作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 山本直市郎
解説 真夜さんの9thアルバム『seasons』と同名にしてトリを務める10番目に収録。道場主の本名には「季」という字が含まれるので、「seasons」=「四季」がタイトルというのはちょっと嬉しい(笑)。
「X’masには 甘いキッスを 誕生日には赤い花束を」の歌詞に象徴されるように全く同じ歌詞を持つ「ANNIVERSARY」の続編となっている。
「ANNIVERSARY」が3rdアルバム『Smile』やアカペラアルバム『Crystal Senery』、ベスト版アルバム『RISE�機�、更には数々のライブでもトリを務めていることを考えると、続編曲であるこの曲が『seasons』のトリを務めていることにも妙に納得するものがある。
「ANNIVERSARY」が再会を記念日としているのに対し、この「seasons」は幾星霜の間様々な季節を共に過ごしてきたことの感慨深さを噛み締め、改めてずっと一緒にいたい気持ちが溢れている
何と言っても一押しなのは「春の風も 夏の日差しも 二人で感じていたい寂しい夜も 雪の冬も」の歌詞に歌われた移りゆく季節=「常に変化するもの」と、「笑いながら 支えながら あなたと共に過ごす季節 寂しい夜も 雪の冬も ずっと そばにいるよ 苦しいときも どんなときも 手を繋いで」の歌詞に歌われた今後もそうあって欲しいという気持ち=「変わりたくないという願い」の対比が見事であることである。
そう言えば「ANNIVERSARY」が「手を繋いで」ともに歩んでいく変わらない二人でい続ける事を願って終わっている点と共通していることも見落としてはいけないだろう。
もう一点注目したいのは、主人公が「あなた」と共にいる時間に特別なものを特には願わず、ただただ何事も二人で迎え、過ごすことを願っている点である。
そこにはただ物理的に側にいるだけでなく、その時、その空間を心から共有する為に「これからの二人に何が起きても ちゃんと言葉にできる二人でいようね」と誓いたい気持ちがあることも注目したい。
「I miss you」の解説でも触れたが、何気ない日常の中にただ二人で並んで歩いていることに無上の愛しさと喜びを感じるという「TOMORROW」以来の真夜ソングの真骨頂がこの曲も現れている。それを最も端的に表した歌詞は「来年の今も こうして あなたの隣を 歩いているのだろう 二人で歩く桜並木 何度目の春だろう」だろう。
何もせずともやって来ては過ぎていく四季の如く、ともすればこの「seasons」は曲調の穏やかさもあって大きな興奮は伴わずにその調べを終えるが、この曲ほどに極普通の日常の中に内包された大切な恋人同士の時間が持つ貴重さと深みを見事に歌い上げた真夜ソングはそうそう見当たらない事を述べてこの解説を締めたい。
真夜の間へ戻る 平成二三(2011)年三月八日 最終更新