One Love,One Smile

作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 岡本真夜&西垣哲二

解説 岡本真夜さんの11thアルバム『Tomorrow』の6曲目に収録。NGOプランジャパン25周年記念コンサートのテーマソングにも使用された。

 歌詞の論調はどこか年配者が幼い者達を共同しながら明るく生きることを説いているように見える。従って、タイトルでもあり、歌詞中に頻出する「One Love」の対象は通常の男女の仲とはチョット異なるようである。
 つまりは「Love」「愛」の対象は、「きっと一番 大切なのは 愛があるってこと」「世界中の星を集めて 君を照らそう 大げさだけど 愛があれば 何だってできる」「かわいい君の笑顔が 皆の幸せだから」の歌詞からも人類愛や郷土愛のような大多数や、大きな概念的なものが対象であると窺える。
 その一方で「いつもここにいるよ 僕が君のOne Love!」とあるようにどこか独占的なものも窺わせているので奥が深そうである。

 別の視点から注目したいのは「笑顔」の歌詞である。タイトルの「One Love,One Smile」の内、「One Love」は小節の締め括りにて連呼されるが、「One Smile」はBGMぐらいにしか出てこず、それでも同義語である「笑顔」は随所に出てくる。
 その「笑顔」に対し、「皆の幸せ」と讃え、「どうか忘れないで」と懇願しているのだから「君」及びその「笑顔」は主人公にとってかなり重大な存在と言えよう。

 人は常に笑顔でいられれば、そして常にそれと向かい合っていられればこんな幸せなことはないだろう。勿論そうは問屋が卸さないのが世の常である。だからこそ「幾千の星の中で生まれ 僕ら 巡り会ったこの奇跡」のように一つ一つ向け合う「笑顔」を大切にしたいものである。


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平成二四(2012)年一一月二〇日 最終更新