感想 最新マキシシングルのC/W曲にして昨今のライブの定番を今回はEnglishVersionで披露。
雨の多い今年の天候にマッチしつつも、その中で仄かに燃える「tender kiss」が新鮮に聞こえたのが印象的だった。7. LOVE IS ALL 簡易感想 やっぱり、椎名さんのライブにこの曲は欠かせないよね♪他の歌手の名を出して恐縮だが、大黒摩季さんのライブで「ら・ら・ら」が、岡本真夜さんのライブで「ANNIVERSARRY」が欠かせないのと同じだな(笑)。
余談だが、この曲が使用されたドラマ「女・風林火山」では武田家滅亡と本能寺の変で織田信忠(松村雄基)が自害し、敵味方を越えた純愛を育んだ松姫(鈴木保奈美)との大恋愛に終止符が打たれたところで終っているのだが、その本能寺の変が勃発したのは天正一〇(1582)年六月二日で、旧暦と新暦で厳密では同日ではないにしても今回のライブと同じ日付である事に何かの因縁を(勝手に)感じている。
今回最も心に響いた歌詞は「嘆くことより何ができるか」かな?8. 空色のドア 簡易感想 昨今のライブ定番である同曲が歌われる前に「北海道児童文学」に掲載されている同名の物語が椎名さんによって朗読された(これも他のライブでは為されない事だ)。
ストーリーは歌詞よりは前になるのだろう。半引き篭もりに近い主人公が怠惰で変化のない日常の中で子供心に集めた(子供時分にとっての)宝物に何も無くても日々に輝いていた事を思い出しつつ、空を見上げ、漠然とではありながらも未来への扉=空色のドアを見つけるストーリーに続く曲はいつも以上に深味があった。
曲が終って、二人の女性が椎名さんに花束を持って歩み寄ったのだが、その人こそ、物語の著者にして、椎名さんの幼馴染みの絵本作家・多苗恵さんその人だった(勿論北海道から駆け付けたのだ)!!
故郷を供にし、片や首都・東京でシンガーとして、片や地元・北海道で絵本作家として頑張る二人の恵さんに締められたライブは真に心温まるものであったのは言うまでもない。〜Encore〜 JAMBALAYA(CARPENTERS) 簡易感想 アンコールに応えて歌われた曲は椎名さんの好きなカーペンターズの一曲。
ダンエモンはアルバム「Toy Box」で得た知識しか、カーペンターズに関しては持っておらず、それが今更ながら悔やまれた。トリである曲が最も感想にならぬ感想になってしまって誠に無念である(苦笑)。後日譚 多彩なゲストと数々の試みに彩られた稀有なライブでした。曲数が少なかったのが些か難ですが、今後への布石並びに会場一体感作りに集中されたがゆえと捉えています。
ちなみに今回椎名さんは閉会直後に移動しなければならないほど多忙スケジュールゆえにライブ後に殆ど会話が出来なかったのですが、「気をつけて(大阪へ)帰るのよ。」と言いながら左肩を叩いて頂きました。椎名さんとは2回握手した事ありますが、向こうから触れられたのは初めてで、また新たな喜びを(笑)頂きました。
自己サイトの場で恐縮ですが、今回も椎名さんを始めとするライブに関わった全ての人々に感謝する次第です(勿論このページを御覧になって下さっている来房者の方々にも)。
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恵の間へ戻る平成二三(2011)年九月一五日 最終更新