泣かないで

         作詞 椎名恵 作曲 佐藤健 編曲 見良津健雄
解説 椎名恵さんの14thシングル曲でアルバムでは12thアルバム『Cherish』の4曲目とベストコレクションでの収録を確認している。
 ダンエモン個人としてこの曲は身内の前でカラオケで歌った最初の椎名ソングであるが、身内どもは誰もその魅力を理解しなかった(苦笑&激怒)
 別の視点で語ればタイミング的に道場主に椎名さんの魅力を再確認させてくれた曲でもある。シングルをレンタルできただけでいまだに購入できずにいるのがもどかしい。
 何と言ってもこの曲は人間の生きている限り持ち得る可能性、というものを津から強く語ってくれているのが魅力である。「悲しみは生きている確かな証し」がその最たるものである。ネガティブな感情をポジティブに向ける強さにおいてこの歌詞の右に出る存在は椎名ソングでもなかなか見当たらない。
 また「やり直せるよ 時だけは止まらずに 流れてくれるから」「できる事少しずつ 見つけてゆけばいい」という締めに当たる歌詞は「Please don't you cry」「We do again」同様の捲土重来を期す強さを彷彿とさせる。
 サビと締めのインパクトが強烈なために見落としそうになるが、主人公は最初から決して強かったわけではない。「愛してる自信が持てないままに いいかげんな気持ちで恋を続けていた」り、「あの男性の全てを知ったつもりで 振りかざしたものは愛じゃなかった」りしていた主人公は自分の弱さと向き合っていなかった。それゆえに本当の優しさを知らず、「どうしても優しくなれない訳が 解った夜、自分が嫌いになった」という状態に陥った。
 「他人の切なさ、少し解れば もう一度恋をしようと思う」の歌詞を見ると主人公はまだ完全に自信を取り戻したわけじゃないのが窺えるが、「悲しみは生きている確かな証し」と言い切る主人公に迷いがないところが心地いい。
 この歌を初めて聴いたとき、道場主は手持ちの辞書から「再起不能」という項目を塗り潰したくなった事を述べて締めにしたい(笑)。


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