OVERDRIVE

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 
解説 アルバム『O』の2番目に収録されている曲で、『O』の中ではダンエモンの一押しである。
 似通った曲をあげるなら迷わず「この闇を突きぬける」があげられる。「OVERDRIVE」というタイトルの如く、逆境だらけの人生を突っ切る姿は「この闇を突きぬける」姿と重なって見えるのはダンエモンだけだろうか?
 とにかく、サビの部分である「DON'T STOP GO ON GO INTO OVERDRIVE 風を蹴って嵐を切って行け」「DON'T STOP GO ON GO INTO OVERDRIVE 夢 燃やして 迷いをぶち破れ」は摩季らしいと同時に立ちはだかる障害を叩き壊して突き進む小気味良さが何とも言えない。
 他にも注目すべき(注目したい)歌詞は沢山ある。現実社会にあってなかなか理想をどおりに生きていけず、理想なんか抱かない方が楽に思える現実に「目に見えないチカラに ビビッてる場合じゃない アタシが目指す未来は こんな安いもんじゃない」「孤独や不安抱えて 泣いてても変わりはない アタシが生きてく場所は こんな冷たいとこじゃない」といった歌詞が、「負けてたまるか」、「このままで済ますものか」という意気込みを与えてくれる。主人公も決して順風満帆な人生を歩んでいるわけじゃないことともがきながらも必死に生きて行く様が容易に共感できるのに注目したい。
 もう一つ注目したいのは「例え間違っていてもいい信じた道を行くんだ」という歌詞である。「あぁ」にも似た歌詞が出てくる。「夏が来る」「物事色々知ってしまうと瞬発力がなくなるもので」とあるように「間違い」やそれに伴う非難・罰則・責任・失望を気にすればするほど腰が重くなるのは世の常で、その現実を知りつつ敢えて進むのは強い意志と勇気が不可欠である。
 勿論この歌が決定的な力となるわけではないが、人生を強くいきる一助になり得ることをダンエモンは信じている。
 さて、この曲に関して、ダンエモンには一つの無念がある。それは2002年2月東京国際フォーラムで行われた摩季ライブに参加したダンエモンは仕事の為に開演から20分送れて入場した。そしてまさにその時にこの「OVERDRIVE」は歌われていたのである。『O』の中の一押しであり、そのライブでも最も楽しみにしていた曲だけに初めから参加できなかったことは誠に無念だった。
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