SECRET LOVE

         作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 小川知司
解説 アルバム『Pureness』の3番目に収録。ダンエモンはライブでは聴いた経験はない。他のシングル・アルバムでの収録もなく、真夜ソングの中での存在感は大きい方ではない。
 解説を行う前にこの歌詞に登場する「あなた」に一言と言いたいー喧嘩売ってんのか貴様!!!と(怒苦笑)。この曲は身も蓋もない言い方をすれば不倫の曲である。グループ交際の中にある特定のカップルの彼氏、いわば彼女持ちの男に惚れた主人公がその「あなた」に焦がれる思いと、二人の仲を裂いてまでわが想いを遂げるほど非情に徹しきれない、またそうなってはいけないと苦悩する様が描かれているわけだが、それだけならよくある話で、過去に横恋慕を繰り返した道場主(←都合の悪い時に名前を代えるんじゃない!!by道場主)にも共感できる歌になるのだが、如何せん、「どうして キスしたの あなたが わからないよ どうして ねぇ どうして 彼女がいるくせに ひきょうよ」の歌詞の存在が許せない(嫉妬)。
 「あなた」「私」の秘めたる想いに気づいて、一時の愛を注ぐ意味でキスをしたのか?もてているとのぼせ上がって遊びでキスしたのか?「私」の想いを知っていてこれ幸いとキスしたのか?「あなた」が同感が得ていたかによって賛否の分かれるところだが、キスの前後における普段と全く変わっていない「あなた」の平然とした態度には重厚感はかけらも感じられず、主人公の苦悩と、同じことを俺がやったら間違いなく犯罪になる(苦笑)ことを考えるとやはりこの「あなた」は許せない。みっともない嫉妬であることは百も承知なのだが、それこそ主人公同様どうにもならない思いである。
 それにしても謎なのは「あなた」の行動には「彼女」への裏切りに関しても「私」に与えた苦悩に関しても誠実さを感じられない。そしてこういうことは現実世界にもごまんと存在する。それでありながら「あなた」のような男が「私」「彼女」の双方から真剣な愛を注がれる。納得が行かない!世の中不公平である!
 どうしても愚痴が大半を占めてしまうこの曲だが、この曲に切なさを感じるなら男は不誠実な真似を慎み、女性はこのような男に振り回されない様心得て欲しいものである、否、真夜ファンならそれを確実に受け止めると信じたい。


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