ピクニック
解説 平和だ…、とても平和である(笑)。アルバム『Hello』4曲目に収録されているこの曲はほのぼの感では他の真夜ソングですらその追随を許さない。
「ピクニック」というタイトル通りにカップルや家族連れで賑わう休日の公園にてほのぼのとした時間を楽しむ様子が描写されているのでが、「白鳥のボート」、「日の丸ごはん」、「たこのソーセージ」等を見ると「あなた」は彼氏と言うより夫という雰囲気さえ漂い、子供の一人がいてもおかしくなく、一家団欒にさえ使える歌になっている。
非常にほのぼのした雰囲気の一方で恋愛感情とは無関係なものにまで目が向いているのがこの曲の特徴である。例えば「現れたトカゲのトカちゃん」の歌詞を初めて聞いた時、「トカちゃん…て、あんた、ちょっと…。」と呆然としたものである。更にその「トカちゃん」に対する邪険な振る舞いも見落とせない。
真夜ソングは大黒摩季さんの歌に比べて嫉妬の念が強いのだが、概して嫉妬深い人間は第三者の介入を強く拒む傾向にある。それにしてもトカゲにまでそんな念を抱くのを曲の雰囲気と会わせてコミカル、と見るか恋愛感情に併せて異様、と見るかは諸人の判断によるところと言えるが、他の曲でトカゲにまで邪険にしたら間違いなく異様である(苦笑)。
ちなみに歌詞の流れで「あなた」の行動を追ってみるとひたすら寝ている(笑)。まるで平日の仕事につかれて家族が楽しむ間にベンチや茣蓙の上で寝てしまうお父さんである(笑)。この曲をどう楽しむかが真夜ソングを楽しむ拠点となるだろう。一つはっきり言えるのは、みんながみんなこの曲の登場人物のような境地でいれたら、世の中から戦争はおろか殺人さえもなくなるだろう。これこそがこの歌の最大の魅力かもしれない。
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