虹ヲコエテ(セルフカバー)

作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 Beingスタッフ

解説  大黒摩季さんの初のセルフカバー・アルバム『LUXURY 22-24pm』の6曲目に収録。
 歌詞的には歌唱上は原曲とは変わりがない。しかし嬉しいことに歌詞として歌われながら元のマキシシングルやアルバム『O』では歌詞カードに記載されていなかった、「Riding on the rainbow Sarching for your shadow My will takes me to the future Getting out the window Walking on the rainbow」 (虹に乗るから、あなたの影を探すから、意思があるから未来に行ける。風を抜け出て虹の上を歩くから)の歌詞が明記されている。
 文がはっきりしたことにより、今後のライブでこの曲を聴くのが益々楽しみになった(笑)。


 同アルバムに共通したもの静かな雰囲気は本来ならこの曲には合わなかったかも知れない。否、原曲を聴いた後でこのカバー版を聴くとダンエモンは間違いなく違和感を覚えたと思う。
 しかしながら2008年のツアーにてハワイアンバンド形式でこの曲を聴いた経験と重ね合わせると丸で違和感なく受け入れる事が出来た。各小節の最後を敢えて下げ調子で唄うことで歌詞に重みを持たせる手法は、成程、カバーだからこそ為し得たことかも知れない。


 別の見方をするなら「こぼれる涙」「夢は少しだけ欠けてしまったけど」「さみしくても 苦しくても 間違ってたとしても」と言ったネガティブな歌詞が静かな唄い様によって迫真となり、だからこそ「虹ヲコエ」ることの大切さと、到達した後に待っているであろう喜びの大きさもまた膨らむのを感じるようである。


 歌詞とは直接関係ないが、この「虹ヲコエテ」こそは2000年の1年間を充電休養した摩季さんが再始動した際の最初の曲で、初のカバーに選ばれたことにも、常に何らかのスタートを志す摩季さんの心意気を感じるのはダンエモンだけではなかろう。


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平成二一(2009)年四月一二日 最終更新