おやすみダーリン

         作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 十川知司
解説 サードアルバム『Smile』の5曲目に収録されている曲である。「ダーリン」とのデートの直後の余韻の中で愛する人に感謝の念と再会の約束を念ずる歌詞となっている。
 主人公が学生なのかOLなのかは不明だが、どうも子供っぽさの抜けきれない曲である(注:年増好みのダンエモンは大人っぽい雰囲気を好む傾向にある)。「大スキ!」にも触れてあるのだが、私は「ダーリン」という代名詞がどうも苦手なのだ。英語の動詞「dear(最も愛する)」から来ているこの単語はどうも日本語に馴染んでいない気がする。故に無理して使われるとそこに不自然な誇張を感じ、子供っぽさが抜けきれない。更に「オデコにKiss」「投げKiss」という単語が子供っぽさに拍車をかけている。
 しかしまあ、一言で表すなら「幸せ一杯」とも例えれる曲である。「ダーリン」への溺愛ぶりは歌詞を追っていてこっちが恥ずかしくなってくるほどである(笑)。「よそ見もせずに 私を見てる 信じられて 信じあって 変わらぬ二人」等は「あーはいはい、そうですか(苦笑)」以外にツッコミの言葉が見つからない(苦笑)。
 「後ろから 抱きついた強さ」を喜ぶ様も「星のカケラ」に彼への願いを託す様も五感で感じる全てに加えて第六感・第七感(仏教的観点を加えるなら第八感も加わる)に至るまで「ダーリン」から送られる全て、送り返す全てが貴重且つ温かいメモリーになっていることが歌詞全体から感じられる。
 暗い曲も比較的多い真夜ソング全体を含めて考えるとこの明るさは「世の中一人ぐらいそんな奴がいてもいいじゃないか」的な存在に感じられる。時には夢見る少女的な愛情に包まれることも悪くはないだろう。


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