rhythm〜自由の楽園〜

         作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 Tanabe Kenji
解説 岡本真夜のサード・マキシシングル「Life」のC/W曲で、A面で治「Life」とは別の意味で真夜さんらしさが滲み出ている。
 この曲は例えて言うなら人生の休息を歌ったような曲で、「月に一回は ココロのお洗濯しましょ」という歌詞は「鬼の居ぬ間に命の洗濯」という諺を連想させ、続く「今はただ すべてを忘れていたい そんな時もあるよね」と言う歌詞が「忙中閑あり」の大切さを説いているようである。
 話が逸れるが、富士見ファンタジア文庫の「剣の国の魔法戦士」(水野良著)で、国事に多忙を極め近衛騎士団長ローンダミスと天才魔術師ラヴェルナの夫婦が、自宅にて得たほんの僅かな一時に「夫婦はしばしの間全てを忘れるように無言で抱き合った。」と言う描写があり、それを初めて読んだ当時、道場主は嫉妬に悶絶した事があったが(苦笑)、多忙極まりない身だからこそ、貴重な一瞬をどう過ごすかの大切さと、一瞬ゆえに燃え上がるもの大きさがある、と言う概念がこの曲と共通している気がする………へーへー、すみませんねぇ、恋愛経験がないので憶測でしか書けなくて!!(怒苦笑)
 上記の論述にいきなり反するようだが、曲調及び表面上の詩はライトで、タイトル通りリズミカルで、「Help me」「ピクニック」のようなノリの中に「プリズム」のような穏やかな熱さがある。また人によっては「Smile」に近い曲と考える人もあるかもしれない。
 歌詞の訴えるところは沈んだ心を無理にでも笑って、偽りでも虚勢でも笑顔とリズムを持つ事で「ココロ」を楽しく持ち、それを現実に繋げようというものである。
 「ここだけの話 告白しちゃいますと 先週の金曜 ふられちゃいました」の歌詞のような言は確かに真剣な会話より、飲み会の席やキャンプファイアーでの参加者の失恋自慢(?)のノリのような場の方が出易く、軽いノリで痛みを伴わずに口外する事でそれまでの痛みから解放されるというケースは存在する。
 「笑う門には福来る」−と言う訳でもないが、嫌な事があって表情が沈むなら、逆に無理にでも笑ってそれを良きに繋げる−目立たないようだが、このパターン、実は真夜ソングには結構見受けられたりする。そういう意味でもダンエモンはこの曲は真夜ソングらしいと思う。


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